日本初放送「朝鮮弁護士」第5話・第6話あらすじ:人たらしウ・ドファン、チャ・ハギョンも味方に?
KNTVにて日本初放送中の韓国ドラマ「朝鮮弁護士」(原題、全16話)は、ウ・ドファン主演の法廷ロマンス時代劇。第5話「清山殺人事件(上)」と第6話「清山殺人事件(下)」のあらすじと見どころを紹介、KNTV番組サイトで予告動画が公開中だ。(ネタバレ)
「朝鮮弁護士」(原題)は、朝鮮時代を舞台に、亡き両親の復讐を誓いながら民を助ける破天荒な弁護人カン・ハンスの恋と成長を描く法廷リベンジ・ロマンス時代劇。
【「朝鮮弁護士」を2倍楽しむ】では、時代背景やキャストの紹介、放送にあわせて各話のあらすじと見どころ、豆知識など紹介する。
■キャスト⇒押さえておくべきキャスト8名を画像付きで紹介
カン・ハンス役:ウ・ドファン
イ・ヨンジュ/ソウォン役:キム・ジヨン
ユ・ジソン役:チャ・ハギョン
ユ・ジュセ役:チョン・ホジン
イ・ヒュル役:ソン・ゴニ
ホン氏役:シン・ドンミ
チェ・ユン役:イ・シフ
ドンチ役:イ・ギュソン
ほか
■第5話
パク提調(チョ・ヒボン)の判決文をヨンジュに渡す判尹ユ・ジソン(チャ・ハギョン)は「民の訴訟に関わるのは危険だ」と忠告する。「気づかれないようにするので知らないふりをして」と席を立つヨンジュ。婚約者として引き留めるジソンに、「父の死に院相が関わっていると思っている。それでもこの婚姻を望んでいますか」ヨンジュの言葉に何も返せないジソン。
漢城府に戻ったジソンはハンスから自殺と他殺の違いを耳打ちされ、パク提調が自害に仕立てられた他殺だと疑い、父ユ・ジェセに確認する。「死んで当然だが、自害だ。他殺にしたいなら適当な人を犯人にすればいい」と平然と言い放つ。「死罪になる者なのに」と言うジソンに「勲旧派に不都合なことをしゃべられては困る」とジェセ。
勲旧派の不正は意外なところで見つかった。ドンチがパク提調の服から鍵を抜き取っていて、ハンスはパク提調の家の秘密金庫を探し当て勲旧の裏金と賄賂の記録を見つけた。パク提調の上京、チュ大監(チェ・ムソン)の朝廷入り、チャン大房(イ・ジュニョク)の出店がハンスの父親を殺害した見返りだと考えれば、黒幕は院相ユ・ジェセに行きつく。金庫から両親の死のキッカケを作った龍の置物も出てきた。記録簿には「清山(チョンサン)県監から」とあった。
清山に向かおうとするハンスとドンチはチョ客主の手下に襲われるが、ヨンジュが王の馬を乗りつけてハンスを助け、2人乗りでそのまま清山に向かうことに。またしても命を助けてくれたヨンジュを助手として認めるハンス。
清山はハンスの故郷。実家のある多福里(タボンリ)に到着。父の遺体を運ぶ時、だれも手を貸してくれなかった辛い思い出、貧しくも楽しかった両親と妹との暮らしなどを思い出す。
ヨンジュに男装させ暗行御史(王直属の地方官を観察する密使)に成りすまして役所に乗り込んだハンスは、龍の置物が高官職を得るための賄賂だったと確信。贈り主パク氏の家の地図も書いてもらった。
地図を頼りに出向いた先で、喪服姿の若い女が老婆を鎌で惨殺した現場に遭遇。「死罪を覚悟した怨恨による殺人」と見たてたハンス。殺された老婆がパク氏で、ハンスの家に包みを置いていった女だった。
村人たちがハンスたちを取り囲む。かつてハンスに向けた冷たい視線と同じだ。その中には見覚えのある里長(カン・シニル)の顔もあった。里長は犯人がヨンシル(クォン・アルム)だろうと言いながらも、役所に届けようとせず、ハンスたちと共に物置に閉じ込める。
ハンスとヨンジュはヨンシルから話を聞く。老婆殺害は死んだ夫の復讐だという。ヨンシルはかつて老婆に騙され男から乱暴されそうになった。その後、別の男性と結婚したが、老婆は「ヨンシルが淫らな女」と噂を広めた。噂を信じた男達がヨンシルを侮辱し、怒った夫が男たちと喧嘩して殴り殺されたのだった。役所に訴えるべきだったというヨンジュに、「役人は信用できない。俺が無罪にしてやる」と約束するハンス。
村人たちと共にヨンシルの母がやって来て彼女を連れて立ち去ろうとする。ハンスは自分が外知部だと名乗り、裁判をすると宣言。里長は声を荒げてその必要はないという。国法に従うべきと言うヨンジュを鼻で笑い、多福村を見捨て税だけ巻き上げる“朝鮮”に国を論じる資格はないと言い、母親がヨンシルの夫を殴殺した者たちから示談金を受け取っていると明かした。
驚くヨンシルを抱えて母親は立ち去り、ハンスたちは助けに来たはずのドンチもろとも村の入り口に縛り付けられる。ハンスは「法は人を殺すためではなく救うためにある」と言い、ヨンジュは「人殺しは許せないが、私を納得させれば王も納得できるはず」とハンスの手並みを見てみたいという。そこにホン客主が助けに来た。
一方、母との会話から妊娠していることに気づいたヨンシルは、子供のために堂々と生きたいと訴訟を決心。兄に示談金を返してもらってほしいと頼むが、母は「兄には幸せに生きてもらおう。どうせお前は…」とヨンシルを見捨てる言葉を口にする。泣きながら山に分け入ったヨンシルは、崖から転がり落ちてしまう。
ハンスはドンチを連れてもう一度村に戻って老婆宅を家探し。実はヨンシルの訴訟を口実にパク氏のことをさぐるつもりだったのだ。そこに里長が入ってきた。里長はハンスのことを覚えていた。「役所や法、国が信じられないことはお前がいちばん知っているはずだろう?」と言う。里長は父の無念の死を知っていた。「素直に立ち去れば真実を教えてやる」と、赤い玉をハンスの手に置く。それはハンスが連行されるときに龍の置物と共に包みから零れ落ちたものだった。
その時、ヨンシルが叩く申聞鼓(シンムンゴ)の音が村中に響いた。
※申聞鼓:1401年、第3代王・太宗が設置した。民が管轄の官庁に申し立てても受け入れられなければ誰でも申聞鼓を打って国王に直訴できるようにした。
■見どころ
幼い頃からヨンジュを見守ってきたジソン。ソウォン閣に手紙を添えて援助してきた匿名の篤志家はやはりジソンだった。
一方、ソウォン閣にお忍びでやってきた王も「ハンスを動かす軍資金に」とこっそり貯めた私財をヨンジュに渡す。王の帽子飾りまで奪い取りまるで追いはぎのようなようなヨンジュに呆れる王。姉弟のような二人の関係が微笑ましい。
ホン客主のお陰で助かったハンスたち。さすが旅閣のおかみだけに、宿での目の付け所も、料理の手際の素晴らしい。一方、ヨンジュはハンスのことを考えると思わず顔を赤らめるほどになっていた。
それにしても実母でさえ、息子のために娘の人生を見捨てるとは…朝鮮の儒教思想は朝鮮の女性を苦しめた。
©2023 MBC■第6話
ヨンシルは役所で「殺人を犯した罰を受けるが、その前に事情を話したい」と訴える。ホン尚宮としてホン氏がヨンジュとユン(イ・シフ)を伴って役所へ出向き「私に免じて話を聞いてやってほしい」と頼む。
ヨンジュがヨンシルを連れてハンスの元へ。「母子ともに助けてください」と土下座するヨンシル。彼女が身ごもっていると知ったハンスは、「あなたは罪人ではない。必ず助ける」と立たせてやり、里長の提案を断る姿勢を示した。
ドンチとともにヨンシルの夫の遺体を掘り起こしたハンスは、彼女の証言通り、致命傷が鳩尾の打撲だと確認する。一方、役所ではホン尚宮の手前、捜査を始めるが、里長に漢陽から観察使が来る前に何とかするよう頼んでいた。
ハンスは仲間たちに「朝鮮では親や夫の復讐をすることが人情の面で認められている。殺人事件の判決は王様が下す」と教える。争点は直接の死因が喧嘩だけに、原因を作ったのが老婆の噂のせいだと実証できるかどうか。証言すれば自分たちが罪に問われるだけに証言を得るのは難しい。そこでハンスたちはあの手この手で証言させようと奮闘する。
早馬で観察使に報告書を送る使者を里長が殺害させた。そこで、ユンが観察使に直接会いに行って事情を伝えることに。
漢陽。ジソンがヨンジュのことを案じ、ハンスとの関係を気にかけていた。そこに「パク提調殺害犯が捕まった」という知らせと共に手紙が届くが…。。
里長の過激な出方にヨンシルが危ないと察したハンスは役所へ駆けつけるが、すでに役所は襲撃されてヨンシルは牢から連れ出されていた。
里長自らがヨンシルを裁くという。ヨンシルが身ごもっていると聞いても村人たちは掟通りに「吊るせ!」と叫ぶ。そこにハンスがやって来て「死んだ老婆にはどんな罰を与えたのか?」と問う。すると村長は口を滑らせ、因縁があったこと知っていたと認めてしまう。ハンスは村人たちにも、デマの出どころが老婆と知りながら、面白がっていたと指摘。「他人事だから。面白かったから。日ごろのストレスを晴らすため。そんな時必要なのは知恵のある年長者のはずなのに、里長はヨンシルの相談を取り合わなかった」と里長の資格がないと責めた。かつてのハンス一家の悲劇から村は何も変わっていなかった。
ハンスは、夫を殴殺した男たちに罰を与えないことにも言及。主犯で里長の婿チェ・ジシクの名前を呼んで、「前に出て罰を受けよ」と言うと、彼の妻が3人で殴ったと明かし、とうとう仲間割れ。
そこに判尹ジソンが姿を見せる。これまでのいきさつを聞いていたジソンだが、「殺人を正当化することはできない。国法で殺人は死罪だ」と情状酌量の余地がないという。ヨンジュが判尹に食って掛かったことに驚くハンス。するとジソンは「別途詳しく捜査する」と、村人全員を容疑者として逮捕させる。
実は、ジソンが受け取った手紙には「犯人を知りたければ清山の多福村に来てください」と書いてあったのだ。なぜ自分を選んだのかと聞くジソンに、「前回の裁判で勝訴の判決を言い渡してくれた」「暗行御史時代の訟事の判決が素晴らしい」とゴマすりを始めるハンス。あきれるジソンに、パク提調殺害犯に関していつか必ず見つけて教えるので、ヨンシルを助けてほしいと交渉する。
結局ジソンはハンスに協力し、ヨンシルの夫の事件を捜査しなかった役人を懲らしめる。役人は老婆パク氏が龍の置物を持参し「男同士の殴り合いのケンカだから、知らぬふりをしてくれ」と頼まれたのだと白状した。ちょうど勲旧派への賄賂が必要だったとも明かした役人を逮捕させる。
王宮では、王と大妃、大臣たちが集まり、本件について論議する。院相ユ・ジェセの息子が持ち込んだ事案だけに、誰も反対できない。大妃だけが下手な前例を作るべきではないと反論するが、院相が黙らせる。実は、ヨンジュはこれより前にハンスが書いた嘆願書を王に読み聞かせていた。そこには「法は民を罰するだけでなく、民を救うこともできると広く知らしめる君主になってください」と認めてあった。
王は「国法には1人殺めたなら1人の命で償うとある。つまり2人以上の命で償ってはならぬ。罪人ヨンシルは身ごもっている故、今罰すれば2人を殺すことになる。子供を産んで成人を待ってから罪を償わせよ」と、ハンスの嘆願書の続きの言葉で裁定を下した。
獄中の里長に会うハンス。役場襲撃は死罪だと伝え、娘や村人は助けてやるので、真実を話すように言う。里長は「次男がハンスの父カン・オンジクの秘書だったが、ある日オンジクの手紙を漢陽の王様に届けるとき、我が子の出産で浮足立っていたせいか、手紙を奪われた。その後、オンジクが収賄の罪で殺害された」と話した。証言しなかったのは「ハンスも狙われていると考え、逃がすためにハンスの家に火を放ち、ハンスが死んだという噂も流した」と。しかし里長も黒幕はわからないという。
同じとき、院相ユ・ジェヒと歩く王は、清山の役人が院相の推薦した人物だったので上疏が上がったときに裁可しなかったと恩を売り、後任の提調は自分が推薦してもいいかと問う。ジェヒは王の変化に驚き、裏でハンスが動いているのではないかと疑う。
ホン氏はヨンジュがハンスのことを好きになっていると気づき「早々に気持ちの整理をするように」と忠告する。
その頃ハンスは、実家の井戸をのぞき込んでいた。干上がった井戸の底に父が隠した酒を引き上げ、幸せなひと時を思い出した。そして家族のために幼くして嫁いだ妹ウンスを思い出す。ハンスを捜しに出たヨンジュはハンスを見つける。酔ったハンスは「ウンス、会いたかった」とヨンジュを抱きしめ、後を任せろと言ったのに両親を守れなかったこと、死んだことを知らせなかったことを涙で謝る。ヨンジュはウンスの代わりに「泣かないで」と慰める。そんなヨンジュの顔を確かめ、「公主様だった」と呟き、酔いつぶれるハンス。
■見どころ
ハンス、ヨンジュ、ドンチ、ホン氏、ユン。前回までは1人で裁判を戦ったハンスが仲間を増やしていく。天性のひとたらしか、今回はジソンまで味方につけた。もっとも毒キノコ入り茶の解毒剤が糞水とは、さすがに呆れられたが…。
ハンスの見事な策でヨンシルを無罪にしたが、命は助かっても、人を殺した彼女はこれからが地獄の毎日が始まる。涙ながらに夫の墓に報告する姿が可哀そうでならない。さすがのハンスも今回ばかりは訴訟代を請求することはできなかった。ヨンシルを演じたクォン・アルム(1996年7月10日生)は、9月現在韓国SBSで視聴率1位の「国民死刑投票」でイム・ジヨンの妹役で高校生役を演じている。
深夜の傷の手当のシーン。薬を分け合って食べることで「お互いの味方になる」約束を交わすハンスとヨンジュ。ここで2人の可愛い婚礼の妄想シーン。2人の心は一気に近づいたが、果たして身分違いのこの恋の結末は?気になるのはラストのハンスの台詞。ハンスは、ヨンジュの正体に気づいたのか?
■放送日
<本放送>8月19日(土)スタート
毎週(土)後8:00~10:30 ※2話連続
再放送日 毎週(金)前11:30~後2:00 ※2話連続
◇KNTV「朝鮮弁護士」(原題)番組サイト
【作品詳細】【「朝鮮弁護士」を2倍楽しむ】