「ジョンニョン」天性の歌声を持つキム・テリ、憧れの劇団入団を果たし大奮闘【第1−2話あらすじ】

10月14日23時51分 ドラマ
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ディズニー公式動画配信サービス「Disney+」のコンテンツブランド「スター」で、tvN土日ドラマ「ジョンニョン:スター誕生」が10月12日(土)から独占配信を開始した。

全12話にわたりキム・テリ主演で戦後の国劇団に入団した少女のサクセスストーリーを描く作品の第1話と第2話では歌を禁じられていた漁村の娘ジョンニョン(キム・テリ)が劇団人気ナンバーワンの男役オッキョン(チョン・ウンチェ)に見初められ、家出同然に上京し劇団試験に補欠合格するも厳しい試練に見舞われる様子が描かれた。気になるあらすじと見どころを見てみよう。(ネタバレ)

【「Disney Plus」で独占配信の韓国ドラマ】



「ジョンニョン:スター誕生」は、人気ウェブトゥーンを原作とする、1950年代を舞台に少女ジョンニョン(キム・テリ)がその美声と表現力を駆使してスターへの道を歩む感動的なサクセスストーリーだ。

■キャスト

ユン・ジョンニョン:キム・テリ
ホ・ヨンソ:シン·イェウン
カン・ソボク:ラ・ミラン
ムン・オッキョン:チョン・ウンチェ
ソ・ヘラン:キム・ユネ
ほか



■第1幕あらすじ

1931年の京城。雪の中、娘を連れたパンソリの旅芸人(イ・ドクファ / 特別出演)が娘ゴンソンを歌の名人であるジン(カン・ジウン)に託す。娘は学校での勉強よりも、歌を歌いたいと目を輝かせていた。

それから月日が経ち、1956年の木浦のとある漁村。母のヨンネ(ムン・ソリ)と姉ジョンジャ(オ・ギョンファ)と魚を売って生計を立てていたジョンニョン(キム・テリ)は、生まれながらに天才的な歌声を持っていたが、母親に歌うことを厳しく禁じられていた。しかし、市場を荒らしに来た地上げ屋を追い返すために歌うはめになり、その様子を偶然目にした梅蘭国劇団のトップ男役スターのオッキョン(チョン・ウンチェ)は彼女の歌声に驚きを覚え、彼女を公演に招待する。

歌ったことが母親にバレて、丸刈りにされそうになったジョンニョンは二度と歌わないと誓を立てるが、貧しい自分たちと違って国劇スターがどうしてそんなに稼げるのかを確かめるために、ジョンジャを連れて公演を観に行き、すっかり国劇にのめり込んでしまう。その頃、オッキョンは団長のソボク(ラ・ミラン)にアヘン疑惑の潔白を訴えるが、ほとぼりが冷めるまで一人だけ木浦に残ることとなる。

翌朝、劇団の宿所を訪れたジョンニョンは既に団員がソウルに向けて出発したと聞いて落胆するが、残っていたオッキョンに自分に劇団で活躍する資質があるのか尋ね、入団オーディションに向けて苦手な踊りと演技の特訓を受け始める。密かに稽古をしていることを知った母親はジョンニョンを物置に閉じ込めるが、オッキョンから伝言を受けたジョンジャは、こっそりとジョンニョンを逃がし、ソウルでの成功を誓った妹の背中を押した…。



ジョンニョンⓒ 2024 STUDIO DRAGON CORPORATION

■第2幕あらすじ

入団試験にぎりぎり間に合ったジョンニョンだが、ソウルの裕福な家庭から志願した受験生たちから田舎者だと見下される。試験では負傷のために踊りでは失敗したものの、戦時中に失った父を想い涙を流して演技の試験を切り抜け、得意の歌で周囲を圧倒。審査していたソボクは、かつて共に歌を習ったゴンソンの姿を彼女に重ね言葉を失い、補欠合格で入団を果たして大喜びするジョンニョンに、オッキョンのコネだと後ろ指をさされても実力で示せと命じた。

団長の忠告通り、オッキョンのコネだと噂され、意地悪3人組からも目の敵にされる中、研究生のジュラン(ウ・ダビ)だけは彼女の歌声と人柄に惹かれて彼女の親友となる。ジョンニョンは偶然、練習を目にしたヨンソ(シン・イェウン)の歌の上手さと表現力に感銘を受けるが、彼女の排他的な態度に怒って二人は犬猿の仲になり、更に宿所でのルームメイトだと知って途方に暮れる。そんなヨンソにもオペラ歌手の母親ギジュ(チャン・ヘジン)から認められるために何としても成功させなければならない理由があった。ギジュは娘にかつて天才と呼ばれながらも突然姿を消した歌手ゴンソンの話をする。

意地悪3人組のチョロク(スンヒ)のせいで練習着を見つけられず、授業を締め出されたジョンニョンは激怒して意地悪3人組に抗議するが、実力で入団したと示すために定期公演のオーディション台本を持ってくるよう賭けを提案され、売られた喧嘩を買ってしまう。ジュランの心配をよそに、ソボクの姪ドエン(イ・セヨン)に直談判したジョンニョンは猛反発を受けるが、10日後に行われる研究生の慈善公演の演技次第でオーディション参加の可否を判断すると言われてやる気を燃え上がらせた。ヨンソが取り仕切る稽古場でも突然役を欲しがるジョンニョンは反発を受けてしまうが、代役で重要な役を手に入れた。しかし、いざ稽古を始めるとどう役に感情移入していいのかが全くわからず、完璧に手本を見せて牽制するヨンソとの対立を深めてしまう。

オッキョンに呼び出されたジョンニョンは男役の役作りの秘訣を聞き出そうとするが、彼女が差し出したのは、ジョンニョンが欲しがっていた定期公演のオーディション台本だった。慈善公演ではなく定期公演のオーディションを受けて早く上を目指せばいいというオッキョンに対し、後を継ぐ素質があるよ言われて嬉しい反面、ヨンソの言う通り実力が伴っていないと痛感していたジョンニョンはどう答えていいのか悩んでしまう…。





■見どころ
韓国ドラマで初めて国劇団を題材にしたドラマが放送を開始した。1956年、朝鮮戦争直後の韓国を舞台に女性のみで構成されたという点では日本の宝塚歌劇団と共通するが、映画もまだ一般的ではなかった時代に大衆を魅了していたのは国劇と呼ばれる伝統芸能だ。歌も日本における小唄のような独特の抑揚が特徴的な国楽がメインに登場する。
現代の音楽のように様々な楽器による複雑なメロディはなく、太鼓の音に合わせて歌われる国楽は、残念なら現在の音楽のメインストリームでチャートに登場することがほとんどない伝統的な民俗音楽だ。主人公ジョンニョンはこの国楽に対して天才的な歌唱力を持つ少女なのだが、驚かされるのは演じるキム・テリの演技力だ。半島南部の木浦出身の「田舎娘」を演じるために見事な方言を披露するだけでなく、若者には馴染みの薄い国楽の独特の抑揚すらも歌ってのけた。キム・テリはジョンニョンを演じるために、2021年からパンソリの勉強を始めたそうだ。

あらすじの見どころとして第1−2話では、主人公ジョンニョンの旅立ちと出会いが描かれているが、たびたび名前が登場するのが天才と謳われながらも突然姿を消した国楽歌手ゴンソンだ。冒頭の回想シーンと、作中での反応から、ジョンニョンの母ヨンネがゴンソンであり、ジョンニョンは母親の才能を受け継いだと考えられるが、果たして何があってゴンソンが名前を変えて娘に歌うことを禁じてまでかつての自分とのつながりを断ち切りたかったのかが今後の展開の重要な鍵になりそうだ。

上述の通り、現代人には馴染みが薄い攻めた主題ではあるものの、原作ウェブトゥーン読者の期待も相まって第1話は4.8%、第2話は8.2%と順調な全国視聴率を記録した(ともにニールセンコリア調べ)。

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「ジョンニョン」第2話で8%台に突入、同日3位



■ スタッフ

監督:チョン・ジイン「赤い袖先」
脚本:チェ・ヒョビ「いつかの君に」

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