【最終回ネタバレ】“余はもうお前を離さない”チョ・ジョンソクの甘い言葉で「魅惑の人」最高視聴率で終了!Netflix全話配信
3月3日に韓国で放送、Netflixでも独占配信開始したtvN土日ドラマ「魅惑の人(原題:セジャク、魅惑の者たち)」第16話(最終回)では、清から戻ってきたカン・ヒス(シン・セギョン)と王イ・イン(チョ・ジョンソク)が永遠の愛を誓う姿が描かれた。
最終回の視聴率は首都圏平均7.9%、最高9.7%、全国平均7.8%、最高9.6%を記録し、ケーブルと総合を含んだ同時間帯1位で有終の美を飾った(ニールセンコリアより)。
●【「Netflix」で独占配信の韓国ドラマ】
「魅惑の人」は、王権と政治的権力をめぐる争いに直面した王イ・インと、復讐という秘めた目的のために王を惑わそうとするも逆に魅了されてしまう女カン・ヒスとの複雑に絡み合う二人の運命を描く、ファクト(事実)とフィクション(創作)を組み合わせたフュージョン時代劇。【「魅惑の人」を2倍楽しむ】では、各話のネタバレあらすじと見どころ、視聴率、時代背景や実在人物、視聴率や韓国での評判などもまとめている。
■キャスト⇒キャスト・登場人物紹介、相関図
イ・イン/チナン大君役:チョ・ジョンソク
カン・ヒス/カン・モンウ役:シン・セギョン
キム・ミョンハ役:イ・シニョン
イ・ソン役:チェ・テフン
パク・ジョンファン役:イ・ギュヒ/ギュフェ
ユ・ヒョンボ役:ヤン・ギョンウォン
キム・ジョンベ役:チョ・ジョンハ
カン・ハンスン役:ソン・ヒョンジュン
ほか
■第16話(最終回)ネタバレあらすじ
清からの和平の提案は棋待令
「ヒスを側室(後宮)にすれば清に送らずに済む」と、王イ・イン(チョ・ジョンソク)を操ろうとした王大妃(チャン・ヨンナム)だったが、インは「棋待令を側室にも、清にも送らない」と告げ、ヒス(シン・セギョン)を連れて退室した。
「側室にしないと言ったことで気分を害したか」と問うインに、「側室になれと言われた、二度と王様に会わないつもりだった」とヒス。「お前を王宮に閉じ込め独り占めしたいという欲心を母上に見透かされたようで…」と一瞬心が揺れたことを告白するインは、「お前を清に送るつもりはない」と改めて宣言する。
その後、側近キム・ジェナム(イ・ユンヒ)が「棋待令を清に送らなければ、清が強硬手段に出るはず。ヒスを清に送って、新たな王妃をお迎えください。そうすれば民は王様に従い、朝廷を刷新できるでしょう」とインに進言する。これは国を思うジェナムの本心であるが、ヒスの頼みでもあった。
別の日。ヒスはインと碁を打ちながら「領府事を罰したことは清への宣戦布告も同然なのに、なぜ清が兵ではなく私を送れと和平の提案をしたのが不自然です」といい、偵察を理由に清に送ってほしいと頼む。インは聞き入れないが、「北京にいる父に会いたいです」と言われると許可せざるを得ず、「私は王になったのに、またお前を失うのか」と悲しむ。ヒスはインの背中を抱きしめ「王様の信頼を裏切りはしません」と約束する。
チュ・ダラの復讐
インは、ヒスを守るためにチュ・ダラ(ナ・ヒョヌ)を清に同行させることにしダラを赦免する。その後、流刑地のユ・ヒョンボ(ヤン・ギョンウォン)が監視人を殺害し、逃げたところを山賊に殺されたという知らせが朝廷に届く。ミョンハ(イ・シニョン)からこれを聞いたヒスは、ヒョンボは妓生ホンジャン(ハン・ドンヒ)を苦しめ死に追いやったが、ホンジャンの唯一の肉親でもあっただけに、複雑な心境になる。世子(チョ・ヨンチャン)とも別れの挨拶をして帰宅したヒスは、清に同行するために赦免されたと、晴れ晴れとしたダラの顔を見て、ダラが恋人ホンジャンの復讐をしたのだと知る。
平凡な男と女として‥
清への出発の前日、インはヒスに美しい韓服を授けた。棋待令ではなく美しい女人姿でインの前に現れたヒス。インは「今日は一日中、お前と一緒にいたい。平凡な男と女そして私と過ごしてくれないか」とデートの申し込みをし、二人だけの一日を楽しく過ごす。
インはヒスに「どんなに腹が立っても皇帝に向かって無謀に立ち向かわないでくれ」と忠告し、「お前の燃える目を見ると、皇帝も惚れてしまうだろう」とその理由を話し、「どこにいてもお前は余の棋待令だと忘れなる」と続けた。今度はヒスがインへの忠告を始めると、インは口づけでヒスの忠告を塞いだ。「どうして名前を聞かないのですか」と尋ねるヒスに、「お前に勝つまで名前は聞けない…それが賭碁の原則だろう」とイン。ヒスは「必ず戻ってきて、王様に雪辱の機会差し上げます」と約束する。
翌日、ヒスが清に発つとインは、ヒスが戻るまで翠亭の門を閉ざし、棋待令カン・モンウの名を出さなくなった。
9か月後…
その間、インは精力的に政務に励んでいた。民と両班との不公平すぎる税の見直し、適材適所の任命、民の耕した土地を奪ったり、搾取したり、王族らの罪を隠したりする王室の弊害の撤廃を徹底するなど善政を敷いてきた。しかし清の使臣だったチョン・ジェピョ(チョ・ジェリョン)が清の権を盾に欲望を満たすのだけは、見逃していた。
清の状況も変わった。ヒスは清でも皇帝と碁を打つ官職、棋待詔になっていた。そして睿(えい)親王が急死し、公主が使臣に伴われて帰国することに。チョン・ジェピョは自分に慕華館への出迎えを任せてほしいと願い出る。インはこれを認め、ミョンハも同行させる。ジェナムたち忠臣はジェピョがまた悪事を企むかと心配するが、インはこの時を待っていたのだった。
※慕華館(モファグァン):朝鮮の歴代の王が、中国皇帝の使者を迎えるための施設。
ヒスを見かけたミョンハはセドン(チョン・ソギョン)の家を尋ねてヒスと会う。「王様に帰国したことを知らせないつもりだろう」と訊ね、「私が戻ってきたことを知っても良いことは何もないでしょう。公主とプニョンが無事に戻るのを見届けて、去るつもり。それまで誰にも知らせないでください」と頼んだ。
インは、公主に成りすましたプニョン(キム・ボユン)が無事に戻ってこれたこと、その間、皇室の情報を知らせてくれたことへの感謝と慰労をした。プニョンは「肉親を処罰した王様を見て、もはや朝鮮は不当に扱えぬ国になった」と、親王が恐れていたことを伝えた。
無事に公主を届けた使臣団は、今度はインに「皇帝に罪を犯した者を引き渡してほしい」と申し出た。これに驚くジェピョだが、インは「今、引き渡そう」とジェピョを差し出した。使臣は王命『睿親王は急死する前、反逆を試みた証がある。チョン・ジェピョは直ちに帰国し、皇帝に罪を告白せよ』を読み上げた。「私は朝鮮の民です」と縋るジェピョにインは、朝鮮の民を捕虜として連行したときのジェピョの言葉「ずいぶん前から清の民だった」を口にsて突き放した。
ミョンハの友情で再会するインとヒス
プニョンは養父母セドン夫婦の元に戻ってきた。送り届けたミョンハから伝え聞いた王からの褒美をセドンもプニョンも辞退し、ヒスの父カン・ハンスン(ソン・ヒョンジュ)の帰りを待つという。ヒスも明日ここを発つとミョンハに伝える。
翌朝。王が政務を全て延期するのをミョンハだけは知っていた。都城を出たヒスは旅の途中、懐かしい音を聞く。音に誘われて出向いた木の下で碁を打つ男…インがいた。インはミョンハから聞いてヒスが通り過ぎるのを待っていたのだ。「余に会わずに去るつもりだったのか。もしや他に男ができたのか」とヒスの顔を覗き込むイン。「なぜ王様はまだおひとりなですか」と聞くヒスに、「余は1人だったことはない。心の中にいつもお前がいた」とイン。そして「今後はただお前を待ち続けることはないだろう」と口づけ。二人は木の下で碁を打ち、「今日こそはお前の名前を聞く」と言うインに「カン・ヒスです」と伝える。インは夢の中でも捜した「カン・ヒス」の名を口にし、「余はもうお前を離さない。一生を共にする」と告げ、ほほえみで答えるヒスだった。
■第16話(最終回)見どころ
チョ・ジョンソクが国と民を守るために王になり、政情不安の真っ只中、碁を打つように鮮やかな作戦やポーカーフェイスで危機を乗り越え、朝廷の規律を正す王イ・インを完璧に演じた。一方、復讐を誓って王に近づき、警戒心を抱きながらも、どんどん心が惹かれていくヒスの心を丁寧に演じて視聴者を魅了したシン・セギョン。
最終回はそんな二人がただの男と女として「水切り遊びや火起こし」をするデートの様子も描かれた。もっとも何をやってもヒスに敵わないイン。政務を離れたインをチョ・ジョンソクが可愛く演じてくれた。
また、ヒスを一途に恋したミョンハも最終回で恋心を友情に変えて、インとヒスを再会させてくれた。
朝廷内に渦巻く見苦しい権力争いの黒幕が、母である王大妃であり、伯父であるパク・ジョンファン(イ・ギュフェ)という事実。辛い骨肉の争いの後の爽やかなエンディングとなった本作は、長く心に残る素敵な作品だった。
「碁」をテーマにした素敵な本作。ちなみにチョ・ジョンソクは小学時代、囲碁クラブに入っていたそうだ。
なお、本作の後tvN土日ドラマ(21:20より)は、3月9日から「涙の女王」が放送され、Netflixでも独占配信する。
◇YouTube|YouTubetvN「세작, 매혹된 자들(セジャク)」第16話予告
◇公式予告(日本語版)
◇tvN「세작, 매혹된 자들」HP
【作品詳細】【「魅惑の人」を2倍楽しむ】