「監査します」第1−2話:シン・ハギュンが突然監査チームに…イ・ジョンハらの反発を受けながらもクレーン倒壊事故の真実を暴く
7月6日から8月11日までtvNで放送された土日ドラマ「監査します」。会社の不正を暴く監査チームの活躍を描いた本作第1話と第2話では、クレーン事故を起こしたJU建設を舞台に、緊張感のない監査チームに突如敏腕監査チーム長が配属されたことで既存の社員と衝突しながらもクレーン事故の裏側に迫っていく様子が描かれた。気になるあらすじと見どころを見てみよう。
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「監査します」は、横領、不正、事件や事故が横行するJU建設会社の監査室を背景に冷徹な監査チーム長と熱血新入社員をはじめ監査チームのドタバタチームワークを描いたオフィス捜査劇。⇒【各話のあらすじ・関連記事】
■キャスト
監査チーム長のシン・チャイル役:シン・ハギュン
新入社員ク・ハンス役:イ・ジョンハ
JU建設の副社長ファン・デウン役:チン・グ
新入社員ユン・ソジン役:チョ・アラム
元社長ファン・セウン役:チョン・ムンソン
ほか
■第1話あらすじ
工事現場でのクレーン倒壊事故を起こしたJU建設。その監査室では事故があった工事現場を監督するペ所長(チョン・ソギョン)も交えたチーム長(チョン・インギ)の送別会が行われ、和気藹々。中でも最年少のひとりハンス(イ・ジョンハ)は生まれ持った愛嬌でチーム長や所長から可愛がられ、彼もまた全面の信頼を寄せていた。彼らには監査チームとしての緊張感は皆無で最大の関心事は次のチーム長に誰が就任するかだった。ある日、社内の食堂で些細なトラブルが起きるが、そこで対立した男が監査チーム長の面接を受けに来たと知り衝撃を受ける。男が社長のセウン(チョン・ムンソン)やソ専務(キム・ホンパ)、ヤン常務(ペク・ヒョンジン)らの役員面接でも葉に衣着せぬ物言いで反感を買っているのを盗み聞きしたハンスは不採用になるだろうと安堵の微笑みを浮かべるが、男の不正を暴こうとする揺るぎない姿勢がセウンに買われ、翌朝、男はチーム長の席に座っていた。彼こそが徹底的な監査で会社の不正を暴いてきた敏腕監査シン・チャイル(シン・ハギュン)だった。
突然クレーン倒壊事故の再調査を行うと言い出したチャイルに困惑し反発する監査チーム。事故は強風による影響と既に結論付けられていた上に、まずはペ所長との面談から始めると聞いて、彼に信頼を寄せていたハンスは猛反発。ただ一人、同じく最年少のソジン(チョ・アラム)だけは、この時を待っていたかのように熱心にチャイルのサポートを申し出る。
ハンスを連れて工事現場に赴いたチャイルは、権限を使ってペ所長のノートパソコンを押収するが戻ってきたペ所長は顔色を変えてノートパソコンを奪って建設中のビルに逃走し、追い詰められると足を滑らせ転落し、大怪我を負ってしまう。ノートパソコンも大破してしまう。ソ専務に呼び出されて会社に戻ったチャイルは、昔の事件を掘り返さないように警告されるが、ノートパソコンのことを詳細に知っていた専務を疑い始める。ハンスはあまりにも強引な監査の方法に怒って反発を続けるがチャイルだけでなくソジンにまで監査としての適性がないと言われてしまう。密かにヤン常務と繋がっていたヨム次長(ホン・イン)はノートパソコンの回収を命じられ、そのミッションをハンスに託す。
ノートパソコンの修理は成功し、不安な表情を浮かべたハンスは、監査としての適性がない理由を問いただし、あまりにも人を信じすぎる性格のせいだと言われるが依然として納得がいかなかった。向かった重機のリース会社では事故を起こしたクレーンが、様々な部品を継ぎ足した粗末なものであったことを指摘し、社長の責任を問う。途中で外に出されたハンスはどうにか状況を把握しようと会社の壁をよじ登り聞き耳を立てる。会社の敷地内でクレーン車を見たチャイルは、クレーンを運転しながらも奇跡的に足の負傷だけで済んだという公式の報告内容に疑問を抱き始め、病院に向かうが、途中でマフィアの襲撃を受けノートパソコンを強奪されてしまう。不意打ちを食らって意識を失っていたチャイルはノートパソコンを盗まれたと知り、単独で現場に戻るが手がかりは得られなかった。
病院からはペ所長が突然姿を消したという連絡が入り、ソ専務にノートパソコンを返すように牽制したチャイルだが、そこに副社長のデウン(チン・グ)がやって来て、形勢が悪い方向に傾き始める…。
■第2話あらすじ
デウンの登場に余裕の笑みを浮かべ始めるソ専務とヤン常務。デウンもまた過去の事件を掘り返すなと警告するがチャイルは社長直属であることを理由にこれを拒絶し、デウンにも目の敵にされ始める。チャイルのやり方に疑問を抱きながらも姿を消した所長を必死に探すハンス。マフィアに奪われたと思われていたノートパソコンは実はハンスが奪還しロッカーに保管していた。母(ウ・ミファ)からのアドバイスでチャイルを信じてみることにしたハンスは夜中に会社を訪れるとノートパソコンをチャイルのデスクに置こうとするが、副社長に感づかれてノートパソコンを持ち去られてしまいチャイルに連絡。チャイルは副社長を尾行しノートパソコンを返すよう忠告するも聞き入れられず、ノートパソコンは燃やされてしまう。
ソジンは事故発生から病院到着までのタイムラグに疑問を抱き、同様に防犯カメラを確認していたチャイルはハンスにある場所に向かうよう指示。もう一人のクレーン操縦士の自宅では食べかけの食事が腐敗していた。更に事故当日、操縦士の車が3回もスピード違反を起こしていたことから、動向を追って貯水池にたどり着いたチャイルとハンスは、田舎町の病院で重傷の操縦士を匿っていたペ所長を発見。事故当日、ソ専務に電話したペ所長は、操縦士を貯水池に遺棄するよう命じられるが、操縦士に息があると知ると密かに彼を病院に匿っていたのだ。チャイルはソ専務への特別監査を申請するが、証拠のノートパソコンは燃やされてしまい困難な状況。ハンスもヨム次長とヤン常務の会話でノートパソコンが燃やされたと知り、自分の行いを後悔。
開かれた特別監査の集会では、ソ専務がクレーン会社の不正に金銭的に関与していたことを証言するはずだったクレーン会社社長が突然、証言を覆して監査チームはピンチに陥るが、前もって想定していたチャイルの指示で、ゴミ捨て場から録音ファイルを見つけ出したハンスが間一髪で登場し、ペ所長に証拠隠滅を指示するソ専務の悪行が明らかになった。ソ専務の罷免とクレーン会社との契約打ち切り、証拠を燃やしたデウンに対しても「二択」を迫ると、デウンは大衆の面前で謝罪し、大恥をかかされた。親しい女性(キム・ビビ)の家で会社で起きたことを愚痴るデウン。そこに帰ってきた女性の娘はなんとソジンだった。この一件ですっかりやる気に目覚めたハンスだが、監査チームには本社前でデモが行われているという通報が入り、新たな事件を予感させた…。
■見どころ
建設業界の大手企業を舞台に、社内の不正を暴く監査チームの活躍を描いた作品の序章では、社内に渦巻く山積みの不正を深く探ろうともせず、起きたことだけを処理しぬくぬくと過ごしていた監査チームに、疑わしい事象は過去の出来事でも掘り返そうとする厳格なチーム長チャイルがやって来たことで、チーム内の雰囲気が激変し、衝突を起こす様子が描かれた。初回2話で題材となったのは工事現場のクレーンの倒壊事故だが、チャイルが疑った人物が、親しい人物であったことから最も反発を起こしたのが、チームでも可愛がられる最年少のハンスだ。チャイルの情け容赦ない捜査の方法に反発した彼は一度は不正の方具を担ぎ、ノートパソコンを隠してしまうが、最終的にはチャイルのやり方に従ってみる決意をして、それ以来は彼の中で監査の仕事に熱意が芽生えるようになる。ハンスが一人前の監査として成長していく様子がこのドラマの一つの注目ポイントになるに違いない。
水面下で対立を繰り返す社長セウンと副社長デウン、そして会社のためなら汚い手段も厭わないデウンに付き従うずる賢い役員と、監査チーム内でも常務と内通して情報を漏洩させるヨム次長など、黒い人物がたくさん登場する中、第2話の最後では監査チームでもとりわけ冷静に仕事をこなす優秀なソジンがデウンとプライベートでもつながりがあるという事実が判明し、彼女が果たして黒に染まるのか白に染まるのかにも注目が集まる。
冗談の通じない堅物のチャイルにも、何らかのトラウマや消せない過去があるような場面が描かれ、なぜ彼が建設企業をターゲットに厳格に監査を行うのかも物語の鍵になりそうだ。終盤では本社前で行われた抗議デモの場面が登場し、第3話へと続くのだが、果たしてどんな不正がテーマに取り上げられるのかにも期待したい。韓国では第1話が全国視聴率3.5%、第2話が5.9%を記録した。
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