「社長ドル・マート」第6-10話(最終回)あらすじ一挙紹介:最大の苦難とマートの秘密を知った元アイドル5人が下した決断とは

03月29日09時20分ドラマ
©2023 The Great Show・PONY CANYON
2024年3月20日 (水) からHuluで独占配信

イ・シニョン×シウミン×チェ・ヒョンウォン×チェ・ウォンミョン×イ・セオンというフレッシュな顔ぶれで2023年9月に放送された韓国ドラマ「社長ドル・マート」が3月20日からHuluで独占配信を開始し、日本でも楽しめるようになった。

今回は物語の後半となる第6-10話(最終回)のあらすじと見どころをチェックしてみよう。

「社長ドル・マート」は、、ある出来事をきっかけに解散することになった 5 人組アイドルグループ“サンダーボーイズ”のメンバーが、ひょんなことから練習生時代に通っていたマート(スーパー)の社長に就任させられ、まさかの転身でカムバック!?することから始まる友情と成長の物語。



■キャスト
チェ・ホラン役:イ・シニョン
シン・テホ役:シウミン(EXO)
チョ・イジュン役:チェ・ヒョンウォン(MONSTA X)
ウン・ヨンミン役:チェ・ウォンミョン
ユン・サンウ役:イ・セオン
オ・イェリム役:チェ・ジョンウン
 ほか

■あらすじ
同棲の誤解は解け、イェリム(チェ・ジョンウン)の家を間借りするホラン(イ・シニョン)とそこに転がり込んだテホ(シウミン)の奇妙な三人暮らしが始まる。マートでは業者を装った謎の男の策略でテホが大量のイカを発注し損失を出してしまっただけでなく、町内で飲食店を営む女社長二人のカスハラ行為に反発するテホと我慢して穏便に済ませようとするホランの間で衝突しテホは度重なる失敗で飛び出してしまう。

母親の誕生日でホランが不在の間、パク社長(ソン・ヨンジェ)のもとに通って手伝っていたテホは質の良い野菜を手に入れて女社長たちに無料で野菜を配達していたことが発覚する。1週間後に突然止まった配達に文句を言いに来た社長らに強く抗議するホラン。それを見ていたテホはパク社長から教わった巧妙な提案で見事に定期的な野菜の取引を勝ち取った。「サンダーボーイズ」のファンで彼らの行動を見守っていたラジオPDからラジオ出演のオファーを受けた5人を見て初めて彼らが元アイドルだと知るイェリム(第6話)。

勝手にラジオ出演を辞退してしまったホランを責めるテホ。ユン社長(チェ・ジョンユン)から次の特集商品が釜山のワカメだと聞いた5人はそれぞれ大量のワカメを仕入れてしまい、大量の在庫を抱えてしまうことに。同じ頃、クセの強い常連客のお婆さんが80歳の誕生日を迎えることを知ったテホは店で傘寿のお祝いパーティーを開くことを約束してしまい、5人はワカメの在庫をさばくために屋上でイベントを開催する計画を立てた。イベントは好評で歌を求められた最年少のサンウ(イ・セオン)は勇気を振り絞って自作の曲を披露し、人前で歌うことへの苦手意識を克服。人気アイドルで元カノのジナ(キム・シャナ)への想いを抑えて遠ざけようとしていたヨンミン(チェ・ウォンミョン)だったが、彼女の必死の懇願に遂に恋人としてやり直すことに。めでたいことが続く中、謎の男はパーティーの隙を突いて店内に賞味期限切れの商品を並べ、区に通報してしまう(第7話)。

行政の立入検査を受けて営業停止処分を受けてしまったポラムマート。壁にはユン社長が失くしたはずの契約書とともに脅迫文が貼られ、営業停止を受けた場合は土地を地主に返さなければならないという不利な契約の存在や、ユン社長らの企みに感づくホラン。イジュン(ヒョンウォン)には芸能事務所からのオファーも舞い込み、マートの将来が不安視される中、監視カメラからも犯人の手がかりは掴めず、権利の剥奪や罰金など大きな問題を前に和解するホランとテホ。そして地主であるジウク(イ・サンジン)が一同の前に姿を現し、これまで営業を妨害してきた仮面の男だったことが発覚する。テホは行政士に頼る方法を聞いて苦境を乗り越える糸口を見つけ、PDから話を聞いたメンバーは、ホランがラジオ出演を辞退した理由を知って誤解を解く。しかしそんな中、雪の中でパク社長を手伝っていたホランが転倒事故を起こしたという知らせが入り、5年前に大雪の事故でヒョニ(パク・チャンフン)を失ったトラウマからサンウは路上で気絶してしまう(第8話)。

軽い脳震盪だったと知り安堵するメンバーたちだが、サンウが5年前の事故に自責の念を感じていることを知り、メンバー同士の思いやりを強める5人。一方、ジウクの執拗なやり方に疑問を抱いたユン社長は密かに会話の内容を録音し始めた。防犯カメラの映像だけでは営業停止を覆すことができず、嘆願書を集め始めた5人だが、パク社長がホランに店を継ぐ提案をしていたことや、ジウクが送り込んだ弁護士が大金で他の4人を説得して揺さぶりをかけていたことが判明し5人の関係が揺らぎ始めてしまう。ユン社長は契約書に変更がかけられていたことを知り驚く。パーティー当日に店の常連の少年ドユン(キ・ウニュ)が店内を撮影した映像にジウクの犯行の一部始終が収めれていたことで希望が見え、和解した一同はマートに隠された秘密の部屋を見つけるのだが、中には自分たちサンダーボーイズのポスターが一面に貼られていて驚愕する(第9話)。

イェリムがアルバイトしていた時代の元オーナーはヒョニの祖父だった。秘密の部屋でヒョニとジウクが写った写真を見つけた5人だがそこにジウクが現れ証拠映像が入ったパソコンを持ち去ってしまう。そこに現れたユン社長から、店の所有権がジウクではなくヒョニの両親に変更されていたことを知った5人。しかしヒョニの死後、両親の居場所は誰も知らなかった。意を決してラジオで呼びかけることを提案したホラン。揃ってラジオに出演した5人は解散後も応援してくれていたファンの声に胸を熱くする。5人のメッセージは町の人々やヒョニの両親にも届いた。ジウクはヒョニのいとこで10歳まで一緒に暮らした後にアメリカに里子に出されて以来、捨てられたと感じてマートに執着心を抱いていた。両親を見つけ出し安堵する5人だが、ヒョニの思い出が詰まった店を両親に返すことに。ジウクはヒョニの両親に一緒にマートを経営しないかと持ちかけられ、長年感じていた疎外感を打ち明けながらもユン社長の通報で警察に連行された。

最後に常連客とお別れをする時間をもらった6人は改めて自分たちの成長やこれまでの思い出を振り返り再び別の道を歩み始めた。イェリムはホランの代わりにパク社長の後継者として頭角を現し、サンウはオーディションを順調に進む。ヨンミンとジナは順調な交際を続け、テホはホランとイェリムを気遣って身を引き、あげるはずだったファンデーションを姉にプレゼントするも逆に怒らせてしまう。イジュンはラジオに出演するほか、チャンネルの購読者数を増やしていた。ホランは重機オペレーターを目指しながらも時折ポラムマートを訪れては、マートを手伝い始め悪態をつくジウクにレジ打ちを教えていた。

再びそれぞれ無職の身に戻り年末を迎え途方に暮れる中、ユン社長からの電話で彼らの名義になっている結婚式場があると知って目配せをする5人。もはや彼らの間に多数決は必要なかった(最終回)。



■見どころ
前半では5年ぶりに集結したサンダーボーイズがぎこちないながらも、ベテランアルバイト店員イェリムという力強い味方を迎えて、初経験のマート経営での困難を乗り越え、適応していく成長過程が見られた。後半の大部分は経営スキルや地元住民との信頼関係という基盤が固まった上で、それを揺るがす大問題が勃発し、前半では不完全だった元サンダーボーイズの5人の信頼関係や絆が固まってく様子が描かれた。第7話で描かれたイベントの成功で、これまでの努力が一旦実を結んだものの、代わりに5人のマート経営継続を揺るがす大きな圧力が加わり始め、第1話から登場した謎の仮面男の正体が明らかになった。

後半で重要なカギになるのが、5年前に事故で死んでしまったメンバーのヒョニ。彼とマートとの意外な縁が後半で5人が巻き込まれる事態の遠因であり、解決に導く糸口にもなったほか、完全にはくっついていなかった5人の絆をくっつける糊のような役割も果たした。

サイコパス的な行動で取り立てを続けたジウクや、最後に5人の呼びかけに応じて姿を現したヒョニの両親が二つ返事でマート経営を引き受けたりとドラマ的な非現実さはあるものの、最後には和解し、全員が収まるところに収まるので安心して観られて結末もしっくりくる。次は結婚式場の社長になる流れのエンディングなので、ぜひ「社長ドル・ウェディングホール」を観てみたい気もする(華がありすぎて新郎新婦よりも目立ってしまいそうだが)。

しっかり者のイ・シニョン、ドジだけど優しく愛嬌のあるシウミン、キラキラの王子様系だけどどこか抜けてるヒョンウォン、田舎育ちの素朴さの中に深い優しさが感じられるチェ・ウォンミョン、おとなしく年下の可愛らしさも持ちながら確信を突くイ・セオンなど、イケメン俳優がそれぞれバラバラの魅力的なキャラクターを演じ、どちらかというとセクシーさよりも可愛らしさや愛くるしさが強調されているので大人から子供まで安心して観られる作品だ。

■スタッフ
監督:イ・ユヨン(「ひかり男子高生徒会」)
脚本:チャン・ジョンウォン(「また、FLY!」)
原題:사장돌마트

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