Netflix韓ドラ「京城クリーチャー」第8−9話:新たな怪物の誕生!生還を果たし結ばれるパク・ソジュンとハン・ソヒ

01月08日16時00分ドラマ
Netflixシリーズ「京城クリーチャー」独占配信中

日本統治時代を舞台に未知なる怪物の誕生を描いた超大作スリラー「京城クリーチャー」。実験が行われていた病院からの脱出と新たな怪物の誕生を予感させる意味深な展開で幕を閉じたパート1に続き、1月5日よりパート2となる第8話〜10話の配信が開始された。あらすじと見どころを確認してみよう。
【「Netflix」で独占配信の韓国ドラマ】



「京城クリーチャー」は1945年の春、京城 (ソウルの旧称) にある謎めいた甕城 (おうじょう) 病院を舞台に、人間の貪欲さによって生まれた怪物(クリーチャー)と対峙し、生き残るための戦いに身を投じる実業家とトドゥクンの姿を描く。【「京城クリーチャー」を2倍楽しむ】では各話のネタバレあらすじと見どころ、キャスト、制作発表会レポートなどまとめて紹介。

■キャスト
チャン・テサン役:パク・ソジュン
ユン・チェオク役:ハン・ソヒ
前田ユキコ役:スヒョン
ナウォル夫人役:キム・ヘスク
ユン・ジュンウォン役:チョ・ハンチョル
クォン・ジュンテク役:ウィ・ハジュン
詳しいキャストやそれぞれの役柄についての詳細はこちらも参照→
Netflix韓ドラ「京城クリーチャー」押さえておくべきキャスト・登場人物を写真付きでまとめて紹介

■第8話「自覚」あらすじ
京城クリーチャーNetflixシリーズ「京城クリーチャー」独占配信中怪物と化したソンシム(カン・マルグム)を見て「先生」とつぶやく由紀子(スヒョン)。しかし彼女は不敵な笑みを浮かべた。その頃、由紀子に騙されて病院に監禁されていた明子(ジウ)は救出直後に、由紀子の夫で愛人の石川(キム・ドヒョン)と旅館での一夜を過ごすが、夜中にひとり街を抜け出すと一般市民を襲い始めた。

無事病院から脱出した全員がテサン(パク・ソジュン)の安否を気にする一方、当のテサンは命からがら追手を振り切り、日本軍の制服を手に入れ兵士に扮装。そして、一路博士(ヒョン・ボンシク)に案内される由紀子の姿を目撃する。由紀子に銃を向けて脅迫し、彼女と共に車に乗り込むと同時に礼を言って気を失ってしまう。その場でテサンを捨てることもできた由紀子も意味深な表情でテサンを見つめ、病院からの脱出を助けた。

テサンを気にしてばかりいる娘チェオク(ハン・ソヒ)を思って京城を発とうとした父ジュンウォン(チョ・ハンチョル)だが、怪物の正体が10年間探し続けた妻ソンシムだと知り怒りに震える。監禁されていた朝鮮人捕虜らの脱出で活躍したガッピョン(パク・ジファン)は警察から非人道的な拷問を受け、捕虜やテサンの居場所を尋問される。

4日ぶりに明子の邸宅で目を覚ましたテサンは、朝鮮人の命を軽視する由紀子の口ぶりにこれ以上友人ではいられないと痛感。金玉堂に戻り、ナウォル夫人(キム・ヘスク)と再会を果たしたテサンは警務局に向かうと、拷問を受けていたガッピョンや作戦のために市民を扇動したヨンチュン(オク・ジャヨン)の解放を石川に訴える。市内での脳を食い破られた変死体の急増、明子の異変、そして加藤中佐(チェ・ヨンジュン)ら日本軍が真相を教えてくれないことに業を煮やした石川は釈放と引き換えに病院の内部で行われている極秘実験の手がかりを手に入れ、由紀子に真実を問いただすが、由紀子は本性を現し、もともと互いの利益のために結婚した二人の夫婦仲は決定的に決裂した。

父のために夜食を買いに出かけたチェオクは尾行に気づき、ナイフを突きつけるが、それは待ち焦がれていたテサンだった。思わず抱擁し互いの気持ちを確かめ合った二人は照れくさそうにつかの間のデートを楽しむが、一発の銃声で現実に引き戻されてしまう。テサンを尾行していた森(イ・ギュソン)が明子に襲われているところを目撃した二人は明子を止めるが代わりに標的にされてしまう。

納人(ナジン)に寄生された状態で炭疽菌が入った血清を打たれたソンシムとは異なり、明子は高い攻撃性・運動能力・治癒能力を持ちながらも人間の姿を保ち、加藤中佐が求めていた新たな人間の進化型そのものだった。これらの弱点は日光や炎、窒素のみと由紀子に語る加藤中佐。テサンの呼びかけに正気を取り戻して逃げていく明子。ソンシムに娘がいることに顔色を変える由紀子。

明子を怪物と化した母と重ね合わせ、救おうとするチェオク。しかし明子は大勢の警察部隊に追われ、森に追い詰められていた…。




■第9話「野蛮」あらすじ
京城クリーチャーNetflixシリーズ「京城クリーチャー」独占配信中加藤中佐が納人(ナジン)に秘められた人類の進化の可能性を語る一方で、ソンシムを服従させることに固執する由紀子は、一路博士を本国に送り返して、加藤中佐を新たな責任者に仕立て上げようとする。

暗い森の中で警察に包囲された明子は愛していた石川に化け物と呼ばれ、檻に入って病院に戻るよう命じられ怒りに震え石川に致命傷を与え、警察の一斉射撃によって結局は捕らえられてしまう。父ジュンウォンが妻を救うために命を捨てて病院に乗り込んだことを知ったチェオク。ジュンウォンは連行され、怪物と化した妻の前で人として許されない日本の実験を非難して涙を流す。父が病院に乗り込んだと知り落ち込むチェオク。ナウォル夫人は制止するものの、テサンは人としてやってはいけないことをしながらも、事実を隠蔽する日本の悪行から目を逸らすべきではないと言い、病院への再侵入を示唆する。

どちらかが死んでもお互いを忘れないように約束を交わそうとするチェオクに、質に入れられた希少な品々を見せたテサンは西欧のお守りでもある腕輪を贈り、いい時代が来るまで一緒に生きようとプロポーズし口づけを交わした。

由紀子の根回して、治療を受けていた石川は薬を投与され死亡。再び朝鮮人が加害者として報道されていることに厳しい表情を浮かべるテサンとジュンテク(ウィ・ハジュン)。テサンは独立運動の組織に協力を申し出る。チェオクは石川の葬列に銃を持って現れ、テサンとの約束を破ることを謝りながらも母を実験動物のように扱った一路博士を射殺、自身も負傷して由紀子に連れ去られてしまう。知らせを聞いて現場に駆けつけたテサンに背後に何者かがいることを打ち明ける森。その頃、病院ではソンシムが檻から脱走し、加藤中佐は捕らえていたジュンウォンを餌におびき出そうとするが、ジュンウォンも隙を突いて脱出。

突然金玉堂を訪ねて、チェオクが死んだと嘘を告げ、昔のテサンに戻ってほしいという由紀子。警察が探し回っても見つからないチェオクの生死を断言する由紀子こそが事件の黒幕だと察したテサンは、日本人であることを引き合いに出して、テサンを牽制しようとしていた由紀子に反論。本性を現した由紀子はナウォル夫人がかつて拷問に耐えきれず、獄中でテサンの母スンドク(ウ・ジョンウォン)を密告したことや、ガッピョンの自白、そしてボモ(アン・ジホ)も内通者だったことを明かしゴミ呼ばわりし始めた。仲間をゴミ呼ばわりされたことに腹を立て、強い後ろ盾だった由紀子と敵対したテサン。全てを知って自分たちを受け入れてくれていたテサンに涙を流すナウォル夫人。テサンもまた、生死の分からないチェオクの身を案じて涙を流していた。

その頃、由紀子によって監禁されていたチェオクは病院に送り込まれていた。姿を消していたソンシムが姿を現したことで満足そうな表情を浮かべる加藤中佐だが、ソンシムは想定外の攻撃力で兵士たちがいるフロアに続く床を破壊した…。

■見どころ
ロマンスと反日にクリーチャーの要素を斬新に組み合わせた話題作の後半となるパート2が1月5日から遂に独占配信を開始した。パート1終盤では、互いへの恋心に気づきながらも病院からの脱出の過程でパク・ソジュンとハン・ソヒが引き裂かれ、パク・ソジュンが新たな怪物と化してしまうのではないかという危機感を植え付けて幕を閉じたが、パート2冒頭では新たに寄生生物を体内に宿した明子が人々を襲う中、脱出したパク・ソジュンがハン・ソヒと再会し、気持ちと通じ合わせるロマンティックな場面が視聴者の注目をさらった。

二人が再会して気持ちを確かめ合うシーンでは、尾行を受けたハン・ソヒが相手の隙を狙って刃物を突きつける描写があるが、これは二人が初めて出会った場面で、尾行を受けていたパク・ソジュンがハン・ソヒに武器を突きつけるシーンを連想させる。パク・ソジュンが腕輪を贈りプロポーズするシーンも名場面ではあるのだがこの時点で死亡フラグが漂い、第9話で捕らえられ再び美容院に連行されてしまったハン・ソヒとパク・ソジュンが約束通り末永くいい時代を迎えられるのかどうかが最終回の注目ポイントになりそうだ。

パート1同様、日本人はごく僅かな協力者を除き、極悪非道で朝鮮人を下に見る野蛮な支配者として描かれる中、由紀子の存在感がじわじわと強調されていき、第9話では遂にパク・ソジュンと敵対する様子が描かれた。この過程で、ナウォル夫人の過去に関するエピソードが明らかにはなったものの、彼女がなぜ拷問を受けるに至ったのかについては明かされていない。また、由紀子とソンシムの関係が仄めかされるシーンも何度か登場し、ソンシムを「先生」と呼んでいたことや、学生服姿の由紀子がソンシムと並んで写る写真から、恐らくソンシムが由紀子に朝鮮語を教えていた家庭教師のような立場であったことが想像できるが、由紀子がなぜソンシムに敵意を抱いて服従させたがっているのかについてはまだ謎が残る。

病院の外で明子が怪物として覚醒したことで、市中が恐怖のどん底に陥るようなスケールの大きさを予想していたものの、実際に明子が人々を捕食した事件は日本によってもみ消されたため、怪物を知る人物はおらず、明子はあえなく捕獲され病院に拘束されたため、クリーチャーの要素は、日本の非人道的な行いや隠蔽体質を輪郭付けるためのおまけ感が拭えず、スケールがあまり広がらなかった点が惜しいが、最終回となる第10話では再び舞台を病院に戻し、二人の怪物がどのような結末を迎えるのかに注目が集まる。

Netflixシリーズ「京城クリーチャー」パート2は2024年1月5日より独占配信を開始した。

■作品情報
原題:경성크리처「Gyeongseong Creature (英題)」
監督:チョン・ドンユン
脚本:カン・ウンギョン
製作: Story & Pictures Media
共同製作: Studio Dragon、kakao ENTERTAINMENT
配信: Netflix

【作品詳細】【「京城クリーチャー」を2倍楽しむ】

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