BS12「上陽賦〜運命の王妃〜」(68話版)第4話-第5話:子隆の失敗~引き裂かれた恋【ネタバレ】

09月22日22時40分ドラマ
(c) 2021 China International Television Corporation

中国ドラマ「上陽賦~運命の王妃~」(全68話版)、BS12ウェルビにて9月23日放送の第4話と第5話のあらすじと見どころを紹介しよう。予告動画は番組サイトで視聴できる。
※放送は月・火曜日16時から2話連続。



「上陽賦〜運命の王妃〜」は、⼈気⼩説『帝王業』を原作にした時代劇。架空の古代中国を舞台に、不本意な政略結婚で結ばれた二人が、やがて心を通わせ互いに支え合うようになり、民のために戦う超本格歴史スペクタクル。
【「上陽賦」を2倍楽しむ】では、各話のネタバレ(あり、なし)あらすじや見どころ、豆知識や架空の国・成(王朝)の時代設定や、人物紹介、音楽(OST)、ロケ地などはまとめているので、視聴の参考にされたい。


■キャスト

押さえておくべき5人
比べてみた!“宋懐恩”vs“胡光烈”
王儇(以下、王ケン)/阿嫵/豫章王妃役:チャン・ツィイー(章子怡)/声:魏涼子
蕭綦(以下、蕭キ)/豫章王役:ジョウ・イーウェイ(周一囲)/声:阪口周平
馬子澹(したん)役:トニー・ヤン(楊祐寧)/声:庄司然
賀蘭箴(がらんしん)役:ユアン・ホン(袁弘)/声:伊東一人
馬子隆(ばしりゅう)役:グオ・ジアミン(郭家铭)/声:島津耕介
馬子律(なしりつ)役:プ・バージャ(浦巴甲)/声:竹内想
王藺(おうりん)役:ユー・ホーウェイ(于和偉)/声:志村貴博
 ほか


■第4話「子隆の失敗」

冊封式で皇帝は蕭綦を英雄として称え、豫章王に任命した。蕭綦は20万の兵士を率いて忽蘭王を討ち取り、国を救った功績が認められた。宴会の席で、子澹は蕭綦に感謝の意を表し、乾杯を行う。しかし、皇太子・子隆は宴会を中座し、酒を飲まない蕭綦も気まずさを感じて外に出る。

その後、皇后の策略で王儇は華光殿に案内される。そこで、子隆は酔って宛如を王儇と勘違いし、凌辱してしまった。驚いた王儇は逃げようとするが、逃げ道が閉ざされ、追いかけてくる子隆から逃げようと塀を登る。しかし、足を滑らせて転落し、偶然通りかかった蕭綦が彼女を抱き留める。

事件を知った皇帝は皇后と共に華光殿に駆けつける。子隆は泣きじゃくる宛如を前に、酔って王儇と間違ったと口を滑らせる。これを聞いた皇帝は激怒し、子隆を廃位しようとするが、皇后や謝貴妃の取り成しによってなんとか落ち着く。そして、事件を知る者たちには毒酒を飲ませて口封じを図る。

一方、王藺は子隆の頬を殴り、王氏の名誉を守るために宛如と結婚して皇太子妃に迎えるよう命じる。怒りが収まらない子澹は子隆を待ち伏せし、従姉の凌辱に対する怒りをぶつける。蕭綦は草笛を吹きながら助けた王儇のことを思い出し、そんな彼をからかう宋懐恩に見られる。

皇帝は、聞くことも話すこともできない青雲道士に、自身が琅邪王氏の力を借りて皇帝になったことが足かせになっていると本音を吐露する。冷遇されているとされる皇太子・子隆への愛情を語りつつ、彼の力不足を感じている。そして、蕭綦に謝氏の娘を嫁がせて王氏をけん制する計画が失敗に終わったことをため息混じりに語る。

華光殿を調べていた王栩は迷香を発見する。それは媚薬で、女官が仕掛けたものだと考えられるが、その後姿を消している。子隆と王儇の婚姻を阻止し、謝氏と蕭綦の縁談を壊すために何者かが仕組んだ可能性があると王藺に報告する。子澹が襲われ、顧傭が殺害された上に華光殿の騒動も加わり、この事件で得をするのは王氏でも謝氏でも皇帝でもないと考えられる。

王藺は禁衛軍に調査を命じ、陰謀の黒幕を探し出す必要があると考える。しかし、皇帝が子隆を廃位にさせないように策を講じなければならないとも思い至る。その時、上着を返しに来た馬瑾若が会話を聞いてしまう。彼女は皇帝を敵視する王藺たちの企みを知り、皇帝の言葉を思い出す。

その夜、子澹は遅くまで部屋の外で王儇を見守り続け、翌朝、王儇は改めて子澹の愛を感じ取る。謝淵は子隆の廃位を訴え、子澹を新たな皇太子に推すが、皇帝は宛如を皇太子妃に迎えることで事態を収束させる。皇后は皇帝の行動が自己保身のためではなく、対面を保つためだと不満を持ち、互いに言い争う。

子澹は父・皇帝に会って子隆を殴ったことを詫び、皇帝は「お前は私の代わりに殴った」と許す。意を決した子澹は、王儇との婚姻の許可を願い出る。

■見どころ:蕭綦(しょうき)の王冊封の裏で、皇太子・子隆と皇后のおぞましい計画が決行され失敗に終わったものの、馬氏、王氏、謝氏の力関係や陰謀、策略などが見え隠れした。そんな中、気になるのがもう一つの有力士族の存在だ。王氏の世子・王夙(おうしゅく)は有力士族の桓氏の娘・桓宓(かんひつ)と政略結婚している。今回、王儇(おうけん)を見舞う場面で夫婦の冷たい関係が見て取れる。物静かで美しい桓宓夫に心を閉ざし、別の人に想いを寄せている。果たしてその人物とは?一方、王夙の桓宓に対する思いは?



■第5話「引き裂かれた恋」

上陽賦(c) 2021 China International Television Corporatio

皇帝は王氏の娘を娶る理由を問い、子澹は「阿嫵(王儇)こそが私の天下」と答え、婚姻の許可を得る。一方、王藺は豫章王・蕭綦を訪れ、娘を助けてもらった感謝の意を示し、王儇との婚姻を提案する。しかし、蕭綦は家柄の違いや自身が辺境にいるため長く皇都に滞在できないと断る。王藺は諸葛亮の三顧の礼を持ち出し、諦めずに高額な礼品を置いていく。蕭綦は、世の中には代償なしに得られるものはないと語り、戦死者の名簿を遺族に分け与えるよう命じる。

その間に、謝宛如は自分の運命を受け入れ、皇太子・子隆に嫁ぐことを決める。その夜、王儇は子澹が空に飛ばした灯籠に慰められ、子澹は来月婚姻の命が下されると告げる。しかし、王儇は宛如の言葉「士族の女は運命には逆らえない」が頭から離れず、不安を感じる。

子隆と謝宛如の婚姻は慌ただしくも盛大に行われ、気弱な子隆は宛如に申し訳なく思い寝室を分けようとするが、宛如は過去を忘れると誓う。彼女の言葉に感激した子隆は、生涯をかけて尽くすと誓う。

一方、第2皇子・馬子律は桓公と密会し、陰謀を巡らせていた。子澹を襲った刺客や顧傭の殺害、皇太子と王儇の婚姻の破壊の背後には子律が黒幕として存在する。

皇帝が唯一本音を吐く相手である青雲道士は王藺の手の者であり、皇帝が王氏を足かせと考え、子隆が力不足と感じていると報告を受ける。王藺は子隆に玉璽を渡し、皇帝に届けて自分を見直させるよう指示する。子隆が届けると、皇帝は百年失われていた玉璽の発見に喜び、酒を飲むが、数口後に倒れてしまう。

皇帝毒殺の計画が疑われ、太医は毒が「烏頭」から来ていると報告する。王藺は謝貴妃が毒を盛ったことにしたい思惑から、太医を脅して酒に無味無臭の毒が入っていたと改めさせる。

王藺は皇后に計画を打ち明ける。それは、危篤の皇帝に代わって子隆が代理を務め、王藺が摂政になり、謝氏を打倒するというもの。こうして、王氏に兵力を集中させ、皇帝が崩御した後に子隆が皇帝に即位できるようにする計画である。

皇帝の意識は戻らず、皇后は謝貴妃が毒を盛ったとして子澹を天牢送りに命じる。王儇は跪いて撤回を願うが、願いは通じず、二人は引き裂かれる。そこに蕭綦が駆けつける。

■見どころ:皇室の中でも目立たない存在だった第2皇子・馬子律(ばしりつ)が、実は政権奪取の機会をうかがい暗躍していたことが判明した。ついに王藺が皇帝排除に動き出す。それも毒殺するのではなく、諸王が弔問を理由に兵を連れて皇都に来ないように危篤状態に置くという残酷な方法。毒はすぐに特定できたが、皇帝が常用していた丹薬(漢方)が解毒の効果を弱らせるものだったとは、何とも巧妙卑劣な王藺だ。だが、王藺と皇后も一枚岩ではないようで、皇太子を利用して皇后を意のままの動かす作戦に出た。

「玉璽/国璽」紛失事件については、4話/43話版の「見どころ」で詳しく解説している。



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 2024年9月16日スタート 月・火16時~ 2話連続(全68話版無料BS初放送)
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