BS時代劇「雲霧仁左衛門6」第5話:仁左衛門・中井貴一の次なる狙いは式部・國村隼の読み通りなのか?
9月22日(金)放送のNHKBS時代劇「雲霧仁左衛門6」では、気になっていた仁左衛門(中井貴一)とおつる(原田美枝子)関係が明らかになった!第5話「茶器の値打ち」のネタバレあらすじと見どころを紹介、29日放送の第6話「儲け話」のあらすじと予告動画は番組サイトで公開中だ。
時代劇「雲霧仁左衛門」は、池波正太郎『雲霧仁左衛門』が原案。仁左衛門率いる盗賊一党と、阿部式部率いる火付け盗賊改方の攻防を描く時代劇。第6シリーズの舞台を京都。公儀が将軍上洛のために投入する莫大な「御用金」を盗賊たちが狙う。
新たな人物も次々と登場する本作。今回、値打ちの品にやたらを傷をつける十阿弥哲斎を演じたのは大人計画の小松和重。舞台・ドラマ・映画と幅広く活動中で、大河ドラマ「おんな城主 直虎」では主人公・直虎を助ける厳しくもあたたかい僧侶“昊天”役を演じ話題に。先週13日放送の「科捜研の女 season23」第5話(テレビ朝日)ではカウンセラー・井手誠人役で出演していた。
おつると佐一が哲斎から買い付けた茶碗をガラクタ呼ばわりするが、亡き夫・徳兵衛が残した茶碗は宝物というおつる。この茶碗は25年前、仁左衛門が徳兵衛に餞別として渡してやったもの。その時、「阿漕な商売で人様を泣かせることがあれば、いつでもこの徳兵衛を命を取りに来てください」と頼んだ徳兵衛。そんな男の愛妻おつるが悪事に手を染めてしまった。さあ仁左衛門はどう決着をつけるのか?
毎回盗みの手口が見どころだが、今回は煙幕でなくたくさんの唐傘を降らせる場面に注目!
©NHK■第五回「茶器の値打ち」ネタバレ
材木屋今津屋の蔵を襲った仁左衛門(中井貴一)の次なる狙いは、今津屋佐一(小日向星一)の呉服屋であると、安部式部(國村隼)は睨んでいた。しかし、これまで鉄の掟によって、店を守って来たおつる(原田美枝子)は、式部や高坂(寺島進)の忠告に耳を貸さない。
式部と高坂は所司代の蒼井(八嶋智人)の元に出向く。今津屋が見張りを断ったことで、「何か知られてはいけないことがあるのか」と、疑念を口にする式部に、「帳簿をこそこそ調べる間があるなら、その力を盗人退治に向けてもらいたいものだ」と茶器の一件で聞き取りしたことを皮肉る。そして誤記した箇所を正したと新しい帳簿を渡す。
雲霧一党の勘助(片桐仁)と亀菊(木下晴香)が客に扮して今津屋の呉服屋を偵察すると、苛立った様子の佐一が、使用人たちを叱りつけている。仁左衛門はそんな呉服屋に狙いを定める。
武家茶人の十阿弥哲斎(小松和重)が蒼井の屋敷に出入りしていると知った一党は、与一を武州八王子の名主の息子として哲斎の元へ送り込む。与一も参加した目利きの会では、哲斎が茶器のワビサビを語り、法外な値付けをする。通人を気取る参加者たちは我先にと買取を申し出る。その隙に与一は庵の中を探って、裏に蔵があることを突き止めた。
蒼井は式部と高坂を前に、雲霧の捜査状況を確認し、式部に書き直した帳簿に問題がないか確認する。問題がないと答えながらも蒼井が大切にしていた肩衝(かたつき)の茶入れがなくなっていることに気づく。蒼井はそんなものがあったかとしらを切る。
蒼井はおつるに、式部が御用金の使途について嗅ぎまわっていると教え、金を茶道具に替える策を授けたが、哲斎を使って雲霧対策として佐一にもこれを勧める。佐一は金が必要な時にはいつでも買い取ることを約束に2000両分の茶碗などを購入する。ところが胡蝶のご執心の佐一はこのことを話してしまう。そして式部は、佐一が三日に開けず通い詰めている茶屋・柳屋の胡蝶に目をつける。
呉服屋ではさっそくトラブル発生。佐一は母に謝って自分がクビにした3人を戻してもらう。話の流れでおつるは胡蝶について言及し、遊ぶなとは言わないが、たやすく心を許してはいけないと忠告する。
一方、哲斎は元値100両の肩衝が500両で売れたこと、今津屋には2000両分の茶器の売りつけに成功したことを蒼井に報告する。今津屋に納品する茶碗探しが大変だと話すと、その辺のガラクタを入れておけば良いと、蒼井。すると哲斎は香炉を見せ、天皇に高覧してもらって、香炉の台に詩を一首欲しいと願い出る。これで3000両の値が付けば金として500両を渡すと約束する。
哲斎が今津屋の呉服屋に茶碗類を運び入れる。哲斎は蔵ではなくさりげなく部屋に置き、さすがの雲霧もこれには手を出すまいとご満悦。
雲霧一党の熊五郎が呉服屋を偵察していたと知った高坂は、呉服屋の警護に力を入れることにする。だが式部は、蒼井の元から消えた肩衝が500両で販売され、仲介した哲斎がやり手で蔵まであると聞き、雲霧がこちらを先に狙うのではないかと考える。
その夜、茶釜をもって哲斎を訪ねた与一は、眠り薬を仕込んで哲斎たちを眠らせる。そこに雲霧一党が忍び込んで金蔵を襲うが、式部が待ち受けていた。すると空からいくつもの唐傘が舞い降り一党は姿を消す。式部の後ろには覆面をつけた仁左衛門。「いくら汚れたカネでも盗人には渡せない」と刀を振り下ろす式部。仁左衛門は『雲』と書いた唐傘で受け止め、姿を消す。またしても雲霧にやられてしまった式部だが…。
■第六回「儲け話」あらすじ
いよいよ今津屋おつる(原田美枝子)と所司代・蒼井(八嶋智人)の、黒い繋がりに確信を持ち始めた安部式部(國村隼)は、一計を案じ、蒼井の元に探りを入れる。当然、素知らぬ顔を決め込む蒼井は、江戸から届いた御用金の追加金で、さらに私腹を肥やそうと企んでいた。そして誰よりも早く、その報せを手に入れていた仁左衛門(中井貴一)の狙いも、追加金に向けられていた。果たして蒼井が、その追加金を預けた先とは。
■キャスト
大盗賊・雲霧仁左衛門役:中井貴一
雲霧一党
州走りの熊五郎役:手塚とおる
前裁の勘助役;片桐仁
三坪の伝次郎役:近藤芳正
胡蝶:中田クルミ
火付盗賊改・安部式部役:國村隼
与力・山田藤兵衛役:村田雄浩
今津屋女将・おつる役:原田美枝子
息子・今津屋 佐一役:小日向星一
京都東町奉行・高坂左衛門尉役:寺島進
謎の遊び人・与之助役:DAIGO
新キャストも加わり、さらにパワーアップして帰ってきた時代劇版「オーシャンズ」シリーズ6は、BSプレミアム・BS4Kにて8月25日(金)放送スタート 毎週金曜19:30~20:13(全8回)、毎週日曜18:45~19:28に再放送される。
◇NHK「雲霧仁左衛門6」番組サイト
【「雲霧仁左衛門6」各話のあらすじ】