「良くも、悪くも、だって母親」第9-10話:事故前のイ・ドヒョンの行動の真実と双子の父親が遂に明かされる!

2023年05月28日20時30分ドラマ
Netflix シリーズ「良くも、悪くも、だって母親」独占配信中!
画像出典:番組公式サイト

ラ・ミランとイ・ドヒョンW主演の新韓国ドラマ「良くも、悪くも、だって母親」が、5月10日、11日JTBCにて放送、Netflixでも独占配信。第9-10話では事故の前に頑なに心を閉ざしたガンホの真意とミジュが産んだ双子の父親の正体が遂に明かされた。気になるあらすじと見どころを見ていこう。

【Netflixシリーズ韓国ドラマ】【2023年配信ドラマ映画、他】

「良くも、悪くも、だって母親」は、子供のために悪い母になるしかなかった母親のヨンスンと、予期せぬ事故で子供になってしまった息子のガンホが、失った幸せを追い求めていく感動的なヒーリングコメディだ。【「良くも、悪くも、だって母親」を2倍楽しむ】では、各話のネタバレあらすじや見どころなどドラマを深掘り紹介している。



■第9話あらすじ
事故で記憶を失う前にガンホ(イ・ドヒョン)が母ヨンスン(ラ・ミラン)に宛てて書いた不可解な点の多い手紙から、ガンホが残したSDカードを見つけたヨンスン。そこには大学入学からミジュとの再会、そして事故直前までのガンホの日記が収められていた。

母に言われるがままに法学部に合格したが、目標を持てずにいたガンホは裕福な家柄のお陰で成績が劣っていても大きな顔をする同級生といざこざを起こして乱闘騒ぎを起こしてしまう。どちらに非があるかを知りもせず、息子が訴えられないように必死に謝れと怒るヨンスンの姿に失望し、言われた通りに土下座するが心に深い傷を負いながらも首席で卒業。

父が「自殺」に至った経緯を知ろうと当時の裁判資料を申請するが、当時まだ検事で、死の真相に関わっていたオ・テス(チョン・ウンイン)の判断で裁判の記録は見せてもらえず疑念を抱き始める。警察に捜査資料を見せて欲しいと頼むも、検事になってから申請しろと取り合ってもらえず。そんな折にミジュ(アン・ウンジン)と再会を果たし、二人は同棲を始めて幸せな時間を過ごした。

オ・テスとの接点を持とうとするガンホ。心配として検察に配属されたガンホは、ここで初めて父の裁判の資料を確認した。かつて父に不利な証言をした人物を訪ねたガンホは、当時ヨンナ建設の理事をしていたソン会長(チェ・ムソン)が父を殺して、近隣住民にも脅しをかけて不利な証言をさせていた事を突き止めた。同時に、父が亡くなる前はヨンスンが生まれくるガンホを画家にしたいと語っていた事を知るが、記憶に残っているのは趣味で描いた絵をヨンスンに燃やされたつらい思い出だった。任官式にも母を呼ばず、つらい思い出を思い出しながらも宣誓文を読み上げたガンホ。この頃からミジュに対する態度も少しずつよそよそしくなっていた。

こうして検事になったガンホは正式に警察の捜査資料も確認し、当時の遺体の写真に不審な点がある事を指摘。当時担当していた刑事が不正を働いた事を責め、全てはオ・テスの指示だった事を突き止めた。こうして復讐を誓ったガンホは、復讐に駆り立てられる自身を知られたくなくてミジュの元を去るが、人知れずミジュと離れる事を悲しみ泣いていた。

オ・テスの娘ハヨン(ホン・ビラ)が精神科で精神安定剤を処方されている事を知ったガンホは彼女に接近。更にソン会長が絡む事件の担当を名乗り出ると、無実の罪で捕まった被告人を法定で裏切り、ソン会長の信頼を得て接近に成功。

ハヨンの恋人としてオ・テスに接近したガンホだが、正体を知っていたテスは交際を反対。ソン会長が密かに送り込んでいた秘書と接触したガンホは彼女がテスと不倫関係にあり、子供を身ごもっている事を知ると、ソン会長の持っている機密資料を渡す条件で彼女を助ける事を約束。そしてソン会長に対しては養子縁組を願い出て、ハヨンとの結婚を認めさせる代わりに秘書と赤子の殺害を命じられるが、実際はかつてのバイト先の漁師に頼んで彼女を秘密裏にフィリピン行きの密航船に乗れるよう手配した上で車だけを沈めていた。

そして養子縁組の同意書類のサインを貰いに実家に帰った際に、写真の裏にSDカードを隠し、帰り道で事故に遭った。

日記の最後には、事件が時効を迎えた今でも、常に自分に厳しく教育を押し付けるほか方法がなかった母の苦しみを思って復讐を選んだと書かれていた。冷たい態度で振る舞っていたガンホの真意が恨みではなく愛情で、ひとり孤独に闘ってきたと知ったヨンスンは嗚咽し、ガンホを危険に追いやりかねない事故前の所持品を倉庫から運び出すと火をつけるが、ガンホは咄嗟に職員証だけを回収し隠し持っていた。

その頃、秘書が旅立ったはずの海辺では変死体が発見された…。

BadMother画像出典:番組公式サイト■第10話あらすじ
夫の死の真相と、一人息子ガンホが人知れずに孤独に復讐の為に闘っていた事を知ったヨンスンだが、その夜、ソン会長がガンホを始末しに来る悪夢で飛び起きる。ガンホの記憶が戻ると危険が及ぶと感じた彼女は、記憶が戻る前に既成事実的にガンホに社長の座を譲り、検事であった事を秘密にさせただけではなく、自分がこの世を去ってもガンホが生きていけるように結婚をさせようとひらめき、村の人々に花嫁探しを頼み込む。

既に夫も子供もいるミジュへの恋を諦めるようにガンホを諭し、村人たちの協力のもとお見合いに臨むが、事故で7歳の知能に戻ってしまったガンホのお見合いはことごとく失敗。ミジュに想いを寄せ、結婚が何かもあまりよく分からないガンホも退屈そうな表情。ヨンスンの心配をよそにかっこよく正装した姿を見せたいガンホはミジュが働く農薬屋へ向かうが、その頃ミジュは商店街会長からセクハラを受けて、我慢の限界を迎え騒動を起こしていた。

タイミングよく現れたガンホが検事だと言って商店街会長に脅しをかけたミジュ。検事と言われて困惑するガンホだが、バイクが接近してくると、かつてのミジュの交通事故がフラッシュバックして咄嗟にミジュをかばって負傷、意識を失ってしまう。目を覚ましたガンホは泣きじゃくるミジュにかつて病院でしたようにキス。驚きながらもキスを返すミジュ。そんな二人を見てしまい驚きを隠せないヨンスン。

怪我をしたガンホを心配するが、時々、事故の前に口走った言葉を思い出したかのように繰り返すガンホを見て、記憶が戻って危険に巻き込まれるのではないかとヨンスンは不安を覚えていた。キスをした事を後悔していたミジュは通りがかったガンホを意識し過ぎて恥をかいてしまう。悔しさで強がるミジュについ告白をしてしまい、気まずそうに立ち去るガンホだが、ミジュの為に検事に戻りたいと悩み始める。

お見合いは失敗に終わったが、アンドレアの知人のベトナム人留学生がガンホを気に入り、希望が見え始めた頃、借金取りに追われて命の危険に瀕していたサムシクはガンホに酒を飲ませると、検事として再起する為に必要なものをアドバイスし、代わりに高価な指輪をプレゼントするように要求。しかし、換金する段階で通報され警察沙汰に発展。ガンホがプレゼントした事を認めて事なきを得たが、検事として復職したい事を伝え、反対する母に反論。見かねたヨンスンはミジュの口から説得するように頼み込み、自分が余命幾ばくもない事を打ち明けた。

思い悩んだミジュはガンホと別れた日には既に妊娠が発覚していて、ガンホが必ず戻ってくる事を信じてひとりで出産していた事実を母(カン・マルグム)に打ち明ける。介護が必要なガンホとの交際や、真実を知った双子を思って嘆き悲しむ母に対して、何かが吹っ切れたミジュは、ガンホと留学生の縁談の当日に双子を引き連れてガンホの家の扉を叩いた…。

■見どころ
前回はヨンスンが末期の胃がんを宣告されるところで終わり、第7-8話では残されるガンホを心配した彼女が、ガンホが独りでも生きていけるように様々な手続きを済ましていき、自殺を図る衝撃的な展開と、ガンホに救われて生きる希望を取り戻す様子が、視聴者の琴線に触れる繊細なタッチで描かれた。不良に絡まれたガンホに「このクソ野郎!」と汚い言葉を連呼して教え込む場面では、普段バラエティ番組などではピー処理されるようなNGワードを連呼し笑いを誘った一方、自分の遺影を目の前にガンホに葬式の練習をさせる場面は、胸が締め付けられた。

突然入院を知らされたガンホが母親にすがりつくシーンも、迫真の演技に涙を誘われるが、目の前で母親が首を吊ってもがいているのを見てうろたえ、立ち上がる場面もかなりショッキングで印象に焼き付くシーンだ。大切に育ててきた豚が目の前で殺処分されるのをただ見ているしかない親子のシーンもまた、旨を締め付けられ、特に「生と死」がトピックになった。

本作の韓国のタイトルは「悪い母親」だがこれまでのあらすじを観てみると、これは「悪人」を意味しているのではなく、息子のために「心を鬼にした」母親だという事がよく分かる。今回も嫌がる息子を前にヨンスンが心を鬼にする姿が度々描かれたが、その全てが息子の為を思っての事だという点は子を持つ親にとっては非常に共感が持てるポイントなのではないだろうか。カン・マルグムが演じるチョン夫人も、ソ・イスクが演じるパク夫人も、描かれる尺は短いもののそれぞれの親心を描いていて、中でもミジュの嘘にチョン夫人が気づいていたというエピソードが印象的だ。

今回サスペンスのパートはあまり描かれなかったが、新たに村の仲間に入ったソ室長とチャ代理が、このサスペンスパートと、コミカルなパートの橋渡し役としていい味を出している。終盤で事故前のガンホが残したSDカードが出てきた事から、次週はサスペンスパートにも進展があるものと思われ、事故前のガンホが何を目的にソン会長やオ議員に近づいたのか、愛するミジュの前でどうして突然豹変し姿を消したのかに関するヒントが得られそうだ。

ミジュの表情や、双子の父親に関する話題が多く登場し、回を増す毎にガンホが双子の父親である可能性が高まってきたが、双子は別の男を父親だと信じ込んでいる点を考えると、真実をいかに明らかにするのかも注目すべきポイントだ。


「よくも、悪くも、だって母親」は韓国JTBCにて2023年4月26日~6月8日まで全14話で放送予定。Netflxiでも毎週木・金曜に独占配信される。

■スタッフ
監督:シム・ナヨン
脚本:ペ・セヨン
原題:나쁜엄마(ナップンオンマ=悪い母親)

■キャスト
チン・ヨンスン役:ラ・ミラン
チェ・ガンホ役:イ・ドヒョン
イ・ミジュ役:アン・ウンジン
パン・サムシク役:ユ・インス

※チョウ里の人々
イ・ジャン役:キム・ウォネ
チョンさん役:カン・マルグム
パクさん役:ソ・イスク
青年会長役:チャン・ウォニョン
トロット・ペク役:ペク・ヒョンジン
ヤンさん役:イ・サンフン
パク・ボギョン、キム・ジウン
ミジュの双子の弟妹(子役):キ・ソユ、パク・ダオン

ウビョクG会長ソン・ウビョク役:チェ・ムソン
国会議員オ・テス役:チョン・ウンイン
オ・テスの娘オ・ハヨン役:ホン・ビラ
 ほか

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