WOWOW「太宗イ・バンウォン~龍の国~」第1-4話:威化島回軍~民心の大きな波

2023年04月27日17時00分ドラマ
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チュ・サンウク主演「太宗(テジョン)イ・バンウォン~龍の国~」(全32話)は、韓国で高視聴率を記録、KBS演技大賞で各賞に輝いた歴史超大作!いよいよ明日4月28日よりWOWOWプライムおよびオンデマンドにて放送・配信開始!第1話~第4話のあらすじと見どころを紹介しよう。



「太宗(テジョン)イ・バンウォン~龍の国~」は、朝鮮王朝の礎を築いた第3代王“太宗”となるイ・バンウォンの生涯を新たな視点で描く本格時代劇。【「太宗イ・バンウォン」を2倍楽しむ】では、ドラマの舞台背景や、押さえておくべき人物、各話のネタバレあらすじと見どころなどまとめて紹介している。

■キャストイ家の家族・俳優紹介
イ・バンウォン(太宗)役:チュ・サンウク
イ・ソンゲ(太祖)役:キム・ヨンチョル
元敬王后ミン氏役:パク・ジニ
神徳王后カン氏:イェ・ジウォン
 ほか

【第1話:威化島回軍】1話ネタバレ
1388年、高麗ウ王14年。遼東征伐に向かったイ・ソンゲ将軍は、明との戦に納得できず回軍を決める。イ・ソンゲが開京に戻っていることを知り憤慨したウ王は、イ・ソンゲを逆賊として扱い家族を全員捕らえるよう命じる。だが人質になっていたバンウ、バングァは素早く脱出して父の元へ向かう。そして不穏な空気を肌で感じ取っていたバンウォンは武将たちの追跡を逃れると、機転を利かせてひと足早く抱川に行き2人の母と家族を連れて東北面に向かう。
イ・ソンゲ将軍が回軍(兵を引き上げた)した理由は次の4つ。これを「四不可論(サブルガロン)」と言う。
①小さな国(高麗)が大国(明)に逆らうのはよくない。
②農繁期の夏に軍隊を動員するのは民心に背く。
③今この時に国を挙げて遠征せば、倭国(日本)が隙をついて侵攻してくる。
④夏なので弓の膠は溶け、梅雨時は兵士らの間に伝染病が流行る。
本作はKBSが5年ぶりに時代劇復活となる作品。主演のチュ・サンウクは「もし本作のヒットがなければ正統時代劇が消えてしまう」とインタビューで語っていたが、その重圧を見事に跳ねのけ、オープニングから鬼気迫る演技で視聴者を驚かせた。
※この回の詳しいあらすじと見どころ、豆知識などは1話ネタバレで。


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【第2話:逆賊と呼ばれし者】2話ネタバレ
東北面にたどり着く前に行く手を阻まれたバンウォンと家族。文官のバンウォンは武将に刀を奪われるものの、イ・ソンゲの第二夫人カン氏の助けで難を逃れる。一方、王宮に迫ったイ・ソンゲはウ王の側近であるチェ・ヨンを倒し、開京を陥落させる。時を同じくして開京に戻ったバンウォンと家族は、4人の兄たちと無事再会を果たす。兄たちと行動を共にしたいバンウォンは父に申し出るが、イ・ソンゲはバンウォンを登庁させ突き放すような態度を取る。
家族で唯一科挙に合格したバンウォン。実在の李芳遠も優秀で学識ある人物と伝わっている。明に使臣として送られるほど語学も堪能で、武術と決断力も備えていた。今回はその他の息子たちの性格もストーリーの中でうまく描いている。これについては李家の人々紹介でまとめている。
※この回の詳しいあらすじと見どころ、豆知識などは2話ネタバレで。


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【第3話:王権への挑戦】3話ネタバレ
イ・ソンゲの暗殺計画を知ったクァク・チュンボはバンウォンを訪ね、家に刺客が忍び込んだことを告げる。急いで家に帰ったバンウォンは刺客と揉み合いになり刺されてしまう。バンウォンが回復すると、イ・ソンゲは家門の代表としてバンウォンを会議に参加させる。だが儒学者たちの中で王を消せばいいと過激な発言をしたバンウォンは、名分が必要だと非難される。名分を探していたバンウォンは、ウ王とチャン王がワン氏ではなくシン・ドンの血筋だと訴える。
第3話でキーとなるのは“廃仮立真”という名分だ。これは本来偽物を配し本物をたてるという意味。歴史書によると、当時、実際に禑(ウ)王が辛旽(シンドン)の子供だという噂があったとある。辛旽(?- 1371年)は、高麗末期、恭愍(コミン)王の時代の絶大な権力をふるった僧侶だったが、権力を乱用して失脚、流刑後に処刑された。高麗王朝の歴代国王については【高麗王朝系図】で。またこの回、巷で子供たちが歌っている歌は、“木子”の文字を組み合わせて“李”、つまり李成桂(イ・ソンゲ)が王になるという歌。詳しくは易姓革命って?で解説している。
※この回の詳しいあらすじと見どころ、豆知識などは3話ネタバレで。


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【第4話:民心の大きな波】4話ネタバレ
イ・ソンゲの側近はチャン王を流配にした後、イ・ソンゲの姻戚であるチョンチャン君を高麗の新国王に擁立する。だがチョンチャン王はイ・セクとピョン・アンヨルを官職に器用してイ・ソンゲを警戒する。父親を侮辱されて怒ったバンウォンは私兵を率いてチョンチャン君を脅す。恐れをなしたチョンチャン君はイ・セクたちを流配にし、ウ王とチャン王の処刑を命ずる。だが幼い子どもの命を奪ったことで、イ・ソンゲに非難が集中してしまう。
第4話では、長男バンウと五男バンウォンとが激しく対立する。戦地を巡る父に代わって弟を愛し育てた兄。そんな2人が殺し合いをするのを見ていた父イ・ソンゲはどれほど辛かっただろう。バンウの強い忠誠心だけに注目すると、イ・ソンゲとバンウォンの行動は逆賊に見えるかもしれないが、当時(14世紀後半)の高麗は、外敵の侵略や元(中国)への朝貢などで社会は荒廃し、国土は疲弊。そんな中でも支配階級は民を搾取し、民は塗炭の苦しみの中で暮らしていた。イ・ソンゲやチョン・ドジョン、そしてバンウォンはそんな高麗に見切りをつけて新国を創ろうとし、チョン・モンジュとバンウは現状を憂いながらも、高麗王朝存続の上での改革を願っていたのだ。
※この回の詳しいあらすじと見どころ、豆知識などは4話ネタバレで。


WOWOW「太宗イ・バンウォン」番組サイト
 2023年4月28日スタート 金19:00-21:30 2話連続

kandoratop【作品詳細】【「太宗イ・バンウォン」を2倍楽しむ】