「魅惑の人」シン・セギョンを救った“長生の無勝負”と、チョ・ヒョンソクを裏切る公主すり替え作戦…第10話あらすじ
tvN土日ドラマ「魅惑の人(原題:セジャク、魅惑の者たち)」11日に放送、Netflixでも独占配信開始した第10話では、インの策略で清の使臣の歓迎の宴は首尾よく終わったが、朝鮮と朝廷に新たな大きな試練が訪れた!この回のネタバレあらすじと見どころを紹介する。
11日は9話と10話を連続放送し、自己最高更新、同時間帯1位の視聴率を記録した。これについては自己最高視聴率更新、第9話6.4%、第10話6.7%で同時間帯1位で紹介している。
●【「Netflix」で独占配信の韓国ドラマ】
「魅惑の人」は、王権と政治的権力をめぐる争いに直面した王イ・インと、復讐という秘めた目的のために王を惑わそうとするも逆に魅了されてしまう女カン・ヒスとの複雑に絡み合う二人の運命を描く、ファクト(事実)とフィクション(創作)を組み合わせたフュージョン時代劇。【「魅惑の人」を2倍楽しむ】では、各話のネタバレあらすじと見どころ、視聴率、時代背景や実在人物、視聴率や韓国での評判などもまとめている。
■キャスト⇒キャスト・登場人物紹介、相関図
イ・イン/チナン大君役:チョ・ジョンソク
カン・ヒス/カン・モンウ役:シン・セギョン
キム・ミョンハ役:イ・シニョン
イ・ソン役:チェ・テフン
パク・ジョンファン役:イ・ギュヒ
ユ・ヒョンボ役:ヤン・ギョンウォン
キム・ジョンベ役:チョ・ジョンハ
カン・ハンスン役:ソン・ヒョンジュン
ほか
■第10話あらすじ
千年に一度の“長生”による無勝負
王イ・インが先手を打ったのは謹慎処分だけでなかった。義禁府へ押送したはずのヒスは慕華館の近くに連行されたのだ。そこにはインが待っており、「呼ばれたらすぐに来るという勤めを忘れたのか」と怒ってみせ、「あの夜のことは忘れた」と言うヒスに「忘れただと?余の許しもなく…会いたかった」とヒスを抱きしめた。「もう二度と呼ばれないと思った」と寂しく話すヒスに、「謹慎は朝廷の非難を阻むためだった」と説明し、「お前は棋待令だ。余が呼べばすぐ参上せねばならぬ。余もそうだ…お前が呼べばいつでも駆けつける」と愛情を示した。
宴で棋待令の進退をかけた碁の勝負が始まった。名人同士の大勝負。どちらが勝ってもヒスは危機に陥る。一進一退の勝負は同じ形が繰り返され、勝負がつかない。千年に一度あるかどうかの勝負がヒスの危機を救った。正使の布丹は自分が勝てばヒスを清に連れて行き、皇帝に献上するつもりだった。
※長生(ちょうせい):囲碁用語。同じ形が繰り返される特殊な形で、勝負がつかない。中国にある長生殿での対局中にこの形が出現したことからこの名がついた。
朝鮮と朝廷に新たな試練
インは映翠亭を見たいという布丹を特別に案内する。そこで布丹は、皇帝からの勅書とは別に、睿親王(※)からの親書をチョン・ジェピョ(チョ・ジェリョン)が預かっていると教える。その内容は「睿親王が、朝鮮の公主との婚礼を望む」というものだった。これを拒めば、清は捕虜の解放を禁じ、戦争を仕掛けてくる。
※睿親王:ドルゴン(1612年11月17日-1650年12月31日)。太祖ヌルハチの第14子。甥にあたる順治帝の摂政となり、清が中華王朝となるにあたって指導力を発揮した。
ヒョンボを通じてこれを事前に知ったジョンファンは、王大妃が願っていた公主と大君の排除に利用できると考えた。朝議で、ヒョンボは「睿親王の影響力の大きさを説明し、この婚儀が結ばれれば清と朝鮮との間に厚い信頼が生まれる」と説明する。公主ではなく重臣の娘を代わりに出すという意見も出るが、ジョンファンが強硬に反対する。苦渋の決断を迫られたインは、「要望を受け入れる」と決め、チャンリョン公主の婚儀の準備を始めるよう命じる。
公主はインの前に跪いて「弟のムンソン大君を守れ」と言う母の遺言のためにも婚儀の命を取り消してほしいと懇願する。しかしインは命令を取り下げることはできなかった。
ヒスと碁を打ちながら苦しい胸の内を明かすイン。そんなインにヒスは「婚礼を取り消せばいい」と事なげもなくいう。だが、「今回の婚儀が幼帝をけん制し、今後に備えるため」と知ると何も言えなくなった。インは「力を持てば大切なものを守れると思った。余の守りたいものより、王座を守ることが先でなければならなかった」、そして「王は権力者だが、無力だ」と苦しい胸の内を語った。
公主すり替え作戦
その夜、ヒスはミョンハとダラと作戦会議。ミョンハは「この婚姻が公主だけでなく大君をも狙う意図があるようだ」と話し。ヒスも「次は大君の婚姻話が持ち上がり、大君が宮外へ送れば狙いやすくなる」と王大妃とジョンファンの奸計を見抜く。ヒスは取り消せないならこれを利用して「睿親王のそばに間者を送る計画」を思いつく。公主のすり替え作戦だ。
発覚すれば大君や公主の命も危ない。そこでヒスは2人に計画を話す。「これは“得”よりも"損”が大きい危険なこと」と言うヒスの信頼できる姿勢に大君は計画に賛同すると決断する。気丈にふるまう大君だが、その後の碁の練習では碁石をうまく握れないほど不安がっていた。
その頃、朝議で重臣の娘を身代わりにすると提案がでたのが気になるジョンファンは、インを狩りに行かせて、その間にチョン・ジェピョを公主に挨拶させることを思いつく。その時、宮女として潜入しているプニョンが機転を利かせて、公主として挨拶を受ける。実はヒスが公主の身代わりにしようと考えたのがプニョンだった。セドンはハン尚宮(チチョ・スジ)にお金を渡して、我が子プニョンを公主付きから外さないで欲しいと頼んでいた。ハン尚宮は王大妃の命令でプニョン以外の公主付きの宮女たちを全員替えた。
ついに清への輿入れの日。ムンソン大君は清の婚礼衣装をまとったプニョンに弟としての礼をする。プニョンは紅蓋頭(※)をかぶって輿に乗り、宮女姿のチャンリョン公主が王宮から逃げ出せば計画は成功だ。ところが、ハン尚宮が王大妃に「宮女の1人が荷物をまとめて逃げたようです」と報告し、ジョンファンは公主の元へ駆けつける。赤い蓋頭をかぶった公主の顔を確認しようとしたときに、蓋頭が落ちてプニョンが顔を晒してしまった。
※紅蓋頭(こうがいとう):花嫁が婚礼のときにかぶる赤い布。赤は中国では古来より演技の良い色とされていた。詳しくは「上陽賦」17話、「上陽賦」第5話で説明。
■第10話見どころと第11話予告
インのヒスへの思いがどんどん深まる中で、ヒスの苦しみも深まる。そんなヒスにグンニョンが「これは違うと思う。恋い慕う相手に復讐だなんて…」とずばりヒスの心の奥を言い当てる。しかしヒスは「この恋心も復讐のために利用して、王様を騙して必ずや政変を成功させる」と苦しい決意をしている。
プニョンは清に連行されたが、ヒスのおかげで母ともに朝鮮に戻ってこれた。その後もヒスは母子の面倒を見てやり、プニョンの母が亡くなった後、プニョンはセドン(チョン・ソギョン)とチョミネ(コ・スヒ)夫婦の娘となったのだった。彼女なら清の言葉も話せる。命の危険もあるこの任をプニョンはヒスと朝鮮のために任せてほしいと願った。
そんなプニョンに養母チョミネが腰帯を贈る場面がある。チョミネはこれまでプニョンが家に入れていた俸禄に手を付けておらずに、何かの時にと、腰帯に縫い付けていた。ずっしりと重い腰帯は、血のつながりはないが、娘を思う母の心だ。
プニョンが大活躍で作戦は成功するかと思われたが、この回ラストでジョンファンが駆けつけ失敗に終わった。ハラハラドキドキのシーンで緊張感を煽り、この回の視聴率は全国6.7%、首都圏6.8%を記録した。
しかしヒスへの恋情が深ければ深いほどインの失望感と怒りは大きいはず。次回予告ではインがヒスを責める場面が見られる。はたしてヒスはどうなるのか?
第11話の予告動画は以下のYouTubeにて視聴できる。
◇YouTube|YouTubetvN「세작, 매혹된 자들(セジャク)」第11話予告
Netflixシリーズ「魅惑の人」は独占配信中だ。毎週土・日(21:20より)韓国tvNにて放送後、配信される。
◇公式予告(日本語版)
◇tvN「세작, 매혹된 자들」HP
【作品詳細】【「魅惑の人」を2倍楽しむ】