NHK「3000万」第5話:安達祐実、闇バイトで思わぬ才能発揮!?生き地獄から抜け出す一か八かの作戦
2日(土)放送したNHK土曜ドラマ「3000万」第5話では、仕事も息子の信頼も失った上に、闇組織に取り込まれてしまった祐子(安達祐実)と義光(青木崇高)が、生き地獄から抜け出すべく一か八かの作戦に出た。この回のあらすじと見どころを紹介、NHKプラスでは1週間の見逃し配信をする(ネタバレあり)
「3000万」は、思わぬアクシデントと出来心をきっかけに、人生が激変してしまう家族を描くクライムサスペンス。2000人から選ばれた4人の脚本家がチームで執筆するという海外ドラマの手法を持ち込み、誰もが余裕のない社会の痛みをえぐり出す。⇒【各話のあらすじと見どころ】
■第5話あらすじ(ネタバレ)
仕事と信頼を失った祐子(安達祐実)と義光(青木崇高)は、闇組織の坂本(木原勝利)から落とし前として1000万円の返済を要求され、祐子は犯罪に巻き込まれることに。とあるマンションの一室で末次(内田健司)から“叩きのかけ子”として働くよう指示される。コールセンターで長年働いた経験を活かし、予想外の才能を発揮した祐子は、早速強盗の案件を成功させる。1420万円の10%、140万円が祐子の取り分となるが、それは全額1000万円の返済に充てられ、返済が終わっても解放されることはないと知る。家庭では息子の純一(味元耀大)が口をきいてくれず、罪悪感に苛まれる。
一方、刑事の奥島(野添義弘)と野崎(愛希れいか)は、坂本の足取りを追い続けている。祐子と義光は生き地獄から抜け出すため、闇組織のボスを突き止めるという大胆な作戦を練る。祐子が現金の入った鞄につけた追跡タグを使ってアジトを突き止める。見張りに飽きた義光がレストランでボスらしき男を見つけ、尾行。写真を撮ることに成功する。後は取引の時間と場所。翌日、祐子がかけ子の部屋で手掛かりを探している最中、末次に見つかりそうになるが、何とかごまかす。
受け渡しが明日だと情報をキャッチした祐子はAI音声で奥島に通報する。翌日、指定されたレストランで待機する奥島たちだが、ボスはショッピングモールに向かう。義光が場所の変更を知らせる中、祐子は元同僚の舞(工藤遥)に出会い、足止めを食う。捕り物騒動が展開され、坂本は逃げるがボスの確保に成功。
その場から立ち去った祐子たちは、ネットニュースでボスの逮捕を確認し、胸をなでおろす。後は祐子のパーソナルデータを始末するだけ。だが、次の日、祐子がかけ子部屋に行くと、そこはもぬけの殻だった。
奥島は定年を迎え、警察署を去る。一方、坂本は逃亡先のホテルで「オオツさん」からの電話を受ける。闇組織から解放されてホッとする祐子の前にソラ(森田想)が現れる。
感想・見どころ
リアルな闇バイトの世界を描き出したこの回。まさか、祐子のコールセンターが「かけ子」に繋がる伏線だったとは、恐れ入る。ごく普通のマンションの一室で闇バイトと呼ばれる犯罪が行われているとは。成果の出ない男性が実行犯をやりたくないから、祐子に電話のかけ方を教えてほしいと頼むシーンと合わせて、昨今目にする闇バイトニュースそのものでなんともリアル。 祐子たちには何度も真実を話す機会があった。それを逃したためにどんどん状況が悪化していく過程が、彼らの選択の重さを際立たせる。人間関係の複雑さや道徳的ジレンマが物語の深みを増し、「自分だったら?」と考えさせられる。佐々木夫婦がどのように日常を取り戻すのか、その結末が非常に気になる。
次回(第6話)予告
次回は、疑惑と決裂の第6話。義光(青木崇高)と祐子(安達祐実)に疑いを持つ奥島(野添義弘)。佐々木家の秘密は暴かれてしまうのか?義光と奥島が抱える悲しい過去が2人を引き裂く。
第6話は、NHK総合にて11月9日(土)22:00から、BSP4Kでは同日の9:25分から先行放送する。
【放送予定】
総合2024年10月5日(土)よる10時~スタート<全8回>
BSP4K 毎週土曜 午前9時25分~
[再放送] 総合 翌週水曜 午前0時35分~
【出演】安達祐実
青木崇高 加治将樹 工藤遥 野添義弘 持田将史 萩原護 愛希れいか 味元耀大 森田想 ほか
【脚本】弥重早希子 名嘉友美 山口智之 松井周 from WDRプロジェクト
【演出】 保坂慶太 小林直毅 【制作統括】 渡辺哲也
【プロデューサー】 上田明子 中山英臣 大久保篤
◇NHK「3000万」番組サイト
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