BS日テレ「薯童謠 ソドンヨ」(全74話)第9-12話:ミミズの知恵とオンドル発明|夢に見た再会~初めての功績

02月16日16時00分ドラマ
©SBS

BS日テレ「韓国時代劇の巨匠イ・ビョンフン監督全8演出作品一挙放送!」の第4弾として放送中の「薯童謠-ソドンヨ-」19日(月)からは、本作の見どころもある知恵を生かしてピンチを切り抜けたり発明品なども登場する。第9話~第12話までのネタバレあらすじを紹介する。YouTubeにて第1話の無料配信をしている。

●本作の見どころの一つに百済の科学技術がある。今回は、豆腐の発見、ミミズを使った開墾、オンドル(韓国式床暖房)の発明など。但し実際のルーツは不明なものが多く、あくまでもドラマとご理解いただきたい。



「薯童謠-ソドンヨ-(以下、薯童謠)」は、古くから伝わる説話をモチーフに、百済の王子・武王(チョ・ヒョンジェ扮)の波乱の人生と、敵国である新羅の姫・善花公主(イ・ボヨン扮)との運命の恋描いた歴史ロマン大作。【「薯童謠」を2倍楽しむ】では時代背景やキャスト・実在人物の紹介、各話のあらすじと見どころをまとめている。

百済を舞台にしたドラマ初心者は、時代背景:初回で斬首される第26代王・聖王って?3つの見どころを一読しておくことをお勧めする。百済の歴代王に好いては【百済王朝系図】を参考にされたい。

この回ではチャンの幼いが強い恋心ために仲間たちを聞きに陥らせることに。また第6話から子役から

■キャスト【相関図】
チャン/ソドン(薯童)/のちの30代王・武王役:チョ・ヒョンジェ
 子役:キム・ソク
ソンファ(善花)姫/チン・ガギョン役:イ・ボヨン
 子役:チェ・ソルリ
サテッキル/キム・ドハム役:リュ・ジン
モンナス博士役:イ・チャンフン
阿佐太子役:チョン・ジェゴン
百済27代王・威徳王役:チョン・ウク
プヨソン/のちの百済29代王・法王役:キム・ヨンホ
新羅26代王・真平王役:チェ・ドンジュン
新羅の貴族キム・サフム役:ナ・ソンギュン
 ほか

■第9話「夢に見た再会」
チャン(チョ・ヒョンジェ)が手渡したはずの刀は、受け取るべき人の手に渡っていないことが判明。新羅にもわたっておらず受け取ったのはプヨソン(キム・ヨンホ)だった。チャンは無実を訴えるが、信じてもらえない。さらには貴族しか持たない麝香の小瓶を持っていたことで密偵の疑いをかけられる。特にチャンのために兄ポムセン(オ・スンユン)が死んだと恨むポムノ(ペク・ポンギ)は我慢できずにチャンを暴行する。結局チャンは天の峠学舎を去らざるを得なくなる。

失意のチャンは行く当てもなく放浪するが、偶然にもソンファ(イ・ボヨン)と再会する。お互い気付き、ソンファは「生きていたのね」と声をかけるが、チャンは倒れてしまう。ソンファは苦しむチャンを献身的に看病する。回復したチャンは後ろ髪を引かれる思いで去ろうとするが、ソンファの侍女が「お嬢様が蛇に噛まれた」と慌ててチャンのもとへ駆け寄る。川に飛び込み助けようとするが見つからない。ソンファは岩の上で笑っていた。またしてもチャンはからかわれたのだ。昔のことを謝り、元気のないチャンを励ます。笑顔を取り戻したチャン。水浴びしたり舞ったり、チャンに紅を差してもらったり…ソンファは相変わらず自由奔放。2人は10年前のように楽しく数日を過ごす。

翌日、二人は別れを惜しんで別の道を進む。ところがチャンは何者かに襲われる。それはソンファの護衛だった。ソンファが現れ護衛武士として生涯私の傍にいるようにと告げる。チャンは自分の身分を証明する“五色夜明珠”を投げ捨ててソンファの護衛武士になることを誓う。その頃、天の峠(ハヌルチェ)学舎では新しい食品づくりに成功しメクトス(イム・ヒョンシク)が"豆腐”と命名する。また外国の品“トライアングル”が手に入り、使い道を考える。



■第10話「危険な救世主」
薯童謠©SBSチャンは精雲寺で武芸の修行に励む。一方、ソンファは仏像の納品に来たサテッキル(リュ・ジン)から「目標と向かうため」にと弓をプレゼントされる。ソンファは会話の中から彼が新羅の“花郎”と考える。ソンファはチャンに弓を教えてくれとねだる。そんな中、チャンはゴロツキに絡まれたポムノと遭遇し、助けてやる。学舎ではチャンへの疑いが晴れていたことを聞かされる。しかし、チャンは断固として学舎には戻らないと言う。

ところが、チャンはソンファに弓を教えたことで罰を受ける。それでもソンファは新羅を知る旅にチャンを伴う。ソンファは市場で襲われそうになるが、チャンが武芸で助ける。ソンファたちは塩害で作物が穫れない地にたどり着く。村民は租を払えず、罰と飢えに苦しんでいた。彼らは伽耶(※)からの流民で百済に逃亡を図ろうとしていたのだ。このままでは彼らは死刑となる。チャンは亡きポムセンから教わった知恵を生かして塩害問題の解決に努めるが、その間に村民たちはソンファを人質にとって百済へ移民しようとする。チャンは3日の猶予を貰い、肥沃な土地に変えて見せると約束する。

※伽耶(カヤ):1世紀から6世紀半ばまで朝鮮半島南部で栄えた国。チソン主演の「鉄の王キム・スロ」の舞台となった国。詳しくは伽耶について(歴史、地図)で。

チャンは山から採取した石灰を畑にまく。畑にはミミズがたくさんいて、そのお陰で塩害の土地は肥沃な土地となっていた。喜ぶ村民の背中に矢が刺さる。ソンファの護衛武士が兵士を連れてきたのだ。チャンは、いくら知恵や文化、技術を知っても中心に人間失くして国の統治は出来ないと、ソンファを説得する。ソンファは攻撃をやめさせ、租を無税にすることと彼らに尻たたきの刑を科すことで騒動を終結させた。もっとも尻たたきは痛くない木の棒で殻らは笑いながら刑罰を受けた。

だが今回のことでチャンは護衛武士として失格、処刑されそうになるが、ソンファは父・真平王(チェ・ドンジュン)に頼んでチャンを官職に就けようとするが、チャンはポムセンや亡き母を思い出し、自分の運命を生きることにして天の峠学舎に戻ることにする。チャンはモンナス(イ・チャンフン)の前に跪き、亡きモンナスのように、そして母の遺言のように立派な人間に成りたいと伝え、目標を失くした10年間を悔いて状況に支配されない人間になりますと、誓った。ポムノと友情を取り戻すが、チャンを手放したくないソンファが追いかけてきて矢を放った。



■第11話「進むべき道」
薯童謠©SBSソンファはそのままチャンのところに居座り、チャンは彼女のひとことから木を学びはじめて、年輪の研究を重ねる。年輪は1年ごとに刻まれていることを発見する。天の峠学舎から参考資料を持ち出し、読めない文字をソンファに習いながらついに、年輪の幅が広ければ多雨、狭ければ雨が少なく乾燥した年だと突き止める。

一方、サテッキルが気になるウンジン(ク・ヘソン)は、彼の気を引くために、芸術的センスを生かして天の峠初の女性技術士になると宣言し、メクトス(イム・ヒョンシク)親子に袖なし、短パンの服を着せ、自らもノースリーブにミニスカートでファッションショーをするが、不評を買い、罰を与えられる。

そんな中、百済宮では威徳王(チョン・ウク)の病状が悪化し、どんな治療をしても一向に回復しない状況が続く。王の側近であるワング(メン・サンフン)は侍医さえもプヨソン(キム・ヨンホ)の手下ではないかと疑い、モンナスに治療法を求めて手紙を送る。だがかつて王の治療にあたっていた医務技術者コモ(シン・グク)でさえも有効な治療法が見つからず、モンナスは頭を痛める。モンナスたちの話を盗み聞きしたサテッキルは、皆の目を盗んで威徳王の病状日誌を書き写す。ところがチャンが参考資料を捜しに来て、サテッキルがとっさに写しを挟んだ病状日誌を持って行ってしまう。

学舎では病状日誌が消えたと大騒ぎに。チャンの小屋で病状日誌が見つかる。チャンは事情を知らないまま、木の年輪の知識を活かして病状を解き明かす。湿気が多いと病状が悪化し、カビによるむくみや呼吸困難なども起こりやすく、死者も多いと説明する。モンナスは学舎の皆に「威徳王が湿病」だと公表し、湿気のない環境作りの研究を指示する。

チャンは写しをサテッキルに返してやるが、チャンの小屋で女人の後姿を見かけてサテッキルは「外部の者ではないだろうな」と警告する。寺に戻ったソンファは王宮に戻される。だが父王は、ソンファンがミミズの知恵で民を救った功績を褒め、王宮外に出ることを許可する。ソンファは真覚寺へ。

一方、サテッキルは口実を作って新羅に向かい、新羅王に百済王の病状の写しを渡しお褒めを頂き、いよいよソンファン姫との婚姻に一歩近づいたと喜ぶ。



■第12話「初めての功績」
薯童謠©SBSチャンが近隣の寺の石を持ち去ったために、モンナスたちは兵士に追われる。だが、チャンは王の病を治療するための実験用に石を盗んだのだ。そんな中サテッキルが窃盗犯として連れていかれ、刑に処されそうになるが、その直前で解放が告げられる。捕まったのがチャンだと思ったソンファが解放させたのだった。

サテッキルはオンドルをチャンが考案したと聞き、驚く。モンナスはオンドルを考案したチャンの功績を認め、学舎の仲間の前で賞賛するが、モジン(チョン・ソンギョン)だけは後先考えないチャンの功績を素直には認めない。実はそこには密かにモンナスを慕うモジンのチャンの母ヨンガモ(イ・イルファ)への嫉妬心もあった。

初めて認められたチャンは、戻ってきたソンファに、2人で石の上で松茸を焼いたのがヒントになってオンドルを考案したと説明する。ソンファは真覚寺で暮すことになったと伝え、格物について教えてほしいと、敬語を使ってチャンに尊敬の念を示す。サテッキルもまたソンファ姫が真覚寺にいると知る。

新羅と百済、平民と姫…悩むチャンだが意を決してソンファに会いに行こうとするが、その道中で怪しい者を捕らえて学舎に連れ帰る。だがそれは百済の阿佐太子(チョン・ジェゴン)だった。太子はプヨソンのいない所で軍事基地を作り兵士を育成するので軍師になって欲しいと頼むが、モンナスは太学舎の博士はその任に就けないと断り、その代わり武器を作ることを引き受ける。そして王の病気を治すオンドルを披露し、チャンが考案したと伝える。

モンナスは密かに王の寝室にオンドルを設置することにし、その任をチャンに任せる。一方、プヨソンは父プヨゲを王位に就けるために「プヨゲ様が天の子だ」という歌を広めていた。兵がやって来て阿佐太子の生存を知り、プヨソンは太子を殺すようフクチピョンに命じた。太子とチャンたちのところに太子とチャンのところに刺客が来て、刺客は太子の首かアリを奪っていった。チャンは荷物を背負ったまま刺客と戦い倒し、落とした首飾りを拾う。太子もまた落ちていた首飾りを拾う。

そして、チャンは亀と塩を使って「次期王はプヨゲで、皇帝と太子が死ねばそれは(プヨゲの息子)プヨソンの仕業」という噂を広める。

BS日テレ「薯童謠」番組サイト
 2024年2月13日スタート 月~金17:00-18:58(全74話版)2話連続放送

YouTube第1話無料配信中

kandoratop【作品詳細】【「薯童謠」を2倍楽しむ】