NHK大河「べらぼう」喧嘩と祭りは相性抜群!大文字屋&若木屋ダンス白熱 第12話ネタバレ第13話予告

03月24日10時38分ドラマ
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NHK大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」(毎週日曜総合20時~、BS、BSP4K18時~)3月23日(日)放送の第12話「俄(にわか)なる『明月余情』」大文字屋V.S若木屋ダンスバトル、感動のフィナーレに絶賛の声。3月30日(日)放送の第13話「お江戸揺るがす座頭金」では鱗形屋(片岡愛之助)が再び偽板の罪でお縄に。予告動画は番組公式ホームページで公開中。



大河ドラマ64作目となる「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」は貸本屋から身を興し、書籍の編集・出版業を開始し、のちに江戸のメディア王として時代の寵児となった“蔦重”こと蔦屋重三郎の波乱万丈の人生を描く。

3月23日放送の第12話では、俄祭りを盛り上げるため、吉原の人々の熱気が急上昇し、中でも火花を散らす大文字屋(伊藤淳史)と若木屋(本宮泰風)のダンスバトルに注目が集まった。次第にエスカレートしていう様子に視聴者も興奮、最後は感動のフィナーレに「俄祭り素晴らしい~」「大文字屋と若木屋の大喧嘩、その舞台が踊りっていうのが粋だね!」と称賛の声が集まった。

また、尾美としのり演じる平沢常富が“覆面作家”朋誠堂喜三二であることが判明。これまで画面の端に映っていた平沢が、本格的に蔦重(横浜流星)とタッグを組み、「人と我の隔てなく、俄の文字が調いはべり」という粋な「序」で俄祭りに花を添えた。

そして3月30日(日)放送の第13話では、鱗形屋がまたしても偽板を使い、奉行所に捕まってしまう。「座頭金」絡みのこの事件は、江戸を巻き込む大問題へと発展。田沼意次(渡辺謙)、長谷川平蔵(中村隼人)なども登場し、江戸特有の社会問題に切り込み、熱い人間ドラマが展開する。

■第13話のテーマ「座頭金」とは?
元禄頃から盛んとなった座頭の金貸しは、「座頭金」と呼ばれ、幕府公認で盲人たちのグループ「当道座(とうとうざ)」やそのトップ「検校」が高利で金を貸していたことを意味する。これは官金であり、債権が保証されていたため、貸倒れがほとんどなかった。

当頭座は、琵琶や鍼灸マッサージなど専門職として働き、目が見えないというハンディキャップがあっても自分たちの技術で生計を立てていた。このグループには「検校」「別当」「勾当」「座頭」という4つの階級に別れ、特に検校はそのリーダーとして仲間をまとめ、中には大名のような力を持っていたというから驚きだ。

ドラマに出てくる鳥山検校は、1400両(現在で1憶以上)で瀬川を身請けした御仁だが、これは目が見えなくても、専門的な仕事や特別な精度を使って、自立していたことがわかる。しかしその制度の裏では、金銭トラブル、政治的対立、様々な問題が起こっていた。第13話ではその様子が描かれるのではないかと思われ、人間ドラマと共に歴史を学べる機会になるかもしれない。

■第12話ネタバレ
富本午之助が「富本豊前太夫」の名跡を襲名し、蔦重は耕書堂の名で豊前太夫直伝の正本を出版。売れ行きは好調で、吉原まで足を運ぶ人が出るほど話題となる。一方蔦重は、親父たちから祭りを盛り上げるよう相談を受ける。そんな中、吉荒内で対立する若木屋から廻状が届き、「俄」の祭りを行うと宣言される。さらに錦絵『青楼俄狂言尽』を西村屋(西村まさ彦)から出すというので、親父たちは若木屋の先制攻撃に憤りを感じる。

その後、蔦重は、蔦屋に現れた秋田藩江戸留守居役・平沢常富に俄祭りのことを話すと、平沢は、張り合うことで祭りは盛り上がると肯定。感化された蔦重は、大文字屋に、一番の出し物を見せつければ、来年は主導権を握れると提案する。平沢や富本豊前太夫の助けもあり、大文字屋は俄祭りの参戦を決める。こうして、吉原夏の俄祭りは、若木屋と大文字屋が火花を散らす展開となった。

その様子を見ていた蔦重は、祭りを盛り上げるために内情を面白く書いた本の出版を思いつく。早速、平賀源内に執筆を依頼するが、かわりに朋誠堂喜三二を勧められる。覆面作家の喜三二は、吉原によく来る平沢だったことを知った蔦重は、早速平沢に執筆を依頼。最初は渋っていた平沢も、「吉原の祭りを裏側から書く」という蔦重のアイディアに乗せられ、協力することに。しかし、既に鱗形屋で青本を出版していた喜三二は耕書堂で執筆することは難しい状況で、その後平沢から「吉原には当分行けなくなった」と文が届く。

そして俄祭りが始まり、吉原には多くの人が集まった。女子供の出入りも許されるので、町は活気に満ち溢れ、吉原各所で出し物が披露される中、大文字屋と若木屋は異なる振付で雀踊りを披露。周囲を沸かせる。蔦重はこの熱気を記録するため、勝川春章(前野朋哉)に絵を依頼し、記念冊子の『明月余情』の序文を平沢に頼んだ。こうして完成した本は飛ぶように売れたのだった。

俄祭りが始まってから1ヶ月が経ち、大文字屋と若木屋の決着に注目が集まる中、すべて出し尽くした一団は、連日続けた雀踊りを共に踊りながら吉原の大通りを練り歩いた。さらに観客も加わり、大変な賑わいとなる。その中で、以前足抜けに失敗した新之助(井之脇海)とうつせみ(小野花梨)が再会。祭りの喧騒に紛れ、大門を超えて姿を消していった。そんなことが起こっているなど知る由もない蔦重の横で、平沢は「祭りは神様が来てるから、常には起こらないことが起こるもんでさ。」と笑った。

■第13話あらすじ
蔦重は鱗形屋が再び偽板の罪で捕まった知らせを受ける。一方、江戸城は田沼意次が平蔵(中村隼人)に座頭金の事情を探るように命じる。

NHK大河ドラマ「べらぼう」は2025年1月5日(日)から総合20時より、BSプレミアム、BS4K午後6時より放送。脚本:森下佳子、出演:横浜流星、安田顕、小芝風花、宮沢氷魚、中村隼人、石坂浩二、片岡愛之助、高橋克実、生田斗真、冨永愛、中村隼人、伊藤淳史、安達祐実、水野美紀、風間俊介、市原隼人、里見浩太朗、渡辺謙ほか。番組公式Xアカウントは「@berabou_nhk」。第13話予告動画は番組公式サイトにて公開中。

大河ドラマ「べらぼう~蔦屋栄華乃夢噺」番組公式サイト

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