【後編ネタバレ】「デフ・ヴォイス 法廷の手話通訳士」橋本愛がウエディングドレス姿で悲しい真実を告白!
草彅剛が難しい手話をきれいにやさしく表現!前後編の3時間では表しきれない話の濃さ!家族を思う気持ちはみな同じだった!12月23日NHK「デフ・ヴォイス 法廷の手話通訳士」の後編が放送された。最新話はNHKプラスで配信されている。
聴覚障害者を取り上げたNHK総合の「デフ・ヴォイス 法廷の手話通訳士」の後編が12月23日に放送された。海馬学園理事長殺人事件の真犯人は17年前の殺人事件の犯人として刑を終えた門奈哲郎の長女・幸子だった。17年前の事件の真犯人は門奈ではなく、幸子を性虐待する理事長を妹の瑠美が姉を守りたい一心で犯したものだった。さらにその犯罪を犯したのが娘だと知りつつ、娘を守りたい父・門奈が出頭したのだった。門奈は瑠美の罪を隠すために、自分が出頭しただけではなく、輝子を養女に出したのだ。そして、手塚瑠美という名前を手に入れていた。今回の事件は妹を守りたい幸子が瑠美を脅迫する理事長を殺したのだった。
荒井尚人(草彅剛)は通訳としてだけではなく、ろう者たちの心の声をもっと届けようと手話を駆使して頑張った。恋人との関係も元に戻り、家族との縁ももとに戻った。不仲なように思えていた兄から伝えられた母親が尚人を思う気持ちを知り、尚人も母に対してわだかまりがなくなった。
草彅剛演じる荒井尚人の子ども時代を演じた田代康生くんは実は両親が聴覚障害者であり、実際にコーダーとして生活している。両親は康生くんが人とコミュニケーションが取れているのか心配しているというが、康生くんもそれを感じて、今回のドラマ出演を希望してオーディションに参加したという。本人が最もこだわったのは前編で放送された「母親に父親のガンを告知するシーン」だという。このシーンは「聴者とろう者の感情をつなぐシーン」として高い評価を受けたという。出演しているそれぞれの人が康生くんと同じように「一歩」を踏み出すためにチャレンジした。
2024年2月4日、11日の午後3時45分からEテレでの再放送にはすべて手話付きで放送される。また、NHK総合でも2024年1月24時14分~前後編を再放送する。
■後編ネタバレあらすじ
荒井尚人(草彅剛)は、海馬学園理事長殺人事件の重要参考人とされる門奈哲郎と対面する。17年前に尚人が手話通訳を担当した門奈には、娘が2人いたはずだったが、娘は1人だと伝えられる。不審に思った尚人は真相を知るため事件を追いかけることにした。
手塚瑠美(橋本愛)は罪に問われることを覚悟の上で門奈を守ろうとしていた。過去の事件と現在の事件の関わりを確信した尚人は、刑事の何森稔(遠藤憲一)に門奈の居場所を告げる。その条件として、逮捕の時には自分に連絡をすることや門奈の通訳を自分がすること、そして、門奈の戸籍を17年前に戻って調べてもらうこと、17年前の第一発見者を教えてくれるを条件にした。何森はそれに応じた。
門奈の家に警察がいってみるとそこには誰もいなかった。何森から怒りの連絡が入る。尚人は門奈の家に行ってみると、そこに瑠美がいて、「あなたに失望した」という。
瑠美の両親から尚人は警察が来たことを知る。両親は瑠美が事件に巻き込まれているのではと心配している。瑠美は海馬学園から寄付を頼まれたが、断ったというのだ。さらに殺された能美和彦が家の周りにいたこともわかる。
尚人は海馬学園の職員も調べる。職員は17年前に理事長が女子児童に性虐待をしていたことを知っていたいという。妹が告発しようとしたことを知る。しかし、当時、学園に姉妹で通っていた対象者はいなかった。
何森から17年前の事件の第一発見者を聞いて、尚人は会いに行く。するとその人は自分が発見した大声を出した時に逃げ出したという。ろう者ではありえない。尚人は一人の人物を思い描いた。
瑠美の結婚式の日。瑠美は両親への挨拶のとき、自分には別の家族もいるといって、門奈たちを紹介する。そして、自分には結婚する資格がないという。17年前の事件は自分が姉を守りたくて犯したことを打ち明けた。しかし、怖くなって、その罪を父親にかぶってもらった。そして自分が真犯人だと気がついた能美和彦から脅されて、姉が自分をかばうために殺人を犯したことを話す。ただ、姉の幸子が自首しようとしたのに、自分を守りたいから自首をとめたのだという。
幸子は和彦を付き合っていたのだ。幸子は「あの人が妹にお金を要求するために渡しを利用したことが許せなかった。だからたとえ罪が重くなったとしても、妹に真実を伝えたかった。
”決してあなたのせいではない“」と告白した。
尚人はみゆき(松本若菜)たちと母親がいる施設に向かう。みゆきの娘・美和を元の夫(和田正人)に勝手に会わせていたことを怒っていたが、みゆきとも和解した。兄たちも来ていた。兄は尚人が通訳をしなかったせいで父親のガンの発見が遅くなったと思っていたらしい。そんな兄は、母親がやる手話にはない動作が、尚人が子どもの頃にミルクをねだる時の手話なのだと教えてくれた。帰ろうとすると、母は「なーおーとー」と力を込めて叫んだ。尚人は母に向かって走り出した。
NHK総合 2023年12月スタート。毎週土曜日22時放送「デフ・ヴォイス 法廷の手話通訳士」。出演:草彅剛、橋本愛、松本若菜、遠藤憲一、前田亜季、和田正人、中島歩,宮田早苗,根岸季衣,浅野和之,榎本トオル、那須英彰、河合依子ほか。番組公式X(Twitter)アカウントは「@nhk_dramas」。
◇NHK総合「デフ・ヴォイス 法廷の手話通訳士」番組公式サイト
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