「薯童謠　ソドンヨ」善花編①ヒロイン、ソンファ目線でドラマを振り返る

BS日テレで放送の韓国時代劇「薯童謠-ソドンヨ-」も、ついに4日最終回を迎える。全74話の長編をイ・ボヨンが演じたヒロインのソンファ目線でドラマを振り替える。YouTubeにて第1話の無料配信をしている。
※最終回までのネタバレあり

●善花編②百済の武王と結婚した新羅の善花公主は実在した？



「薯童謠-ソドンヨ-（以下、薯童謠）」は、古くから伝わる説話をモチーフに、百済の王子・武王（チョ・ヒョンジェ）の波乱の人生と、敵国である新羅の姫・善花公主（イ・ボヨン）との運命の恋描いた歴史ロマン大作。【「薯童謠」を2倍楽しむ】では時代背景やキャスト・実在人物の紹介、各話のあらすじと見どころをまとめている。

■ソンファ公主から見たドラマ「薯童謠」
©SBS少女の頃に、新羅宮に忍び込んだ少年チャン（キム・ソク）に興味を持ったソンファ公主（チェ・ソルリ）。いたずら好きのソンファは、自分に一目ぼれしたチャンをからかう。チャンは、百済を追放された技術者たちが身分を隠して新羅で研究を続ける「天の峠学舎」で暮らしていた。ところがソンファのために天の峠は新羅兵に追われることに。

©SBS成長したソンファ（イ・ボヨン）は自分のせいで死んだと思っていたチャン（チョ・ヒョンジェ）が生きていたと知り、彼を探す。2人は何度もすれ違いを繰り返し、ついに再会を果たす。ソンファは昔のことを謝り、二人は心を通わせていく。



チャンを自分の護衛武士にして自分のそばに置くうちに、彼への好意が愛と尊敬に変わっていく。しかし自身の出自を探すチャンはソンファの元を離れていく。

©SBSその後もチャンへの思いが募るソンファは王女という身分を捨て、半ば強引にチャンと駆け落ち。無謀なことをしたソンファを新羅に帰そうとしたチャンだったが、暮らすほどにソンファへの恋心も募り生涯を共にすると誓う。ところが、それを知った新羅王が兵を送って二人の仲を引き裂いた。

©SBS2人は互いを想いながら新羅と百済で別々の道を歩く。実は天の峠には、10年もの間、天の峠に潜入していた新羅の貴族の息子サテッキル（リュ・ジン）がいた。目的を果たせば新羅に戻ってソンファと結婚できる。ついにその日が来るが、ソンファが天の峠の皆を助けるために取った行動が新羅を揺るがす大事態となる。ソンファは新羅の王女の身分はく奪の上、王宮追放となり、サテッキルも家門断絶、裏切り者として新羅に戻れなくなってしまう。

©SBSソンファは、中国の商人チン・ガギョンに成りすまし、ついにチャンと再会を果たす。チャンが百済の第四王子で、民のために自ら王位につこうとしているのを知ったソンファは、優れた才覚と命がけの行動でチャンに協力する。ところが、サテッキルは、ソンファとチャンに復讐すべくさまざまな手を使って邪魔をする。ソンファはチャンを守るために新羅に戻ることを選ぶ。

©SBSその後、新羅宮でチャンが王位についたと知り喜ぶソンファ。チャンは長年緊張関係にあった新羅と「婚姻同盟」を結び、正式に新羅のソンファ公主を妻として迎える。長く辛い道のりを越えてついに愛を実らせた二人は、子宝にも恵まれるが、幸せは長くは続かなかった。

©SBS父である新羅王が、チャンを裏切り百済に戦争を仕掛けてきた。百済の貴族たちはソンファの廃位と処刑を求めてきた。ソンファを守るためにチャンは自ら百済と戦うことに。ソンファは夫と父の戦いに心を痛めて病を患う。余命少ないと知ったソンファは、最期の日を思い出の地で最愛の夫チャンと過ごす。「出会ってはいけなかった」と悔やむチャンに、「2人の恋慕だけは悔いてはいけません」と伝え、「ここに弥勒寺を建ててほしい」と最後のおねだりをして最愛の夫のそばで永遠の眠りについた。



三国時代、新羅は他の百済や高句麗と違って性別より骨品制という身分制度の方を優先する国で、女性でも王になれた（詳しくは「新羅王国」豆知識で）。ソンファの好奇心旺盛で、積極的な性格はそうしたお国柄によく似あっており、女優イ・ボヨンがキュートに演じている。

◇BS日テレ「薯童謠」番組サイト
　2024年2月13日-4月4日 月～金17：00-18：58（全74話版）2話連続放送

◇YouTube第1話無料配信中

【作品詳細】【「薯童謠」を2倍楽しむ】