BS12「上陽賦〜運命の王妃〜」(68話版)第68話(最終回):陽の光がさす場所【ネタバレ】

18時28分ドラマ
(c) 2021 China International Television Corporation

中国ドラマ「上陽賦~運命の王妃~」(全68話版)、BS12ウェルビにて1月13日放送の最終回(第68話)あらすじと見どころを紹介しよう。予告動画は番組サイトで視聴できる。

13日17時からは、中国史上ただ一人の女帝として今なおその名を轟かす“武則天”を主人公にした中国版“大奥”愛憎劇「武則天-The Empress-」を放送する。



「上陽賦〜運命の王妃〜」は、⼈気⼩説『帝王業』を原作にした時代劇。架空の古代中国を舞台に、不本意な政略結婚で結ばれた二人が、やがて心を通わせ互いに支え合うようになり、民のために戦う超本格歴史スペクタクル。
【「上陽賦」を2倍楽しむ】では、各話のネタバレ(あり、なし)あらすじや見どころ、豆知識や架空の国・成(王朝)の時代設定や、人物紹介、音楽(OST)、ロケ地などはまとめているので、視聴の参考にされたい。


■キャスト

押さえておくべき5人
比べてみた!“宋懐恩”vs“胡光烈”
王儇(以下、王ケン)/阿嫵/豫章王妃役:チャン・ツィイー(章子怡)/声:魏涼子
蕭綦(以下、蕭キ)/豫章王役:ジョウ・イーウェイ(周一囲)/声:阪口周平
馬子澹(したん)役:トニー・ヤン(楊祐寧)/声:庄司然
賀蘭箴(がらんしん)役:ユアン・ホン(袁弘)/声:伊東一人
馬子隆(ばしりゅう)役:グオ・ジアミン(郭家铭)/声:島津耕介
馬子律(なしりつ)役:プ・バージャ(浦巴甲)/声:竹内想
王藺(おうりん)役:ユー・ホーウェイ(于和偉)/声:志村貴博
 ほか



■第68話(最終回)「日に光がさす場所」

皇太后は自身も朝服に着替えて静を出迎えようとするが、途中で倒れ息を引き取ってしまう。王ケンと太極殿まで来た子澹は玉座に座り、反逆者の手にかかりたくないので、その時が来たらこの短剣で斬ってくれと、王ケンに短剣を渡そうとする。しかし、王ケンが手に取る前に、兵を引き連れた懐恩がやって来る。子澹が「誰の駒になっているのか!」と叫ぶと、龍袍をまとった王藺が兵を引き連れ入って来る。驚く王ケンには目もくれず、王藺は子澹を引きずりおろして玉座に座る。
上陽賦(c) 2021 China International Television Corporation
「偉業を成すにはお前に隠すしかなかった。新たにすべてが始まる」王藺の言葉に、「過ちを繰り返してはいけないと、短剣を自身の首に当て、母の死を思い出すよう迫る。慌てた王藺が剣を取り上げたその時、懐恩が後ろから王藺を刺す。懐恩は王藺を外に連れ出させ、「蕭キが持つものは俺も手に入れ、蕭キが持てぬものも手に入れる」と王ケンに近づき、「阿嫵(あぶ)」と呼んでかんざしを渡し、「俺の皇后になってくれ」と言う。王ケンの頬に触れようとした懐恩を王ケンが平手打ちする。

その時「宋懐恩!」という声を共に飛んできた矢が懐恩の胸に突き刺さり、大勢の寧朔軍が一気に反逆軍を制圧する。血を吐きながら玉座に座る懐恩の目の前に現れたのは蕭キ。なぜ戻ってきたのかと聞く懐恩に、黒幕をおびき出すための芝居だったと明かす。「反乱を起こすつもりはなかったんだ!」と立ち上がる懐恩は兵たちの槍に刺され「寧朔に連れて帰ってくれ。兄貴。二度と都には来たくない」と、息絶える。かつての仲間の最期を蕭キと唐競が涙を流して見届ける。蕭キは仲間を狂わせた玉座を睨みつける。

王ケンは太極殿の外で王藺を見つける。王藺は太医を呼びに行こうとする王ケンを止め、「父を抱きしめてくれ」言う。なぜここまでしたのかと聞く王ケンに、「それは愛のためだ」と答え、母上を愛していたかと聞く王ケンに「お前は蕭キと子澹のどちらを愛しているのか」と問い返す。「種類が違う愛」と答える王ケンに「すっかり大人になった」と微笑み、自らの選んだ道が間違っていたのかと、自問する。全てが終わったときには、母上の隣で眠りたいかと問う王ケンの言葉に「もちろん、お前の母上の隣で眠りたい」と答えて、「話したことがあるから、夙と蕭キをここに呼んできてくれ」と最期の願いを口にする。立ち上がり振り返った王ケンは息を引き取った父を見る。

すべてが終わった。国が安定し、王ケンと蕭キは懐恩と玉岫の忘れ形見も引き取り、寧朔に帰る。子澹は罪を認めて退位し生涯を皇帝陵で送った。帝位は静が継承し、王夙は丞相となって幼帝を支え、顧采微は妻として夙を支えた。朝廷は蕭キの助言通りに一部地域を3民族の共同居住地とし、税を軽減し農商業を重んじる施策で“崇高の治”と称された。王ケンと蕭キは寧朔の地で、帰る家を失くした大勢の子供たちの親となり王ケンのお腹には小さな生命が宿っていた。王ケンは「人に優しくしなさい。世のために尽くしなしさい」と子供たちに教え、立派な大人に育てると夫、蕭キの胸で誓う。



■見どころ:本作の見どころは3つ。最終回はまさにそんな見どころがぎっしり詰まっていた。
①陰謀渦巻く覇権争い
②大規模なロケと迫力のアクション
③壮大なラブロマンス
これについては【最終回考察】で詳しく解説している。

また、最終回はほとんどが宮殿の屋外シーンと太極殿を中心に行われた。撮影は世界最大規模の撮影場で中国のハリウッドと呼ばれる「横店影視城」。場所もすごいがエキストラの数も半端ない。宮殿になだれ込むおびただしい数の兵たちに圧倒される。こうしたスケールの大きさも中国ドラマの魅力だろう。ロケ地については【ロケ地紹介】で詳しく紹介している。



BS12「上陽賦」番組サイト
 2024年9月16日スタート 月・火16時~ 2話連続(全68話版無料BS初放送)
予告編

【華流ドラマ】【作品詳細】【「上陽賦」を2倍楽しむ】