怪物化現象が世界を襲った世界のその後を描くNetflixオリジナルドラマ「SWEET HOMEー俺と世界の絶望ー」のシーズン2。第3−4話では主人公の交代や、突然300日後の世界に舞台が移り変わるなど、予想外の展開が繰り広げられた。気になるあらすじと見どころをチェックしてみよう。

●【「Netflix」で独占配信の韓国ドラマ】

「Sweet Home －俺と世界の絶望－」は、人気Web漫画が原作で製作費30億円越えともいわれている超大作。家族を亡くし絶望の淵に立たされた高校生が、引っ越し先のマンションで人間の欲望を投影したモンスターに遭遇する出来事から端を欲したサスペンスホラーだ。シーズン2ではマンションを脱出した後の住民たちの動向が描かれている。⇒【各話のあらすじ】



■キャスト
チャ・ヒョンス役：ソン・ガン
ユン・ジス役：パク・ギュヨン
イ・ウニュ役：コ・ミンシ
ソ・イギョン役：イ・シヨン
ピョン・サンウク役：イ・ジヌク
パク・チャニョン役；ジニョン
イ・ウニョク役・イ・ドヒョン
タク上士役：ユ・オソン
イム博士役：オ・ジョンセ
キム中士役：キム・ムヨル
チ班長役：キム・シンロク
　ほか

■第3話あらすじ
変わり果てた姿の婚約者と再会したイギョン（イ・シヨン）はその場に泣き崩れるが、直後にお腹の子供が異常な動きを始め、意識を失ってしまう。首相（チョン・インギョム）はイム博士が隠蔽したワクチンのケースを押収して博士を脅迫するが、ワクチンそのものは既に別の場所に隠されていた。拷問を受けるイム博士。更に首相は避難施設にいる一般市民ごと殲滅しようとミサイルの発射スイッチを押してしまう。

幼い犠牲に悲しみながらも一行が避難施設のスタジアムに到着したタイミングでミサイルが着弾し、周囲はパニックに。ジス（パク・ギュヨン）は負傷し、ウニュ（コ・ミンシ）に微笑みを浮かべながら崩れ行くスタジアムに運命を委ねた。タク上士（ユ・オソン）は対立していたキム中士（キム・ムヨル）らと共に怪物化を始めた首相を制圧し、イム博士を救出。

異常な速度で成長していく胎児。イギョンは出産のタイミングを迎えていた…。

■第4話あらすじ
怪物化現象発生から337日が経過。スタジアム爆撃事件を生き抜いた生存者は軍出身者で組織された守護隊の管理下で地下生活を送っていた。しかし安全キャンプでは次第に食料や薬品は底を突き始め、外界に物資を取りに行く「出張」も禁じられたことで住民たちの不満は膨れ上がっていく。次第に生存者の間では恋愛感情が芽生え始め、守護隊のヨンソク（ユ・インソン）は恋人の薬を手に入れるために軍による「出張」の最中に姿を消してしまう。

地下施設でも特殊な存在感を示すチ班長（キム・シンロク）は生存者に作業を割り振り、生きる希望を与えていた。知的障害を抱える息子ジュニル（キム・ドンヨン）を持つ老婆は作業中に逃走を図り、地雷原に足を踏み入れてしまう。どうにか救おうとするチャニョン（ジニョン）。

秘密の通路を通じて外界で物資を調達していたウニュ。外界に出たウニュを尾行し殺そうとするサンジン（パク・ウォンソク）。一行からはぐれたジュニルは温室で不思議な能力を持つ少女（キム・シア）を見つける。追われるうちに怪物に囲まれながらも逃げ延びたウニュは、怪物化してなお彼女を守ってくれる兄ウニョク（イ・ドヒョン）の存在を感じていた。そんな彼女の前に現れたのはあの不思議な少女だった。



■見どころ
第3話ではイム博士の研究を巡って政府が生き残った市民を殲滅しようとする衝撃的な展開に発展。スタジアムがミサイルの攻撃を受け、シーズン1ではソン・ガン、イ・ドヒョンらと共に果敢に怪物に立ち向かい、メインキャストの一人だったパク・ギュヨン演じるジスが死んでしまう。さらに研究所に忍び込んだイギョンが変わり果てた婚約者に触れた直後に突如倒れ、瞬く間に出産を迎える予想外の展開に続いた。グリーンホームの時点では妊娠初期だった彼女のお腹が、さほど時間が立っていないのに突然膨れ、中で何かがうごめいている時点で、お腹の子供が怪物化していることは間違いなさそうだが、ここで疑問が生まれる。欲望が原因で怪物化するというのがこれまでに分かっていた設定だが、生まれる前の赤ん坊が怪物化するというのは少し違和感がある。もしかすると特殊感染者である婚約者に接近したことで、これまでの設定では登場していない何らかの反応が起きたのかも知れない。

第3話のラストでは表情で産気づいたイギョンが出産を決意した直後に水中に転落するシーンで幕を閉じ、第4話では出産の様子や彼女の生死に関しては一切触れられていないため、大きな謎を残した。

第4話では突然300日も時が進み、生存者が地下で小さなコミュニティを築き始めた。そんな中でキム・シンロク演じるチ班長が、絶大なリーダーシップを発揮する人物として登場。第4話で注目したいのは上述のイギョンだけではなく、主人公のはずのヒョンスも一切登場せず、コ・ミンシ演じるウニュを中心に描かれていることだ。ウニュはチ班長の夫を殺したという言及があり、二人の間には確執がありそうだが、空白の300日の間に何があったのかも物語の重要なポイントになりそうだ。

そして現れた謎の少女。どうやら怪物に関する特殊な能力を持っていそうな気配を漂わせているが、彼女が平和をもたらす存在なのかどうかはまだ分からず、シーズン1以降語られてきた怪物についての設定が大きく覆されそうな予感が漂い始める。

「Sweet Home －俺と世界の絶望－」は、2020年12月に配信を開始し、2023年12月1日よりシーズン2が全8話で独占を開始した。なお、2024年夏にはシーズン3の配信も予定されている。

■スタッフ
演出：イ・ウンボク
脚本：チョン・ボフン
原題：스위트홈

◇Netflix

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