BS12「上陽賦〜運命の王妃〜」(68話版)第44話-第45話:欲望の代償~喜と悲【ネタバレ】

中国ドラマ「上陽賦~運命の王妃~」(全68話版)、BS12ウェルビにて12月2日放送の第44話と第45話のあらすじと見どころを紹介しよう。予告動画は番組サイトで視聴できる。
「上陽賦〜運命の王妃〜」は、⼈気⼩説『帝王業』を原作にした時代劇。架空の古代中国を舞台に、不本意な政略結婚で結ばれた二人が、やがて心を通わせ互いに支え合うようになり、民のために戦う超本格歴史スペクタクル。
【「上陽賦」を2倍楽しむ】では、各話のネタバレ(あり、なし)あらすじや見どころ、豆知識や架空の国・成(王朝)の時代設定や、人物紹介、音楽(OST)、ロケ地などはまとめているので、視聴の参考にされたい。
■キャスト
⇒押さえておくべき5人
⇒比べてみた!“宋懐恩”vs“胡光烈”
王儇(以下、王ケン)/阿嫵/豫章王妃役:チャン・ツィイー(章子怡)/声:魏涼子
蕭綦(以下、蕭キ)/豫章王役:ジョウ・イーウェイ(周一囲)/声:阪口周平
馬子澹(したん)役:トニー・ヤン(楊祐寧)/声:庄司然
賀蘭箴(がらんしん)役:ユアン・ホン(袁弘)/声:伊東一人
馬子隆(ばしりゅう)役:グオ・ジアミン(郭家铭)/声:島津耕介
馬子律(なしりつ)役:プ・バージャ(浦巴甲)/声:竹内想
王藺(おうりん)役:ユー・ホーウェイ(于和偉)/声:志村貴博
ほか
■第44話「欲望の代償」
計画に失敗した倩は、大声をあげて部屋から飛び出し、蕭キに襲われたと騒ぎ立て池に飛び込む。騒ぎを聞きつけて書斎に飛び込んだ劉執事は腕から血を流している蕭キを見つける。毒を出すために自分で腕を切る漬けた蕭キはは、劉執事にことを大きくするなと告げる。
(c) 2021 China International Television Corporation
ちょうどそこに、王ケンを見送ったばかりの王夙が屋敷を訪ねてくる。王夙は王ケンの様子から何か異変を感じ取って追いかけて来たのだった。徐女官から避妊薬の件を聞いた王夙は激怒し、書斎に乗り込んで蕭キを殴りつける。一方、王ケンも倩から、蕭キが王ケンに避妊薬を飲ませており、自分を抱いて「王妃が子供を産めないので、お前が産んだ子を王妃の子として育てる」と言ったと聞く。衝撃を受ける王ケンに、嘘だと思うなら太医を呼んで確かめればいいと話す。王ケンは申太医とほかに2人の太医を呼ぶ。
蕭キが妹に避妊薬を飲ませていたと知って激怒する王ケンの兄、王夙(おうしゅく)が蕭キに殴りかかる。2人が揉めていると聞いた王ケンは急いで書斎に駆け付け、蕭キの怪我に驚く。手当てをしながら避妊薬を飲ませた理由を問う。蕭キは「もう一度流産すれば命が危ない。それで避妊薬を飲ませた」と打ち明ける。ショックを受ける王ケンに「地の果てを駆けずり回っても治療薬を見つけ出してやる。私の子を産むのはお前ただ一人だ」と話し、王ケンは「二度とあなたを疑わない」と誤解を解く。その後、蕭キを診断した申太医は蕭キが、体に害が及ぶほどの大量の媚薬を飲まされ、自分で腕を切って排出したと、王ケンに報告する。誤解を解いた王夙は、蕭キの理性を誉めて乱暴を働いたことを詫びる。
激怒した王ケンは、薛夫人と倩の部屋に戻ると、倩の嘘を暴いて賀蘭箴から届いたばかりの手紙を燃やし、「忽蘭に嫁ぎなさい」と言い捨てる。このことは皇太后の耳にも入り、倩の愚かさにあきれる。そして王ケンは今も変わらず愛おしいが用心しなければならないと考える。
翌朝の朝食で晴れ晴れとする王ケン。一方沈んだ表情の蕭キは普段飲まない酒を用意させる。不思議がる王ケンに、「話さなければならないことがある」と切り出し、王藺(おうりん)が亡くなったと話す。信じないという王ケンに、お前の体を思って話せなかったと打ち明ける。
■見どころ:自ら墓穴を掘ってしまった王倩は、「忽蘭に嫁ぎたくない」と泣きわめき、王ケンへの恨みを口にして騒いだが、結局、倩は忽蘭に嫁ぎ、薛は皇都への立ち入り禁止となる。このお騒がせ母子はこれでドラマから姿を消すのか?王倩を演じたのはツォン・イーシュエン(1992年4月20日生)。「皇后の記」(15)の緑珠役で注目され、「如懿伝 〜紫禁城に散る宿命の王妃〜」(18)では侍女・阿箬(あじゃく)を演じ、その後も「玉楼春~君に詠むロマンス」(21)や「尚食(しょうしょく)~美味しくなる恋は紫禁城で~」(22)など話題作への出演が続いている。

■第45話「秘密の同盟」
にぎやかな市場で蘇錦児は、安平王こと馬子澹の侍従に案内され子澹と会う。今夜皇帝陵に戻るという子澹に、なぜ皇都に戻ってこないのかと訊ねる。皇帝陵なら皇太后と皇帝から逃れて長く生きられると話す子澹は、王ケンの安否を尋ねる。そして王ケンを裏切るようなことがあっても力を貸してくれるかと、錦児に尋ね、「すでにあなたために王ケンを裏切りました」と答える錦児は、皇后の密偵として王ケンに仕えれば、子澹を守って帰京させると命じられたと打ち明ける。そして「この先一生、安平王だけに忠誠をつくします」と約束する。子澹は「今後は王ケンのことも皇后のことも全て私に報告し、私の帰りと待て」と指示する。
父の死を知りショックの王ケンを診察した申太医は、蕭キと王夙に王ケンの脈が弱く、心身共に弱っており、このままではどんどん衰弱していくと診たてを話し、“氷綃花(しょうしょうか)”を煎じて飲めば寿命を延ばすことができるかもしれないと話す。ただし、服用後にもし懐妊すれば命を落とすとも。蕭キは「子が持てなくてもいい、阿嫵が無事ならそれでいいからその薬を試してほしい」」と頼む。
徐女官は誤解していたことを蕭キに謝罪し、自ら煎じた氷綃花の薬を渡す。蕭キは王ケンに薬を飲ませ、苦さを和らげる甘い物を勧めるが、王ケンは両親を失った辛さに比べれば、苦い薬などなんでもないと断る。蕭キも、幼少期に両親を疫病で失った辛い経験を打ち明ける。そして「もし子供がいたらたっぷり愛情を注いでやりたいと思ってきたが、軍人として多くの命を殺めてきたこの手は血にまみれている。罰として子が持てないなら何も言えない。だが神は私を気遣いお前を妻にしてくれた。私は生涯お前と2人で生きていく。お前を失うことはできない。阿嫵、子は諦めよう」と優しく抱きしめる。
皇太后の差し金で側室が数名入宮したが、皇帝、子隆は不眠に悩む皇后、宛如の元へ向かい、夫婦水入らずで過ごす。宛如は悪夢の話をして用心するよう話す。その頃、皇太后は今回の側室選びで、気に入った顧采微(こさいび)が選ばれなかったと知り、側室が無理なら、王夙と一緒に差せてもいいかと考える。
(c) 2021 China International Television Corporation王倩が忽蘭に向かった日、宋懐恩は玉秀、改め蕭玉岫(しょうぎょくしゅう)を迎えるために豫章王の屋敷を訪ねる。玉岫を見送る王ケンは、彼女の婚礼を喜びながらも別れの淋しさで涙を流し、玉岫も大粒の涙を流しながら何度も何度も深くお辞儀をする。その夜美しい花嫁姿の玉岫が待つ寝室に酔って入ってきた懐恩は、夫婦の契りの酒を飲み抱きしめるが、彼の心の中にいるのは王ケンだった。翌朝、懐恩は江南に向けて出発する。
■見どころ:毎回、蕭キの王ケンへの深い愛に泣かされる。この回では王ケンに恋する3人の男の決意が描かれる。子澹は皇帝の座と王ケンを手に入れるために、蘇錦児を利用することにし、錦児は恋い慕う子澹のために覚悟を決める。蕭キの「子が持てなくなってもいいから阿嫵を救ってほしい」と太医に頼む。“氷綃花(しょうしょうか)”は賀蘭箴が(22話)で王ケンに届けた花だ。蕭キとしてはそんな花に頼りたくないだろうが、王ケンのためならこれも仕方がない。そしてもう一人の王ケンを思う男、宋懐恩。婚礼が近づき、王ケンのいる豫章王府の屋敷に近づくと懐恩の呼吸が荒くなる。懐恩が最後まで王ケンへの想いを封印できるのかが心配でならない。
◇BS12「上陽賦」番組サイト
2024年9月16日スタート 月・火16時~ 2話連続(全68話版無料BS初放送)
◇予告編
【華流ドラマ】【作品詳細】【「上陽賦」を2倍楽しむ】