「薯童謠 ソドンヨ」善花編②百済の武王と結婚した新羅の善花公主は実在した?

04月04日09時00分ドラマ
©SBS

BS日テレでいよいよ4日(木)最終回を迎える韓国時代劇「薯童謠-ソドンヨ-」で、国境を越えてチャンと結ばれたソンファ公主について紹介する。YouTubeにて第1話の無料配信をしている。
※最終回までのネタバレあり

善花編①ヒロイン、ソンファ目線でドラマを振り返る



「薯童謠-ソドンヨ-(以下、薯童謠)」は、古くから伝わる説話をモチーフに、百済の王子・武王(チョ・ヒョンジェ)の波乱の人生と、敵国である新羅の姫・善花公主(イ・ボヨン)との運命の恋描いた歴史ロマン大作。【「薯童謠」を2倍楽しむ】では時代背景やキャスト・実在人物の紹介、各話のあらすじと見どころをまとめている。

■善花(ソンファ)公主は実在した?
善花公主はドラマの中では新羅第26代・真平王の三女として登場するが、『三国遺事』にも真平王には3人の王女がいたと記されている。

・長女/次女:徳曼(トンマン)公主
・次女/長女:天明/天命(チョンミョン)公主
・三女:善花(ソンファ)公主

善花公主は、百済第30代王・武王の若い頃と推定される人物、薯童(ソドン)の妻とされている。しかし、新羅の王女が百済の王子と結婚した記録は見つからない。『三国遺事』でも伝説的な人物としての登場にすぎず、他の史書には真平王の娘は2人だけどある。当時の百済と新羅の政治状況から見ても、残念ながら善花公主は実在しないという見方が多い。

ドラマでは、真平王はことのほか善花をかわいがり王位を継がせよう(※)としており、第26話では、真平王が3人の公主が次代を継ぐために熾烈な争いをしている中で、自覚の足りないソンファをきつく叱責する場面がある。

【善徳女王】(全62話)ドラマ紹介しかし、実際に王位に着いたのはドラマの中では登場しなかった徳曼(トンマン)公主。ドラマ「善徳女王」の主人公で第27代王・善徳女王だ。

※王女に王位を継がせるという展開に驚く方もいるだろうが、新羅は性別より骨品制という身分制度の方を優先し、真骨しか王や貴族になれなかった。中でも王になれるのは両親共に王族(聖骨)のみで、聖骨に男性がいなければ女性でも王位につけた。(詳しくは「新羅王国」豆知識で)

百済の武王を通じて“ドラマチックの人生とロマンス”を描いた全74話の長編はいかがでしたか?4月5日からはイ・ビョンフン監督の第5弾「イ・サン」を放送する。【「イ・サン」を2倍楽しむ】では、時代背景や実在人物、ドラマのネタバレあり/なしのあらすじと見どころ、豆知識があるので視聴の参考にどうぞ。

BS日テレ「薯童謠」番組サイト
 2024年2月13日-4月4日 月~金17:00-18:58(全74話版)2話連続放送

YouTube第1話無料配信中

kandoratop【作品詳細】【「薯童謠」を2倍楽しむ】