「ジョンニョン」キム・テリ劇団に復帰を果たすも脇役で目立ち過ぎて波乱の予感【第5-6話あらすじ】

01時13分 ドラマ
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ディズニー公式動画配信サービス「Disney+」のコンテンツブランド「スター」で毎週土日に配信されるドラマ「ジョンニョン:スター誕生」。

全12話にわたりキム・テリ主演で戦後の国劇団に入団した少女のサクセスストーリーを描く作品の第5話と第6話では、梅蘭劇団を追放されテレビスター歌手として踏み出すも、人形のような扱いや、ジョングク(キム・テフン)の目論みを知った主人公ジョンニョン(キム・テリ)が劇団に復帰し、初舞台で脇役を自ら選ぶも仲間たちの成長に不安感を抱き舞台で暴走してしまう。気になるあらすじと見どころを見てみよう。(ネタバレ)

【「Disney Plus」で独占配信の韓国ドラマ】



「ジョンニョン:スター誕生」は、人気ウェブトゥーンを原作とする、1950年代を舞台に少女ジョンニョン(キム・テリ)がその美声と表現力を駆使してスターへの道を歩む感動的なサクセスストーリーだ。⇒【各話ネタバレあらすじ】



■キャスト

ユン・ジョンニョン:キム・テリ
ホ・ヨンソ:シン·イェウン
カン・ソボク:ラ・ミラン
ムン・オッキョン:チョン・ウンチェ
ソ・ヘラン:キム・ユネ
ジュラン:ウ・ダビ
ほか



■第5幕あらすじ

母親に否定された苦しみを訴えるヨンソ(シン・イェウン)に対して、そもそも名家に生まれた時点で恵まれていると反論したジョンニョン(キム・テリ)。二人の関係は決裂してしまう。しかし、ジョングク(キム・テフン)が母ヨンネ(ムン・ソリ)の写真を隠し持っていることを知ったジョンニョンは、初めから天才歌手だった母の名声を狙ってスカウトされたこと、喫茶での仕事を劇団に密告したのも彼だったとを知り憤慨。しかし交わした契約書と違約金のせいで言いなりになるしかなく、ステージでの自分なりの表現も否定されてしまう。パトリシア(イ・ミド)の言葉に背中を押されて、初放送の舞台に立ったジョンニョンはここでも自分らしい舞台を披露するが、放送局のイメージに反したパフォーマンスに関係者は激怒。元スター歌手だったパトリシアだけが彼女の舞台を最高のパフォーマンスだったと涙で称賛し、ジョンニョンの背中を押した。

彼女の放送を観て大騒ぎする劇団の研修生たち。しかしドエン(イ・セヨン)はジョンニョンのステージが放送局の求めているものではないことに気づき、違約金を払わされるのではないかと指摘。それを聞いたジュラン(ウ・ダビ)は遂にソボク団長(ラ・ミラン)に真実を打ち明けた。指示通りに歌わないジョンニョンに激昂するジョングクは違約金を払えと迫るが、そこにソボクが現れ違約金を払うとジョンニョンを引き取った。

劇団に戻ったジョンニョンを歓迎するジュランら仲間たち。再び相部屋になったヨンソに対して、自分の母親も有名な歌手だったことを明かし、以前の発言を謝る。隠れて仕事をしていた罰で掃除ばかりさせられるジュランとジョンニョン。このままでは稽古もできないと愚痴るジョンニョンに対して、一人稽古ならできるはずだというヨンソ。彼女の挑発に奮起したジョンニョンは一人で稽古に励むが、オーディションの前日に倉庫の掃除中に何者かによって閉じ込められてしまう。現れないジョンニョンを心配するジュランだが自分の番を迎えてしまい、ジョンニョンを救い出したのはヨンソだった。無事にオーディションに間に合ったジョンニョンが選んだのは大役ではなく兵士1だった。それぞれが望んだ役に抜擢される中、団長の姪でもあるドエンは役をヨンソに奪われてしまう。身内にも贔屓をしない団長だが、彼女の努力を見て、演出家に転身するよう打診。ヨンソは倉庫に鍵をかけたのがヘラン(キム・ユネ)だったことをオッキョン(チョン・ウンチェ)に報告する。

こうして稽古がスタートするが、ヨンソはオーディションとは一転して、ドエンが演じたカタキ(悪役)を真似したような演技を続け、団長を失望させる。ある日、稽古をしていたヨンソに声をかけたジョンニョンは役を楽しんでほしいと告げるが、演じることに不安や責任感ばかり感じてきたヨンソはきつく当たってしまい、再び二人は火花を散らしてしまう…。


ジョンニョンⓒ 2024STUDIO DRAGON CORPORATION

■第6幕あらすじ

相変わらずドエンが演じたカタキ役を忠実に演じようとするヨンソに対して、相手役のジュランは息が合わせられず、一緒に練習しようとするまだ早いと断られてしまう。ヨンソはジョンニョンから言われたことばが気にかかるが、ジュランが一人で稽古しているのを目撃し、彼女の的確な役の分析に驚き、彼女が不安を抱きながらも楽しみも感じていると知り、役を楽しむのがどういうことなのか知るために一緒に稽古を始める。一方、オッキョンは倉庫でのできごとをヘランにそれとなく話して反応をうかがう。

一緒に稽古を始めたヨンソに対して、オーディションで演じたヨンソなりの演技をするべきだと指摘し、古くからのファンから受け入れられないことを心配していたヨンソに稽古中に失敗を重ねながら作り上げていけばいいというジュラン。もともとヨンソが解釈した通りの役柄を演じ始めると、その演技力に圧倒され、ヨンソも自信を抱き自分なりの役作りを始めた。一方、脇役として稽古も蔑ろにされ不服そうなジョンニョンはドエンに助言を求める。ドエンは努力では才能に敵わないことをあると、自らが経験した現実を告げながらジョンニョンを激励。倉庫で学生服を見つけたジョンニョンは男装して街に繰り出すと、周囲の男性がどんな仕草をしているのか研究を始めた。不良に追われた彼女が逃げ込んだのは朝鮮戦争の負傷兵を対象にした炊き出しの現場だった。そこで耳にした生々しい戦争体験や、自らも戦火を逃れる際に父を失った情景を思い浮かべ、兵士役へのヒントを得た。

事業本部のコ部長は劇団所属生の小遣いのことを問われ、次の舞台のオーバーを理由に劇場の変更を提案するが団長に聞き入れられず腹を立てる。同席したヘランは、コ部長が劇場から賄賂をもらっていると見抜くが、予算を度外視する団長に対して現実を見るコ部長のことばに黙り込んでしまう。虫の居所が悪いコ部長は宿所前にいたファンを邪険にするが、間に入ったのは街から帰ってきたジョンニョンだった。思わぬ出来事でファンができたことを喜ぶジョンニョンだが、予想に反してヨンソとジュランが建設的に稽古して切磋琢磨している姿を見て取り残された気持ちに襲われる。

そして迎えた本番では見違えるような演技で観客を魅了するジュラン。ヨンソもまた母ギジュ(チャン・ヘジン)が観ている前で、自分なりに解釈したカタキ役を熱演し観客の注目を集めた。一方で彼女らに刺激されて演技に熱が入りすぎてしまったジョンニョンは、再三に渡って目立ちすぎるなと釘を差されていたにもかかわらず、出番で過度な演技で目立ってしまい、引っ込みがつかなくなった彼女は台本にない歌まで歌い始めてしまうのだが…。




■見どころ

スター歌手としてのチャンスを掴んだものの、その裏には母の名声があったこと、そしてステージでも自分が思い描いたようなパフォーマンスをさせてもらえないことに窮屈さを感じるジョンニョンを描いた第5話の序盤。ここで見どころになるのが、籠の中の鳥になってしまったジョンニョンに自由に飛びながら歌っていいと教えてくれた唯一の理解者であるパトリシアだ。教えを破って自由に歌ったことを謝るジョンニョンに対して、今まで観た中で最高の演技だったと涙で抱擁するシーンは、かつてスター歌手だった彼女が辿ってきた人生が感じられるような温かみのある場面であり、イ・ミドの名演技が光った。

晴れて劇団に復帰したジョンニョンを研修生が迎え入れる場面や、倉庫に閉じ込められてヨンソに救出されて抱きつく場面も、これまでに漂っていた敵意が薄れて、微笑ましい場面になった。

続く第6話では、ヨンソとジュランが急接近。これまで一貫して痛快で曲がったところのない潔いキャラクターとして描かれたジョンニョンが、仲間に置いて行かれる不安や焦りに襲われ弱々しい表情を浮かべた。本番のステージの場面では、キャストによる国劇の伝統歌やステップ、独特な台詞回しなど高度な演技力に目を奪われる一方、ジョンニョンが誤った方向に向かっていく様子が明確に描かれ、最後には主役を食う勢いで脇役が目立ってしまうという収集のつかない場面で幕を閉じた。劇を引き立てるはずの脇役が目立ってしまうことの危険性について納得がいっていない様子のジョンニョンが、今回の失敗をどう受け入れていくのかが第7話での鍵になりそうだ。

第5話は10.2%、第6話は13.4%と全国視聴率を好調に伸ばしている(ともにニールセンコリア調べ)。

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■ スタッフ

監督:チョン・ジイン「赤い袖先」
脚本:チェ・ヒョビ「いつかの君に」

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