チソン主演「コネクション」没入感高めた演技とスリリングな展開で、SBSが金土ドラマ首位奪還

SBSは6日に最終回を迎えたチソン主演「コネクション」で、金土ドラマの1位の地位を取り戻した。興味深いテーマと緊張感あふれる事件、新鮮な展開に、俳優たちの完璧な演技が加わり、視聴者から高評価を受けた。YouTubeにて関連動画が公開中だ。

「金と欲心に目がくらむとそこからは友情でなくなる」「最初は友達として始まっても、次第に互いに助け合い、背中を守り合うように変質することが多いよね。そういうのは友情でもなく、何と呼べばいいのか？」「コネクション（つながり）ね」
最終回ラストで友情にチソン、ユンジン、チョン・スンウォンが交わした会話だ（最終回ネタバレ）。



「コネクション」は、何者かによって麻薬中毒にさせられた麻薬チームのエース刑事チャン・ジェギョン（チソン）が、友人の死を通じて露わになる異質な友情を描いた中毒追跡サスペンスだ。【「コネクション」を2倍楽しむ】では、各話のあらすじと見どころ、考察、視聴率、制作発表会、メイキングなどまとめている。

初回視聴率5.7％でスタートしたが、回を重ねるごとに口コミで人気が広がり、最終回では最高視聴率14.2％を記録した。今年放送されたSBSの金土ドラマの中で最も高い視聴率だ。

毎回のように描かれる主人公たちの高校時代のエピソードにも注目が集まった本作。序盤はジェギョンを麻薬中毒にした人物とその理由を明らかにすることが物語の中心であったが、後半ではエピローグで少しずつ見せる高校時代のある事件を通してジェギョンの旧友ジュンソ（ユン・ナム）の死とのつながりを探った。

登場人物たちは麻薬と金で結びついている。麻薬はこれまで多くのコンテンツで享楽と堕落の象徴として描かれてきたが、「コネクション」では“レモンポン”と呼んで、友情を変質させる道具として登場させ、その副作用と禁断症状に焦点を当てた。

特にチソン扮するジェギョンの視線を表現するためにボディカメラを使用したり、極端な禁断症状で苦しみ、冷や汗をかき充血したジェギョンの目をクローズアップで捉えるなどの演出が視聴者を引き込んだ。

緊迫感のある演出と堅実なストーリーを輝かせたのは俳優陣の演技力だた。特にチソンは麻薬の禁断症状で徐々に痩せ、行動や感情を制御できない状態をリアルに演じ、注目を集めた。



『制作発表会』でチソンは「子育てで85キロまで太ったけど、15キロ痩せて70キロで撮影を始めた。」とかなりの減量に挑戦したことも明かし、その結果、「スタミナが溜まり、後遺症がひどかった。薬物に打ち勝とうとする私と、薬物依存症を楽しもうとする私との混沌とした戦いを演じました」と演技に昇華させたと明かしていたが、チソンの演技は「麻薬中毒演技」と呼ばれ、放送中ずっと話題になった。また、ユンジン役のチョン・ミドをはじめ助演俳優たちの熱演も没入度を高めた。

事件の真相に向かう物語が細かく積み重なり、ドラマの視聴率は右肩上がりで推移し、初回から最終回まで14回連続で全チャンネルミニシリーズで1位を獲得する快挙を成し遂げた。20～49歳層（2049）視聴率は4.8%で、その週に放送されたすべてのチャンネルとすべての番組の中で1位だった。話題性も高く、3週連続でTV-OTTドラマ・ビデオドラマ部門で話題性1位（グッドデータコーポレーション基準）に上り詰めた。

SBSは「わずか1000ウォンの弁護士」、「模範タクシー」、「浪漫ドクター キム・サブ」、「悪鬼」など人気作が続き、金土ドラマの王座を握っていた。しかし、その後はヒット作が出ていない。

対するMBCは「恋人～あの日聞いた花の咲く音～」、「烈女パク氏契約結婚伝」、「夜に咲く花」、「ワンダフルワールド」、「捜査班長1958」まで連続してヒットを記録した。

「コネクション」（チョン・スンウォン、チョン・ミド、チソン）

強力なアクションとスリリングな犯罪捜査過程で視聴者を引き込みながら、「真実の友情を取り戻した」というややロマンチックな結末に対しては、一部には物足りなさを感じる声もあった。しかし、ありふれた“麻薬”というテーマを、麻薬中毒の刑事、真実を追跡していく過程などを興味深く展開し、全編にわたって緊張の中で展開された作品の最後に、タイトルの「コネクション」の意味を教えてくれ、チソンの表情も柔らかくなり、視聴者もほっと笑顔になれた素敵な結末だった。

なお、22時からのSBS金土ドラマは12日よりチャン・ナラとナム・ジヒョン主演「グッドパートナー」が12日よりスタートする。

◇YouTube｜SBS Catch「커넥션」関連動画

SBS「コネクション」は毎週金・土曜日22時から放送。

◇SBS「커넥션」HP

【作品詳細】【「コネクション」を2倍楽しむ】