【最終回ネタバレ】「照子と瑠衣」風吹ジュン×夏木マリ、人生を駆け抜けるラストドライブ―“バカヤロー!”のエールで幕

08月10日23時22分ドラマ
画像:NHK「照子と瑠衣」より

8月10日(日)放送のNHKプレミアムドラマ「照子と瑠衣」最終回(第8話)では、照子(風吹ジュン)と瑠衣(夏木マリ)が長崎の地でひとりの少女と出会い、“自分らしく生きる”ための力強いメッセージを届けた。NHKオンデマンドで全話見逃し配信中。(※最終回ネタバレ)



「照子と瑠衣」の原作は井上荒野の同名小説で、人生の後半を迎えた女性ふたりが、自分らしい生き方を見つけようとする“シスターフッドドラマ”だ。⇒【全話あらすじと見どころ】【キャスト紹介】

■第8話(最終回)あらすじ
1か月前、青いオープンカーで長崎に到着した照子と瑠衣。目的は、かつての恩師・椎橋先生の墓参り。古墳や佐世保の街を巡り、スナック「ひまわり」のママと偶然出会い、瑠衣がスナックで歌い、しばらく居候することになる。

その町で暮らす女子高生・由奈(藤﨑ゆみあ)は、東京の大学に合格したが、恋人(柴崎楓雅)は地元残留が決まり、関係は険悪に。進路に迷う中、亡き大伯父・椎橋良典(萩原聖人)の著書を手に取る。由奈の母(筒井真理子)は、かつて椎橋が教授を務める大学で若き照子(久保田紗友)と出会っていた。

やがて由奈は、町にやってきた年配女性二人の噂を耳にする。一人は元歌手、もう一人は占い師――それが瑠衣と照子だった。タロット占いで照子は由奈に告げる。
「今から彼のところに行って『バカヤロー』と言ってやりなさい。あなたは誰にも縛られてはいけません」

由奈は自転車を走らせ、学校で彼に向かって叫ぶ。「バカヤロー!」
髪を切り、新しい自分へと踏み出した彼女は、大伯父の墓で真新しいお参りに花を見つける。出発の日、家族や友人たちに送られて由奈は船に乗る。遠くで彼氏が「おめでとう!び、2人は「バカヤロー!」を交わし合う。

そして照子と瑠衣も、青いスポーツカーを走らせながら叫ぶ――
「人生、まだこれからよ バカヤロー!」



■最終回見どころ
今回も夏木マリ演じる瑠衣の『愛の賛歌』が流れたが、エンディングを彩ったのはビートルズの『Hello, Goodbye』。別れと旅立ちが交差するこの楽曲は、物語の締めくくりにふさわしい選曲だった。

老若男女の心に響く前向きな最終回。青いオープンカーの旅はひとまず終わったが、照子と瑠衣の物語はまだ続いていく――次はどの街へ向かうのか、それとも海を越えるのか。想像の中で、二人のドライブは続いている。

【放送】 2025年6月22日(日)~8月10日〈全8回〉
 毎週日曜22時~22時45分(BS&BS レミアム4K)
【原作】『照子と瑠衣』 井上荒野
【脚本・ディレクター】 大九明子(『家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった』 『今日の空が一番好き、とまだ言えない僕は』 ほか)
【脚本】 フルタジュン(1 話~3 話共著)
【出演】風吹ジュン 夏木マリ 、大和田伸也、福地桃子、山口智充 他

NHK「照子と瑠衣」HP

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