11月3日からNetflixで独占配信を開始した韓国ドラマ「今日もあなたに太陽を ～精神科ナースのダイアリー～」。心の病というセンシティブな主題を扱いながらも、シリアスに傾倒しすぎず、視聴者に日々の生活の小さな喜びを発見させてくれるハートフルな作品に仕上がっており、日常にストレスを抱える人ほどぜひ観てほしいおすすめの作品だ。全12話のストーリーラインをチェックしてみよう。
●【「Netflix」で独占配信の韓国ドラマ】

⇒鑑賞コラム②：見どころ



「今日もあなたに太陽を ～精神科ナースのダイアリー～」は、内科から精神科に異動した看護師ダウン（パク・ボヨン）が精神科病棟でさまざまな経験を通して成長していく姿と、そこで出会う人々の物語を描く癒しのドラマだ。

■キャスト
看護師チョン・ダウン役：パク・ボヨン
大腸肛門外科医ドン・コユ役：ヨン・ウジン
親友ソン・ユチャン役：チャン・ドンユン
先輩看護師ソン・ヒョジン役：イ・ジョンウン
　ほか

「今日もあなたに太陽を ～精神科ナースのダイアリー～」
Netflixで独占配信中【第1話「余が明ける前が一番暗い」】
内科から希望して精神科に異動した看護師ダウン（パク・ボヨン）。彼女は仕事の効率よりも患者へ寄り添うことを重視したために内科で煙たがられ、精神科への異動を打診されていた。持ち前の前向きさとホスピタリティで患者と向き合おうとする彼女だが、双極性障害を抱える初めての担当患者リナ（チョン・ウンソン）を刺激して叩かれてしまう。幼馴染のユチャン（チャン・ドンユン）のアドバイスを通じて彼女が抱える問題の原因が、彼女を溺愛している母親との関係にあると気づいたダウンは、親子の関係を崩すことなく、互いに歩み寄る道を模索した。

【第2話「仕事に行くのが嫌なとき」】
精神科では、仕事の分担を巡る医師ヨファン（チャン・リョル）とドゥルレ（イ・イダム）の水面下の争いから、医師対看護師の対立に発展。内科時代の自分の働きに対する評価を耳にしてしまったダウンは、看護師らの愚痴も自分に向けられているのではと過敏になってしまい、会社でのパワハラによる社会不安障害で入院していたソンシク（チョ・ダルファン）と自分を重ね合わせてしまう。転院が決まった彼を安心させようと奔走したものの、それが裏目に出て再び騒ぎを起こして迷惑をかけてしまったダウンはそのまま歓迎会へ。医師対看護師が火花を散らせる中、ベテラン医師ヒョクス（キム・ジョンテ）と看護師長ヒョジン（イ・ジョンウン）の飲み比べで看護師が勝利。実はドゥルレが隙だったヨファンは思い切って告白をするが、生まれ育った環境の違いを理由にあっさりと振られてしまう。転院が白紙になってしまったソンシクのために病院に戻り、転院先を探していたダウンを助けたのは主任看護師スヨン（イ・サンヒ）をはじめとする頼れる同僚たちだった。

【第3話「心の癒やし」】
ひょんな事からダウンに一目惚れした肛門科の医師ゴユン（ヨン・ウジン）は生意気な後輩ユチャンに腹を立てるが、ユチャンは実家のチキン屋にやってきたかつての職場の同僚を見て発作を起こしてしまう。一方、精神科病棟にも実習生がやって来るが、しきりにトイレに行くスンジェ（ユ・インス）の評判は最悪。ダウンは彼とユチャンが同じようにパニック障害を抱えていることに気づき、治療を受けることを薦める。初めは否定していたユチャンも遂に治療を受け始め、昔から伝えることができなかったダウンへの気持ちに気づくが、ゴユンもまたダウンにアタックすると宣言。

「今日もあなたに太陽を ～精神科ナースのダイアリー～」
Netflixで独占配信中【第4話「希望の光をさがして」】
苦しい生活の末にようやく就職先を見つけたはずが詐欺に遭ってしまい全財産を奪われたことで心を病んだ少女ハラム（クォン・ハンソル）。妄想に取り憑かれた彼女に、全財産を盗んだ犯人だと思われてしまったダウンは、日に日にエスカレートしていく彼女の行動に肯定も否定もしてはいけない理不尽さに心が崩れそうになるが、彼女を救ったのは勤続30年のベテラン保護師マンチョン（チョン・ベス）だった。倉庫にある秘密の休憩部屋を教えてもらったダウンは、大先輩のスヨンやヒョジン看護師長にもかつては悩める時代があったことを知る。彼女がすべきことは肯定でも否定でもなく、ただハラムの心の叫びに耳を傾けることだった。次第に前向きな心を取り戻していくハラム。一方、ユチャンはゴユンにダウンへの気持ちを打ち明け、正式に恋敵に…。

【第5話「心の黄色信号」】
学校でのいじめが原因で精神科に連れてこられたハユン（イ・スンジュ）。しかし、精神科医ミンソ（コン・ソンハ）は同伴した母親ジュヨン（キム・ヨジン）に入院を薦める。彼女はワーキングマザーとして家族のために尽くすうちに自分の幸せを顧みず、うつ病の症状の一つである仮性痴呆症の兆候を見せていた。幼い子供を抱えながらも精神科病棟での過酷な仕事と家での家事を両立して疲弊しきっていたスヨンは、そんなジュヨンの姿に自分を重ね、自分を労ってあげることの重要さに気付かされた。

【第6話「魔術師の一日」】
異動以来、ダウンを最も慕ってきた患者ソワン。ドラゴンの住むファンタジーの世界に生きる彼は、公務員試験に7回落ちて、心を病んでしまった過去があった。ダウンの献身的なサポートもあり、妄想は薄れ始め、社会復帰に向けた外泊許可が下りるが、再び病棟に戻ってきた彼は再びドラゴンの妄想に取り憑かれていた。ダウンは言動から彼が心を病んでいるふりをしていることに気づき、医師は彼の退院を許可。自分が密告したせいで望まぬ退院を強いてしまったと罪悪感を抱いていたダウンは久々に外来でやってきたソワンの元気な姿に安心。そして、ゴユンは遂にダウンに想いを打ち明けるが、その時ダウンのもとにソワンから連絡が入り、しばらくすると今度は警察からの電話を受ける…。

「今日もあなたに太陽を ～精神科ナースのダイアリー～」
Netflixで独占配信中【第7話「残された人びと」】
ソワンの自殺のショックで仕事を休んでいたダウンが復帰。同僚たちの心配をよそに明るく振る舞うダウン。一方、生まれたばかりの子供を突然死で失い、妻も自殺し、心を病んでしまったジュンギ（キム・デグン）が自殺未遂を犯して精神科へ入院する。親族の自殺で取り残された遺族のPTSD（心的外傷後ストレス障害）について理解を深める医師たち。精神科病棟では遺族を集めて心の内を吐露する会が開かれ、ソワンの父親も参加するが、ダウンもまたPTSDの影響でソワンの自殺を記憶から消してしまっていたことが明らかになった…。

【第8話「悲しみの有効期限」】
無自覚の自分の行動に驚いたダウンは、ゴユンに告白の返事を待ってほしいと頼み、勤務と療養を並行することを決意。しかし、ユチャンと憂さ晴らしをしている最中に堰を切ったように涙がこぼれ出し、休職が必要だと確信。家に閉じこもって食事も取らないダウンに見かねたユチャンは無理にでも外に連れ出そうとするが、人が変わったようなダウンに拒絶されヨファンに相談。彼女がうつ病に冒されていると聞いて衝撃を受ける。話を聞いていたゴユンはダウンのもとを訪れると治療を勧めるが、ダウンは否定。そして直後に母（ファン・ヨンヒ）が見ている前で車道に飛び出してしまう。一方、ヨファンからの想いを受け入れたドゥルレは、次第に彼に心を開いていくが、そんな矢先に賭博と男に金を費やして借金の原因を作った母親（ウ・ミファ）が目の前に現れ、再び絶望の縁に引きずり込まれてしまう。

「今日もあなたに太陽を ～精神科ナースのダイアリー～」
Netflixで独占配信中【第9話「私はうつ病のナースです」】
目を覚ますと別の病院の精神科に入院していたダウン。看護師の接し方の意図が手に取るようにわかるダウンは、自分がうつ病だとは認めず、薬をこっそり捨て、退院できるよう何事もなかったかのように振る舞うが、事情をヒョジンに話してしまった母を責め、周囲の患者と揉め事を起こして閉鎖病棟に入れられてしまう。カウンセリング中、自分が何度も車道に飛び出して死のうとしていたところをゴユンに救われたことを思い出したダウンは症状の深刻さを受け入れると、ゴユンの知人の精神科医ジアン（コン・ミンジョン）や母、ユチャンのサポートのもとで徐々に明るさを取り戻していく…）。

【第10話「旅で一番辛い場所」】
幼い頃に父を亡くしてから周囲が喜んでくれることを優先して、自分が何を好きなのか考えたことがなかったダウンは、治療を通じて自身と向き合い始め、退院・復職が認められるまでに回復したが、同じ病院にかつての担当患者ソンシクがいたことで噂が広まってしまうのではないかと恐れ始める。一方、ダウンの状況を唯一知るヒョジンの妹エシン（コ・ソヒ）が統合失調症で入院。ヒョジンは引っ越してマンションで妹と二人で暮らす決意をするが、周辺住民にはいい顔をしてもらえず、妹をまるで犯罪者予備軍のように扱われたヒョジンは悔しさを押し殺す。復職を控えたダウンはうつ病のレッテルを貼られて周囲に迷惑をかけることを恐れて看護師をやめようと決意、自分の恥ずかしい姿を知ってしまったゴユンにも二度と会いたくないと拒絶し、塞ぎ込んでしまうが、訪れたヒョジンの心強い声援に自分が本当は看護師をやりたいんだと気づいたダウンは勇気を振り絞ることに…。そしてヨファンの助言に従ってドゥルレは家を引き払うとその代金を母親に差し出し、母との絶縁を宣言すると幼い頃から心に絡みついていた母親という重い鎖を断ち切った。

「今日もあなたに太陽を ～精神科ナースのダイアリー～」
Netflixで独占配信中【第11話「そして旅は続く」】
仕事に復帰し歓迎を受けたダウン。同僚には本当のことを打ち明けようとしていたものの、先に転院していたソンシクの親族が言いふらしたせいで、噂が先に広まってしまい、ダウンは真実を告げるタイミングを逃してしまう。予想に反して同僚たちは温かくダウンを受け入れたものの、うつ病の看護師に患者を介護されることに不安を叫ぶ親族が増え、ネットの書き込みやデモも激しさを増していく。自分のすべきことをわかっていたダウンは打ちのめされることなく患者に寄り添うも病院もダウンの進退に介入しようとし始める。医師たちが経営陣の声に反発し、開かれた説明会ではヒョジンが親族たちの心無い言葉に疑問を呈した。更にゴユンはいきなり病院長の前に現れると、ダウンを擁護してほしいと懇願。こうしてダウンは病院に残れることになり、抗議していた親族の声も治まった。バス停でゴユンを待っていたダウンは、会いたかったと告白し、二人は交際をスタートさせ、ヨファンの家で同棲を始めたドゥルレは数年ぶりに帰国した友人からクルーズ船スタッフの仕事を教えてもらい自分の夢を抱き始める。ユチャンはパニック障害を克服するために再就職を目指し、妹と暮らし始めたヒョジンは少しずつ周囲とのわだかまりを解き始め、それぞれが新しい一歩を踏み出した…（第11話）。

「今日もあなたに太陽を ～精神科ナースのダイアリー～」
Netflixで独占配信中【第12話（最終話）「今日もあなたに太陽を」】
クルーズ船で働く夢を追うために看護師を辞める決意をしたドゥルレ。一方、病棟ではビョンヒ（キム・ジュア）が自傷行為を起こして緊迫していた。パイロットになる夢を抱く彼女は、人より知能の発達が遅いことを理由に教師や同級生からも夢を否定され、いっそ特別支援学級に入れたほうが幸せなのではと願う母も、ギリギリで規定以上の試験結果を出す娘にどう接して良いのかわからずにいた。ダウンは彼女の自傷癖を輪ゴムで解決し、ビョンヒは退院していく。
ドゥルレの送別会。実は交際がバレていた二組の院内カップル。1年間、海外でクルーズ船に乗る不安を抱いていたドゥルレの背中を押すヨファン。ダウンとゴユンの交際を知りながらも前向きに再就職を果たしたユチャンは再びパニック障害の発作に襲われるが、理解のない上司に対して、はっきりと自ら防御線を張ることで、少しずつ会社に適応しつつあった。正常とは何なのか、非正常とは何なのか。その境界線で足踏みをしていた人々が次々と未来への一歩を踏み出していく…。

⇒鑑賞コラム②：見どころ

自分を大切にしようと思える、前向きな気持にしてくれる「今日もあなたに太陽を ～精神科ナースのダイアリー～」はNetflixで独占配信中だ。

原題：정신병동에도 아침이 와요（精神病棟にも朝が来ます）

◇YouTube｜정신병동에도 아침이 와요 | 티저 예고편 | 넷플릭스
（原題「精神病院にも朝が来る」（今日もあなたに太陽を）ティーザー予告編）

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