緊張感ある良作と評判!草彅剛が聴覚障害者の世界へ導く!「デフ・ヴォイス 法廷の手話通訳士」前編ネタバレと後編予告
CM無しの74分、魅了され続けるドラマ!草彅剛が猛練習の手話で細かい心の動きを演じれば、聴覚障害のある俳優陣が迫力の手話で応える!NHK総合 2023年12月23日22時から「デフ・ヴォイス 法廷の手話通訳士」後編「もうひとつの家族」が放送される。予告映像が番組公式サイトで公開されている。
聴覚障害者を取り上げたNHK総合の「デフ・ヴォイス 法廷の手話通訳士」の前編が12月16日に放送された。主演の草彅剛は聴覚障害をもつ両親から生まれた耳が聞こえる子であり、手話通訳士をやっているという役柄だ。当然、ドラマの大半で手話を使うシーンが登場する。草彅剛は現在放送中の「ブギウギ」でも重要な役どころとして登場しているが、その台本を覚えながら、手は手話を練習するということもしたという。手話で悪口をいうシーンもあり、それも難しく、新幹線の中でずっと練習していたという。
出演者は聴覚障害がある人たちからオーディションで選ばれた人も多い。草彅は撮影現場でのことを「言葉でなくても身ぶり手ぶりで気持ちは伝わるし、みんなで一緒の方向を向いてこの作品を作り上げようという思いでつながっていたので、撮影現場でコミュニケーションを取るのに困ったことはありませんでした」と話す。そして、その演技は視聴者の心も打つ演技につながっている。「黙秘権」「障害手帳」を手話通訳されて、その言葉が一瞬わからないと、「バカじゃない」と暴れてしまう。また、草彅剛演じる尚人の兄も聴覚障害者だが、聞こえる尚人に強い言葉をかけるが、ここも迫力がある演技だった。
12月23日に後編が放送される。前編では海馬学園理事長が殺される事件が発生して、その事件の結末についても気になる。さらに殺された理事長の父親を17年前に殺したとして刑務所に入った門奈哲郎(榎本トオル)は本当に理事長の父親を殺したのか?さらに、門奈には二人の娘がいたはずなのだが、その一人のゆくえはわからない。娘の一人はNGO法人の手塚瑠美(橋本愛)なのか?予告では留美の結婚式の映像が映っているが、留美は幸せな結婚を手に入れられるのか?謎が多く、とても前後編では収まらないような濃密なドラマと評判になっている。
NHK総合ではすべてに字幕をつけて放送しているが、2月4日、11日の午後3時45分からEテレでの再放送にはすべて手話付きで放送される。
■前編ネタバレあらすじ
ろう者の両親の間に生まれた耳が聴こえる荒井尚人は手話通訳士として働いている。両親だけではなく、兄もまた聴覚障害者だった。家族の中で一人だけ健常者であるため、ずっと家族のために手話で通訳をしてきた。手話もいろいろあり、知り合った人に「懐かしい」と言われる。手話教室に通う女性には「きれいな手話」と言われるが、尚人にとっては「生きる」ための手話だったのだ。
尚人は元警察官で、今は、警察に勤める安斉みゆき(松本若菜)と付き合っている。みゆきは尚人との再婚を考えているが、尚人は仕事が落ち着いてからと言っている。みゆきには一人娘がいるが、元夫(和田正人)は娘に会いたくて娘やみゆきをつけ回している。
尚人の元に以前の上司である担当刑事の何森稔(遠藤憲一)が訪ねてきた。17年前に殺された理事長の息子が殺されたというのだ。殺されたのは海馬学園理事長で、父親が殺されていることに何森は関係があると思っている。17年前に警察にいた尚人は容疑者が聴覚障害者であることから通訳をするようにと取調室に呼ばれた。しかし尚人が自由に話すことは許されなかった。すでに筆談と身振りで調書は作成されていた。きちんと調べられたのかと疑問に思いながらも通訳者としてサインしてしまった。そのことを尚人はずっと後悔していた。容疑者・門奈哲郎(榎本トオル)は刑務所で刑に服し、最近出所しているという。
尚人は法廷での手話通訳士として働くことにする。みゆきとの将来を思っている。法廷にゆくと、被疑者の菅原吾朗(那須英彰)は手話もあまり得意ではなく、筆談もできないようだ。どうやって取り調べされたのかと疑問に思う。裁判官から「黙秘権」を説明するように言われて通訳するが、菅原は意味がわからず「バカじゃない」と激高してしまう。
裁判を傍聴していた、ろう者支援活動のNPO団体「フェロウシップ]代表・手塚瑠美(橋本愛)から尚人は手話通訳士専属契約を依頼された。尚人は留美たちが用意した住まいに菅原を案内する。そこで障害者手帳を出すように尚人が依頼したが、菅原はよくわからなかったようでまた怒ってしまい、尚人は怪我をしてしまう。
src="https://pagead2.googlesyndication.com/pagead/js/adsbygoogle.js">
菅原の弁護士である中途失聴者の中貝弁護士から菅原とのコミュニケーションについて、菅原を小さい頃から知る冴島素子(河合依子)に相談するといいとアドバイスされ、素子のもとへ向かう。菅原は同じ事をなんども言われると、バカだと思われていると思ってしまい感情が爆発してしまうという。
素子がやっている会には学園関係社が来るときいて、尚人も行く。するとみな理事長のことを悪く言う。噂では女子児童に虐待していたという話もあった。
夜、尚人のスマホに菅原から連絡が入る。部屋に行ってみると菅原が暗い部屋で「おああさん」といって泣いていた。部屋の電球がきれていたのだが、どうしていいかわからなかったのだ。尚人は隣の部屋に行ってみる。するとそこに門奈がいた。
留美に菅原のことを話した後、門奈について聞いてみる。17年前、取り調べの手話通訳を担当したことを話し、門奈に会いたいと伝える。門奈の家を訪れると、門奈は尚人のことを覚えていた。そしてこの前理事長が殺されたときのアリバイは妻と娘しか証人はいないという。尚人の記憶では娘は二人いたのだが、門奈は娘は一人だという。
■後編あらすじ
荒井尚人(草彅剛)は、海馬学園理事長殺人事件の重要参考人とされる門奈哲郎と対面する。17年前に尚人が手話通訳を担当した門奈には、娘が2人いたはずだったが、娘は1人だと伝えられる。不審に思った尚人は真相を知るため事件を追いかけることに。
手塚瑠美(橋本愛)は罪に問われることを覚悟の上で門奈を守ろうとしていた。過去の事件と現在の事件の関わりを確信した尚人は、刑事の何森稔(遠藤憲一)に門奈の居場所を告げ…
NHK総合 2023年12月スタート。毎週土曜日22時放送「デフ・ヴォイス 法廷の手話通訳士」。出演:草彅剛、橋本愛、松本若菜、遠藤憲一、前田亜季、和田正人、中島歩,宮田早苗,根岸季衣,浅野和之,榎本トオル、那須英彰、河合依子ほか。番組公式X(Twitter)アカウントは「@nhk_dramas」。
◇NHK総合「デフ・ヴォイス 法廷の手話通訳士」番組公式サイト
【2024年冬ドラマ紹介】【関連記事・各話のあらすじ】