NHK海外ドラマ「6人の女 ワケアリなわたしたち」第3話、最愛の人・エヴを見殺しにした“パティ”の苦悩…ネタバレと予告

05月13日22時29分ドラマ
NHK番組サイトより

5月12日にNHK海外ドラマ「6人の女 ワケアリなわたしたち」第3話“パティ”が放送された。ネタバレあらすじと登場人物たちの新事実を紹介する。第4話“カレン”は5月19日(日)22時よりNHK総合で放送される。第3話はNHK+で5月19日まで見逃し配信されている。



「6人の女 ワケアリなわたしたち」は、年齢も職業も性格もまったく異なる個性的な6人の「がん友」の女性たちが、無謀にも高さ3,500メートルを超えるフランス・アルプスの山に挑んでいく物語。⇒【関連記事・各話のあらすじ】

5月12日に放送された第3話「パティ」では、今回の旅で“散骨”することになったガン仲間のエヴの死の真相が明かされた。ガン治療に苦痛を感じていたエヴに「心肺蘇生拒否」を懇願されていたパティは苦渋の決断を成したのだ。

エヴを愛していたパティにとって、その決断は苦痛以外のなにものでもなかったが、誰にも相談することができなかった。自分の肉親には「心肺蘇生拒否」を頼まなかったエヴ。同じ病を共有する親友だからパティに頼んだのか、自分に想いを寄せていることを知りつつも残酷な頼みをしたのか、定かではないが、どちらにせよエヴがパティを信用していたことは間違いない。

エヴを想いながら登山するパティ。ドラマラストでは、突如鏡に映ったエヴが現れ…。



■第3話“パティ”ネタバレあらすじ
崖下に転落したトムとノエミだったが、幸いにも大事にならず、打撲程度の怪我で済んだ。パブロは2人を救助に来てもらい、ガイドが不在となるため登山は中止しようと提案するが、医師であるパティの判断で山登りは続行される。

ノエミは自分が自殺を図ろうとした理由を仲間に打ち明けた。一緒に転落して助かったトムは何かと彼女を励まそうとする。仲間たちも息子のアダンに懐事情を話すべきだとノエミの背中を押す。

カレンの姪で、エヴの娘・ヴァイオレットはまもなく出産を控えていた。陣痛を訴えたヴァイオレットは、パティの指示に従い病院に行く。するとそこで、母の最期の話を聞く。エヴは救急で運び込まれた病院で、パティの判断で心肺蘇生をされず亡くなったのだ。

それを知ったカレンは激怒する。あの時、エヴが助かっていれば、孫に会えたかもしれない、「よく来れたね、大親友ぶって、スーパードクターぶって、あなたが死なせたくせに」と。

実はパティはエヴから、いざという時は心肺蘇生を拒否してほしいと「医療代理人」になって欲しいと懇願されていた。エヴは夫は許してくれないし、娘やカレンに頼むこともできないと、同じガンと戦うパティに頼んだのだ。パティは何度も拒否するが、最期はエヴの望みを叶えるため、苦しい決断をしたのだった。

それをきいた仲間は、エヴの希望を理解し、それと同時に重い十字架を背負うことになったパティの苦悩を理解する。しかし、パティが姉を殺したと譲らないカレンは、パティと一緒に居たくないと、パブロ率いる男性チームと行動することにする。

一行が山小屋に着いたとき、ヴァイオレットから再び連絡が入る。自宅にもどったとたんに破水したのだという。カレンから電話を受け取ったパティはヴァイオレットに医師として指示を出し、仲間たちも病院への連絡などに奔走する。そして、ヴァイオレットは無事娘を出産した。

その夜。ふたたびカレンはパティを非難する。パティは耐えかね「じゃあ、あなたがこの役目を引き受けたかった?エヴに死なせてって懇願されるの、世界一好きな人を死なせなきゃいけない気持ちがわかる?」と反論する。パティはエヴを愛していたのだ。それを知った仲間たちとカレンは驚愕する。

顔を洗いに行ったパティは、エヴが鏡に映っているのに気づき悲鳴をあげた。



■第3話の主要登場人物たち
第3話での、パティ以外の登場人物たちの動向を紹介したい。

ノエミとともに崖から落ちたトムは、自分とノエミの間に運命的なものを感じ、自分たちは「コズミック・ツイン」だと言って、彼女に寄り添う。初めはノエミを元気づけようとしているのだと思ったが、どうやら女性としてのノエミを好ましく想っているらしく、彼女を口説く。

自殺に失敗したノエミは、勇気を出して息子・アダンに仕事を失ってしまったこと、今はガレージで暮らし、今後留学費用を出せないことを話した。アダンは母を心配し、すぐにオーストラリアから帰国することに決めた。

パブロは、崖から落ちたトムを心配して、登山を続けることに反対。自己中な男だが、道中もトムを気遣い、案外いい奴なのがわかった。しかし、カレンが加わったことで、自分たちチームが後着したことに憤慨、まだまだ修行は足りないようだ。

サラは、まだ夫のマイクを愛しているが、裏切りをどうしても許すことができない。そんなサラに若いジュリアンが惹かれているのに気づいたヴァレリーとモルガンは冷やかすが、サラはジュリアンはまだ子供だと鼻にもかけない。

今回もネガティヴで率直な物言いのカレンは、登山仲間たちに言いたい放題。姉の「医療代理人」として心肺蘇生を拒否したパティに怒り、酷い言葉を投げかけるも、パティがエヴを愛していたことを知ると、これまでの言動を後悔する。「愛する人に殺してくれと言われる苦痛」を、喜怒哀楽の激しいカレンは、人よりずっと強く感じられるからだろう。

次回はそんなカレンの秘密が明かされる。

■第4話“パティ”あらすじ
カレンはパートナーのグザヴィエからの連絡をすべて無視していた。子どもを持つことも含め、将来の夢を語り合っていたが、カレンが一方的に別れを言い渡していた。登山メンバーにも別れの本当の理由は話していない。ひとり思い悩んでいたカレンは山で青い実をバク食いする。ブルーベリーに見た目も味もそっくりなその実は、実は幻覚症状を起こす危険な実だった。ハイになったカレンは思わず心のうちをぶちまけて…

© Jean-François Baumard / TF1 / Federation Studios

■「6人の女/Six Women/Les Randonneuses」予告動画
Unifrance 公式YouTube「Six Women / Les Randonneuses (2023)」トレーラー(英語字幕)⇒「6人の女」予告動画

■キャスト
サラ … アリックス・ポワソン(声:三石琴乃)
ノエミ … クレマンティーヌ・セラリエ(声:一龍齋貞友)
パティ … カミーユ・シャムー(声:桜井明美)
カレン … ジョゼフィーヌ・ドゥ・モー(声:高橋理恵子)
モルガン … ティフェーヌ・ダヴィオ(声:永宝千晶)
ヴァレリー … クレール・ボロトラ(声:甲斐田裕子)
エヴ … エルザ・ランギーニ(声:八十川真由野)
トム … リュシアン・ジャン・バティスト(声:落合弘治)
ジュリアン … マクソンス・ダネ・フォーヴェル(声:土屋神葉)
ジョナタン … バティスト・ルカプラン(声:土屋神葉)
パブロ … ジェレミー・クレドヴィル(声:杉村憲司)
ほか

原題 Les Randonneuses
制作 2022年 フランス
© Federation Studios - Empreinte Digitale - TF1 / MMXXII

【放送予定】NHK総合 2024年4月28日(日)23時より 全6話
[ステレオ2か国語(主:日本語吹き替え/副:英語)| 字幕放送有り]
(放送日時は変更になる場合があり)
NHK「6人の女 ワケアリなわたしたち」番組公式サイト
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