「虎に翼」伊藤沙莉は桜井ユキと羽瀬川なぎに思いの丈を吐き出させて二人の仲を深めさせた…第17週ネタバレと第18週予告

07月26日09時15分ドラマ
©NHK

22日から放送された第17週で、懐かしい涼子様(桜井ユキ)と玉(羽瀬川なぎ)が登場し、新潟での寅子の心強い味方になった。NHK朝ドラ「虎に翼」の第18週「七人の子は生すとも女に心許すな?」(7月29日~8月2日)のあらすじとみどころを紹介。星航一(岡田将生)にどんな辛い過去が?予告動画は番組公式サイトに公開されている。



朝ドラ「虎に翼」第17週ネタバレと第18週みどころ紹介

日本史上初めて法曹の世界に飛び込んだ三淵嘉子をモデルにした「虎に翼」の第17週が7月22日から放送された。新潟県三条の仕事以外に新潟地裁での刑事事件も担当することになった寅子がさらに成長してゆくところを見せた。


懐かしい人々の再登場!

法律科を目指して学んできた同期たちのその後が描かれているが、唯一登場していなかった元華族の涼子(桜井ユキ)とそのお付きをしていた玉(羽瀬川なぎ)が、寅子(伊藤沙莉)の前に現れた。新潟地裁で刑事事件を週に1回担当することになり、星航一(岡田将生)がつれていってくれたお店で働いていたのだ。華族という身分がなくなった涼子と、空襲で足に怪我をしている玉の二人は力を寄せあってがんばっていた。

玉が自分がいるせいで涼子が自由になれないと思い、涼子は玉の未来を奪ったのが自分だと考えている。互いを思いながら、その思いを話すことが出来ずに遠慮していた。そんな二人を寅子が救う。二人は思いを打ち明けることでさらに強固なつながりを作った。さらに二人の店にいね(田中真弓)を働かせることで、いねの居場所も作ることに成功した。


優未(竹澤咲子)との距離が縮む

亡き夫・優三(仲野太賀)の話をしたことで少しずつ距離が縮んできたが、第17週になって、寅子と優未の仲はより正常に向かってゆく。週に1回、優未の面倒を見に来てくれるいねの存在も心強い。前作の「ブギウギ」でも、母親と仕事の両立で困るスズ子(趣里)を助けてくれたのは家政婦の大野(木野花)だった。いねも間に入り、優未も成長することで二人の間には親子の絆が生まれてゆく。

優等生・美佐江(片岡凜)の裏の顔に戦慄が走る

三条の有力者である森口(俵木藤汰)の娘・美佐江(片岡凜)が涼子たちが勉強を教えている生徒の中にいた。真面目で優秀な美佐江だが、なにやら裏の顔がある模様で、24日に放送された第83話で、ブレスレットを引きちぎって帰っていったシーンに視聴者も驚きを隠せなかった。


第18週みどころ紹介

三条での仕事以外に、新潟本庁でも仕事をすることになった寅子が新しい事件の裁判に関わる。それは朝鮮人が起こした事件のようだが、日本人と朝鮮の人との関係など今よりももっと複雑なことが多い。これまで、三条で、地味めな事務官だった小野(堺小春)がこの事件に大きく関わってくる。

また、いつも冷静沈着な星航一(岡田将生)は、第17週で、一人娘と孫を亡くした杉田弁護士(高橋克実)にもっとも寄り添っていた。航一にはどんな辛い過去があるのか?


【第17週(2024/7/22-7/26)ネタバレあらすじ】

新潟地裁の星航一(岡田将生)の行きつけである喫茶ライトハウスを経営していたのは涼子(桜井ユキ)と玉(羽瀬川なぎ)だった。再会を喜ぶ寅子(伊藤沙莉)だったが、玉はある空襲の際に足に怪我をして車椅子生活になっていた。涼子はこれまでの無沙汰を寅子にわびる。寅子が涼子のことを、よね(土居志央梨)、梅子(平岩紙)、香子(ハ・ヨンス)に連絡してもいいかと聞くと、涼子は皆が無事だったと知り安心して寅子に抱きついた。

二人はこの場所で、昼は喫茶店、夜は高校生に勉強を教える塾を開いているという。涼子たちの塾には山の境界線をめぐる民事調停で関わった森口(俵木藤汰)の娘・美佐江(片岡凜)の姿もあった。美佐江は法科を目指しているという。

寅子は「学校に友達はいない」という優未(竹澤咲子)の発言が気にかかる。これまでよりも、「良い子」の顔ではなく、普通に接してくれるようになったが、そうなると優未の学校での生活も気になる。週に1回、新潟に出張する寅子は、留守を花江(森田望智)の実家で手伝いをしていたいね(田中真弓)に頼むことにした。

出勤すると、杉田(高橋克実)が深田(遠山俊也)をマージャンにしつこく誘っていた。自分が参加すると言いだす寅子だが、歓迎されない。そんな中、寅子は新潟地裁である暴行事件を担当することに。被害を受けた19歳の少年・元木(山時聡真)は、市内で頻発するひったくり事件に関わっているようだった。加害者は20歳であるため成人として捌かれるが、被害者でもある少年は19歳なので少年法で守られる。加害者はそのことが不満だった。

日曜日。喫茶ライトハウスに呼ばれた寅子は、涼子と玉の「とっておきの料理」を懐かしむ。それはお饅頭だった。法科時代に毒まんじゅうで家族を殺したという事件を演じるにあたり、寅子の家で皆で作った思い出の味だ。その後、寅子は、玉に何か言いたいことがあると感じ取る。寅子が話しを聞くと、玉は自分がいるために涼子が「自由」になれないと思っている。家からも身分からも自由になったはずの涼子なのにと涼子のことを思いやる。そして身体障害者の訓練施設が新潟市内にできたので、そこに自分を入れて欲しいと寅子に頼んだ。

そんな中、航一から、市内で頻発するひったくり事件の犯人と名乗る人物が自首してきたと連絡が入る。おかしなことに、元木を含む7人の少年たちは学校も違い、何のつながりもないと言う。共通しているのは、赤いブレスレットをしていることと、「誰かのため」に誰かがすっきりなるように犯罪を犯したと話していることだ。寅子はそのブレスレットから、美佐江を疑う。

優未と稲に留守番を頼みライトハウスにやってきた寅子は、玉と涼子が正面から話し合えるように手を打つ。玉は自分がいるせいで、涼子が好きなことができないのではとずっと悩んでいた。涼子は母・寿子(筒井真理子)が亡くなる際に残した言葉を打ち明ける。それは一人で館で過ごす孤独な時間の恐怖だった。涼子は玉を里に帰すことができないうちに、空襲で怪我をしてしまったことを自分のせいだと考えていた。二人は思いの丈を吐露することでさらに強い結びつきを作った。

寅子は航一と接するうちに、友達がいなくても強い心を持つ優未の考えを尊重できるようになる。ただ、いねは涼子と玉の関係が「親友」になることに一抹の不安を覚えていた。実は寅子もそうだといい、いねに二人の店を手伝って欲しいと頼む。寅子たちはやがて転勤でどこかにゆくが、いねにもまたよりどころを作って欲しいと思っていたのだ。

航一に誘われて、優未をつれて杉田弁護士(高橋克実)が主催する麻雀大会にでかける。寅子と優未の姿をみた杉田は泣き出してしまった。杉田は昭和20年8月に長岡でおきた大空襲で娘と孫を亡くしてしまっていたのだ。涙がとまらない杉田によりそったのは航一だった。


【第18週(2024/7/29-8/2)あらすじ】

■第86話(月)

寅子(伊藤沙莉)と優未(竹澤咲子)の姿を見ていきなり号泣した杉田(高橋克実)。実は杉田は昭和20年の長岡空襲で娘と孫を失っていた。そんな中、ある放火事件が発生。火災があったスマートボール場の経営者である朝鮮人の金顕洙(許秀哲)が逮捕される。寅子は傍聴席に三条支部の事務員・小野(堺小春)が座っていることに気付く。


■第87話(火)

兄・顕洙(許秀哲)の無実を訴える弟・広洙(成田瑛基)に、小野(堺小春)は思わず声をかける。小野にはかつて朝鮮人の恋人がいた。結婚しようとしたが、親の猛反対に遭い、別れさせられたらしい。改めて公平な目で事件を見ようと決める寅子(伊藤沙莉)。わかり合えない人とも諦めずに関係を深めようと踏み込んでいく寅子の姿を航一(岡田将生)は見守っていた。


■第88話(水)

寅子(伊藤沙莉)と航一(岡田将生)は涼子(桜井ユキ)の店がたびたび嫌がらせを受けていたことを知る。警察にも相手にされず、嫌がらせにも慣れつつあるという涼子と玉(羽瀬川なぎ)の代わりに怒る寅子。改めて放火事件の証拠品を調べた寅子は弟・広洙(成田瑛基)に宛てて兄・顕洙(許秀哲)が送った手紙の内容に疑問を持ち、小野(堺小春)に協力を仰ぐ。

■第89話(木)

寅子(伊藤沙莉)たちは手紙の翻訳の正確性について、杉田(高橋克実)ら弁護人と検察の双方に意見を求める。小野(堺小春)は、自分の苦しさを告白する。そして、金顕洙(許秀哲)の事件はいよいよ判決の日を迎える。


■第90話(金)

判決後、涼子(桜井ユキ)の店で偶然一緒になった寅子(伊藤沙莉)らと杉田(高橋克実)たち。戦争で娘と孫を亡くした杉田。彼の「戦争を止めることはできなかった」という言葉をきっかけに、航一(岡田将生)は戦争中に経験した「ある秘密」を語り始める。


■スタッフ他

脚本: 吉田恵理香
主題歌:米津玄師「さよーならまたいつか!」
語り: 尾野真千子
出演:伊藤沙莉,岡田将生,森田望智,土居志央梨,桜井ユキ,平岩紙,ハ・ヨンス,田中真弓,羽瀬川なぎ,堺小春,望月歩,岡部ひろき,片岡凜,竹澤咲子,岡部たかし,石田ゆり子,仲野太賀、上川周作,他

 <総合>(月~土)午前8時~8時15分/午後0時45分~1時[再]
 <BSプレミアム>(月~土)午前7時30分~7時45分/午後11時00分~11時30分[再]
   (土)午前9時45分~11時[1週間分]



NHK朝ドラ「虎に翼」番組公式サイト
NHK朝ドラ「虎に翼」番組公式X(Twitter) @asadora_nhk
NHK朝ドラ「虎に翼」NHK-PRサイト

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