「クイーンメーカー」第6-7話:ムン・ソリとキム・ヒエ、裏切りと大切な人の犠牲で絶望のどん底に突き落とされる

2023年05月05日00時45分ドラマ
Netflixシリーズ『クイーンメーカー』独占配信中

公開以来、韓国以外でも連日1位を獲得するなど大ヒット中のNetflixオリジナル韓国ドラマ「クイーンメーカー」。前回まではギョンスクが市長選出馬を決意し、もうひとりの候補であるミンジョンに揺さぶりをかける様子が描かれたが、今回はドヒとギョンスクが反撃を受け大きな犠牲を払う事になる。気になる第6−7話のあらすじと見どころを紹介しよう。

【Netflixシリーズ韓国ドラマ】【2023年配信ドラマ映画、他】



「クイーンメーカー」は、2大カリスマ女優のキム・ヒエとムン・ソリ共演の選挙ドラマ。イメージメイキングの鬼才にして大企業の戦略企画室を自由に動かしてきたファン・ドヒが、“正義のサイ”と呼ばれて雑草のように生きてきた人権弁護士のオ・ギョンスクをソウル市長にすべく、選挙戦に飛び込んで繰り広げる物語を描く。【「クイーンメーカー」を2倍楽しむ】では各話のネタバレあらすじと見どころ、視聴率、キャストなどまとめて紹介。

第6話あらすじ


突如自宅に訪ねてきたソン会長(ソ・イスク)はかつてウン一族に忠実に仕えてきたドヒ(キム・ヒエ)に対してこのへんで止めておけと優しさを見せながらも停戦を申し出るが、ドヒを止める事は出来なかった。

再開発事業をドヒらに邪魔された事に苛立つジェミン(リュ・スヨン)はドヒを始末するように命じる。そして妻チェリョン(キム・セビョク)はジェミンとジヨン(オク・ジャヨン)の不倫関係に気づき始める。

国民から支持を集める裏でエステ三昧のミンジョンの本性を暴いて潰そうと企てるドヒらは情報作戦を駆使して見事、子を持つ母親達からの反感を買うように仕向けるが、ミンジョンは嫌がる娘を無理やりいじめられっ子に仕立て上げると涙で演説を行い、市民の支持を取り戻した。

時を見計らってミンジョンに接近したカール(イ・ギョンヨン)は、ギョンスク(ムン・ソリ)の選挙資金に謎の支出がある事を指摘。ライバル陣営からの予期せぬ情報に不快感を感じながらもミンジョンはギョンスク陣営の選挙資金を調べ始め、選挙資金を使って高価な会食を行なったと捏造を始める。彼女の選挙法に背く捏造行為に起訴状を書く姿勢を見せたギョンスクだが、先手を打って記者会見を開いたミンジョンの横にはギョンスクと共に闘ってきたファス(キム・ソニョン)の姿が…。彼女は息子の為に選挙資金を横領していた事で脅され、ミンジョンの言う通りにギョンスクの選挙資金の不正使用を告発し始めた。

信頼していた仲間の裏切りにギョンスクが動揺する一方、ドヒのもとに父が行方不明になったとの連絡が入る。父親はカールの命令で男達に病院から連れ出され、畑の真ん中に置き去りにされた後に、トラックに轢かれて帰らぬ人となった。病院で変わり果てた姿の父に嗚咽するドヒ。

ドヒと連絡が取れない中、ファスの告発はミンジョンが仕組んだものであると見破ったギョンスクはファスに会おうとするが、その強硬な姿が市民の反感を買ってしまう。

父の葬儀をおこなうドヒのもとにカールが現れ、父の古い友人だと名乗るが、彼が持ってきた花輪がソン会長が贈ったものだと知ったドヒは父がウン一族に殺されたと悟り絶望に泣き叫ぶ…。


クイーンメーカークイーンメーカー

第7話あらすじ


ミンジョンに半ば人質としてホテルに保護されているファスに会いに行ったギョンスク。対面は許されなかったが、必死にかつて共に歌った団結の歌を歌い、ファスの心を動かした。そんな中、ドヒの消息が明らかになり、葬儀場に向かったギョンスクは憔悴しきったドヒを抱きしめる。

抗議の末にようやく家に帰る事を許されたファス。帰宅した彼女を待っていたギョンスクに初めは強い態度で反発するものの、ギョンスクの優しさに触れると選挙資金を使い込んだ事を打ち明け、ギョンスクもそんな彼女を抱きしめた。

悲しみの底から這い上がり反撃を始めるドヒ。しかし、ギョンスクはファスら大事な人を傷つけてまで市長になる意味はあるのか疑念を抱き始め、ドヒに辞退の意向を伝える。

その頃、ラジオ番組に出ていたジェミンはファンから貰った干し柿を見ると表情を固まらせ、昔父が事業に失敗し、柿を取りに行く約束をした日に柿の木で首を吊って死んだエピソードを語り、これには妻チェリョンも驚きを隠せなかった。同じ頃、ジヨンはジェミンとの隠し子を妊娠した事が発覚。

予備選挙の前日、ミンジョンのもとにはファスが自殺未遂を起こしたとの知らせが入る。しかし、好都合だと高笑いし追い詰められたファスを更に利用しようと企て、ジュンスクはそんな彼女のやり方に我慢の限界を迎える。病院を訪れたギョンスクは目を覚ましたファスに、市長選を諦める事を告げ、そんな彼女の姿を見たドヒも市長選出馬をけしかけた事を謝り、今回は選挙に負けたが楽しかったとこれまでの活動を笑い合いながら、市長選からの辞退で合意する。

予備選挙の3時間前。市長選から辞退する代わりに横領の釈明会見に臨んだギョンスク。しかし、そこに突然、ファスの自殺未遂に大喜びするミンジョンの会話が流れてくる。流したのはジュンスクだった。元夫の大胆な行動に驚くドヒ。こうしてミンジョンの支持率は地に落ち、ミンジョンの態度に怒ったギョンスクは突然、市長選継続を宣言。

ドヒの父親がウン一族に殺された事に気づいていたギョンスクは必ず償わせようと誓いを立てる…。

見どころ・感想


第4-5話ではおもにミンジョン候補に対して猛攻をしかけるギョンスク陣営の様子が痛快に描かれたが、第6−7話ではミンジョンが、ギョンスクの大切な仲間を利用して卑劣な反撃に打って出た。このチャプターで味のある演技を見せたのが、「愛の不時着」「椿の花咲く頃」など数々の大ヒットドラマで、強烈な個性を放ちながらも母性や温かみを感じさせ、視聴者からの高評価を得てきたキム・ソニョンだ。本作では2話で少しだけ登場しただけだったが、第6−7話では、生活苦からギョンスクの政治資金を使い込んだ事をミンジョンに調べ上げられ、ギョンスクを裏切り、虚勢を張って彼女と対立する重要な役割を担った。ファスとギョンスクの和解のシーンと、病室でギョンスクと面会するシーンでは彼女の魅力である温かみも感じられ、改めて演技力に引き込まれる。

ギョンスクのピンチに拍車をかけるようにドヒの父親が無残にトラックに轢かれて死んでしまうショッキングなシーンが描かれた。韓国ドラマあるあるだが、車に轢かれる瞬間までリアルに描かれているので、事故シーンが苦手な方は注意が必要だ。

暗い展開が目立つ一方で、これまでに見られたようなコミカルなシーンは控えめに描かれた。その代わり、ギョンスクが葬儀場で憔悴しきったドヒを抱きしめるシーンや、市長選を辞退する事で合意した二人がこれまでの選挙活動を振り返り、涙まじりに楽しかったと振り返るシーンは心温まり、ジュンソクがミンジョンに反旗を翻し、悪行を暴露するシーンは痛快さが印象に残った。

今回のエピソードでミンジョンは完全に失墜し、残すライバル候補はジェミンのみとなるのだが、次の2話ではジェミン陣営やそのバックにいるウン一族による熾烈な攻撃が描かれ、一筋縄ではいかないスリリングな展開が待ち受けている。ジェミンの父の死や、ジェミンがイスルを殺したとも取れるセリフ、ジヨンの妊娠など、第7話ではジェミンにまつわる気になるキーワードも登場したので、これらがこの先どのように物語に絡んでくるのかも注目だ。

選挙戦というカタいテーマながらも、愛憎や人情、心理戦、復讐など、ドラマファンを引きつける要素満載でハマる人続出の「クイーンメーカー」は、Netflixで一挙配信中だ。

■スタッフ
演出:オ・ジンソク
脚本:ムン・ジヨン
原題:퀸메이커(クイーンメーカー)
配信:2023年4月14日からNetflixで配信スタート

■キャスト
ファン・ドヒ役:キム・ヒエ
オ・ギョンスク役:ムン・ソリ
ペク・ジェミン役:リュ・スヨン
ソン会長:ソ・イスク
ソ・ミンジョン役:チン・ギョン
マ・ジュンソク役:キム・テフン
ウン・チェリョン役:キム・セビョク
ウン・ソジン役:ユン・ジへ
クク・ジヨン役:オク・ジャヨン
ユン・ドンジュ役:キ・ドフン

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【作品詳細】【「クイーンメーカー」を2倍楽しむ】