国内外で高い評価を得る二ノ宮隆太郎監督の興業デビュー作であり、光石研12年ぶりの映画単独主演を飾る『逃げきれた夢』の予告編とポスタービジュアルが解禁となった。

光石研は日本の映画・ドラマ界で活躍する名優であり、2011年に公開された映画「あぜ道のダンディ」から12年ぶりに映画単独主演作として北九州を舞台に、人生のターニングポイントを迎えた中年男・末永周平を演じる。



物語のカギを握る周平の元教え子・平賀南には、総勢800人のオーディションを見事突破した吉本実憂が起用され、主人公の妻・彰子を坂井真紀、娘・由真を工藤遥、さらに旧友・石田を光石研自身が務める。監督・脚本は、新鋭の二ノ宮隆太郎が務め、瀬々敬久が審査員を務めた2019年フィルメックス新人監督賞のグランプリ受賞作を基に映画化された。

予告編は、周平が家族とのコミュニケーションに苦労している姿から始まり、学校を辞める決意を告げても家族から無関心な態度を示され、彼の人生を見直す契機となる出来事が起こる。しかし、認知症に苦しむ父親との関係や、過去の教え子たちとの人間関係の修復は容易ではなく、周平の選ぶ新たな一歩は苦しみや切なさを伴っている。



瀬々敬久監督は、「描かれている世界は小さいけれど、大きなものが伝わってくる。言葉にならない感動というものがあるとしたらこの映画に違いない。」と述べており、本作は日常の小さな出来事から大きな感動を引き出す物語であることが伺える。

ポスタービジュアルは、不安げな印象を与え、物語の主人公である周平の苦悩が表現されている。光石研をはじめとするキャスト陣のフレッシュな演技と熟練の技がぶつかり合う姿や、物語の織りなす感動が期待される。

『逃げきれた夢』
6 月 9 日（金）より新宿武蔵野館、シアター・イメージフォーラムほか全国ロードショー
光石研
吉本実憂 工藤遥 杏花 岡本麗 光石禎弘
坂井真紀 松重豊
監督・脚本：二ノ宮隆太郎
製作総指揮：木下直哉 プロデューサー：國實瑞惠 関友彦 鈴木徳至 谷川由希子
撮影：四宮秀俊 照明：高井大樹 録音：古谷正志 美術：福島奈央花 装飾：遠藤善人
衣装：宮本まさ江 ヘアメイク：吉村英里 編集：長瀬万里 音楽：曽我部恵一 助監督：平波亘 制作担当：飯塚香織
企画：鈍牛倶楽部 製作：木下グループ 配給：キノフィルムズ 制作プロダクション：コギトワークス
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