「誘拐の日」第4話:凛(永尾柚乃)、思い出したくない壮絶な記憶-韓国版との違いは?【テレ朝/ネタバレあり】

“また記憶を失っても“パパだぞって”ウソをついて—凜の壮絶な過去が明かされる。
7月29日放送のテレビ朝日系ドラマ「誘拐の日」第4話では、眠っていた凛(永尾柚乃)の驚くべき真実が明かされ、新庄(斎藤工)は新たな決断を迫られる──。この回のあらすじと、原作である韓国ドラマ「拐の日(유괴의 날)」との違いなどを紹介する。次回予告は番組サイトで公開中だ。
本作は、韓国で2023年に話題となった「유괴의 날」を原作とするリメイクで、「ちょっと間抜けな誘拐犯」と「記憶喪失の天才少女」が織りなす、ヒューマンミステリーだ。⇒【全話あらすじ】
■キャスト
⇒日韓メインキャスト比較(画像付き)誘拐犯・新庄政宗役:斎藤工
天才少女・七瀬凛役:永尾柚乃
新庄の妻・新庄汐里役:安達祐実
刑事・須之内司役:江口洋介
弁護士・山崎忠役:深澤辰哉/Snow Man)
医学博士・水原由紀子役:内田有紀
ほか
■第4話あらすじ(※ネタバレあり)
新庄政宗(斎藤工)が目を覚ましたのは、医学博士・水原由紀子(内田有紀)の別荘だった。そこには、頭に装置をつけたまま眠る七瀬凛(永尾柚乃)の姿があった。新庄は凛を返せと詰め寄るが、水原は「彼女は人類の希望。ここが最も安全な場所です」と告げる。
水原は、殺害された凜の父である院長の七瀬守(半田周平)と共に「次世代知能開発プロジェクト」を進めてきたことを明かす。その研究は、子どもの脳に人工的な天才性を付与するもので、凛はその完成体第1号だった。凛が記憶を取り戻すと、水原は喜びつつ、新庄に「凛と別れ、姿を隠してほしい」と頼む。その見返りとして、新庄の娘・芽衣(日下莉帆)の心臓手術と、退院後の生活まで支援すると提案する。
凛にとっては、無一文の指名手配犯である自分と逃亡するより、ここにいるほうが幸せなのではないか…。そう考えた新庄は、ついに凛との別れを決意する。
「両親殺害の犯人なんてどうでもいい」という凜を、新庄はプライベートビーチに連れ出す。初めての海にはしゃぐ凛だったが、凛は、自分が父である院長に実験台として扱われていた過去を話す。腕に残るあざは注射痕で、頭蓋骨に穴を開けて直接脳に注射を打たれたと。続けて「また記憶を失ったら、本当のことは言わず“パパ”だぞって嘘をつき続けて」と寂しそうに頼む。そして水原らの「親切」にも疑いを抱き、「Zキャピタルは危険な会社で、利用価値がなくなれば捨てられる」と言い切る。
そして「逃げれば芽衣に会えなくなる。凜も一人残していない」という新庄に言葉に元気を得た凜は、脱出を決意。凛の案で、新庄がまず芽衣に会い、新庄の妻・汐里に協力を求めて凛も別荘を抜け出す計画を立てる。
一方、県警では刑事部長・辰岡(徳重聡)が所轄の須之内(江口洋介)らを捜査から外し、自ら指揮を執ると宣言。二人には過去に因縁があった。須之内は独自に警備員・松田の過去を調査し、30年前に先代院長による医療過誤で、彼の妻と胎児が死亡したことを突き止める。一度は訴訟を起こすが、和解金を受け取り、その後病院の紹介で警備会社に就職していた。
夜、新庄は鮫洲(栄信)の車で芽衣が入院する病院へ。看護師の手引きで芽衣と会うことができた。その後、新庄はトラックに乗せられるが殺されると察しており、看護師に警察への通報を依頼していた。これにより脱出には成功するも、時計のアラームが鳴り、駆けつけた須之内に発見されてしまう。
同じころ、凛も水原の目を盗み、灯台で汐里の迎えを待っていた。そこに1台の車が近づいてくる——。
■韓国版との違いと見どころ
ストーリーや新庄と凜との会話もほぼ忠実にリメイクされている。面会した芽衣に頼まれた熊のぬいぐるみを、鮫洲に買ってほしい頼む新庄。自分で払いたいと、「もらったお金だけど」と前置きして渡すのも同じ。違うのは新庄が乗せられるのが韓国版では密航船。この回のエピソードは韓国版の第5話にあたる。但し、日本版では明かされていない秘密も明らかにされているので、あらすじを見る方はご注意を。
韓国版で凜を演じたユナより4歳幼い永尾柚乃。毎回の達者な演技に驚かされるが、この回は凜の天才ぶりを示すために、専門用語を高速で話し、難解な数式をスラスラと書き連ねる。これを8歳でやってのけるとは。永尾柚乃の演技の天才ぶりに驚かされる。
物語の先書きになる方は【「誘拐の日」を2倍楽しむ】で韓国版の全話のあらすじ(ネタバレあり)と見どころなどまとめているので、参考にされたい。
■第5話予告
瀬凛はシンガポールの投資会社Zキャピタルズの支部長・ケビン福住(鈴木浩介)に捕まり、再び水原由紀子の別荘に連れ戻される。凛は新庄政宗がもし死んだら自分も死ぬので、新庄を連れてくるよう福住に要求する。
一方、新庄は刑事・須之内に逮捕されそうになるが、福住の部下・鮫洲の介入で逃れ、別荘に戻って凛と再会する。福住は凛の父が開発した“天才を作り出す薬”の組成表を探し、凛の大叔父・七瀬富雄(長谷川初範)に取引を持ちかける。
組成表が見つかれば凛の存在意義が消え、新庄とともに命を狙われる恐れがあるため、凛は外部に助けを求めようと非常用電話回線を探す。そんな中、凛は事件当日の記憶を取り戻し、両親を殺した犯人の正体に繋がる重要な手がかりをつかむ可能性が示唆されている。
テレ朝「誘拐の日」は毎週火曜日21時から放送。次回第5話は8月5日放送。TVerでリアルタイム・見逃し配信、TELASAなどで全話一挙配信する。
◇テレ朝「誘拐の日」HP
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