「誘拐の日」第8話ラスト、凛(永尾柚乃)の“パパ”呼びに斎藤工、涙…視聴者も号泣【テレ朝】

テレビ朝日系ドラマ「誘拐の日」第8話(8月26日放送)は、いよいよクライマックス直前。ラストシーンでは、凛(永尾柚乃)が涙をあふれさせながら「パパ!」と叫ぶ姿に、多くの視聴者が涙せずにはいられなかった。次回最終回予告も公開された。
「誘拐の日」は、“心優しき誘拐犯”と誘拐された“記憶喪失の天才少女”の奇妙な疑似親子バディが、次々と襲い掛かる危機を乗り越えながら、犯人捜しのための逃亡を繰り広げるヒューマン・ミステリー。2023年に話題となった韓国ドラマ「유괴의 날」を原作とするリメイク。⇒【全話あらすじ】
■キャスト
⇒日韓メインキャスト比較(画像付き)誘拐犯・新庄政宗役:斎藤工
天才少女・七瀬凛役:永尾柚乃
新庄の妻・新庄汐里役:安達祐実
刑事・須之内司役:江口洋介
弁護士・山崎忠役:深澤辰哉/Snow Man)
医学博士・水原由紀子役:内田有紀
ほか
■第8話あらすじ(※ネタバレあり)
新庄は妻・汐里の部屋で七瀬家の防犯映像を発見し、事件前に彼女が七瀬家を訪れていたことを突き止める。一方汐里は投資会社Zキャピタルズの福住(鈴木浩介)と接触し、凜のペンダントに隠された薬剤情報を10億円で売ろうとしていた。
福住の部下・鮫洲(栄信)は凜(永尾柚乃)を国外へ連れ去ろうとするが、凜はアレルギーを逆手に取り病院へ運ばれ、病院から逃走する。そのころ須之内刑事(江口洋介)は新庄を取り押さえるが、「凜を助けてほしい」という願いを聞いて二人で凛の元へ駆けつけ、奪還に成功。
凛と新庄から一連の事件が落ち着くまで新庄を逮捕せず協力してほしいと懇願され、須之内は自宅に匿う。そこで防犯映像を確認し、汐里が事件に関与していた疑いが深まる。須之内は新庄が一時期、七瀬先代院長の養子だったと明かす。凛は新庄も自分と同じ事件台にされていたと推測する。その言葉を聞いて新庄は封印されていた養子だったころの一瞬を思い出す。
須之内は、凛をかばって怪我を負った弁護士の山崎(深澤辰哉)の入院先へ。山崎も研究については深く知らないが、凜がいつも辛そうで、いつも一人だったと話す。そして事件を追及すれば凛が見世物になると案じる。
一方、凜と新庄は、凛の両親が彼女を「実験台」と呼び仲たがいしている映像を見る。帰宅した須之内は、汐里が松田のためにHIVを感染した過去を語り、それが30年後の七瀬夫妻殺害につながると指摘。誘拐や殺人に汐里が直接関与している可能性も浮上する。
北村刑事(佐藤寛太)は捜査本部解散を知らされ、自らの過ちを悔いて須之内を手助け。松田の口座から「新庄名義」で送られた300万円が芽生( )の治療費であることを突き止める。凜は事件当日、まる1日眠らされていた可能性に気づき、汐里のアリバイが揺らぐ。新庄は凜と共に七瀬家で真実を確かめる決意を固め、凜は「傍にいてほしい」と願う。
その後、事件前日に7月なのに暖房を使っていたことが判明。死亡時刻をかく乱させるためだ。これで汐里のアリバイが崩れた。
汐里の完璧な計画は、新庄が映像データを持って姿を消したことで崩れてしまった。逃亡を図ろうとするが、須之内に呼び止められる。須之内は汐里を収監中の松田に引き合わせる。
須之内は汐里と松田を二人にする。松田は汐里に謝罪し、全財産を汐里に送ったと話す。そして「汐里が映っているデータも…」と口にした時、汐里は盗聴に気づく。「なぜ院長と夫人まで殺したの?」と、話をかえてしまった。さらに、部屋の外で盗聴していた須之内は刑事に見つかり、連行される。
その頃、七瀬家では凛がついに、“事件の前日”の記憶を取り戻す。しかし新庄のために黙する。新庄は凜の優しさを感じながら、真実を明かすべきと諭す。しかしその時、パトカーのサイレンが…。逃げようという凛に、新庄は「やり直すために終わらせる」と逮捕を覚悟する。凜は泣きながら引き留める。新庄も「俺の願いは芽生の病気が治ることと、凜を安心できる場所に戻すことだった。願いが叶った」と涙する。「私になにも期待しないで心配してくれる人は政宗しかいない。だからいかないで」と大声で泣きじゃくる。新庄は「俺が罰を受けてこそ、その通りになる。」と抱きしめる。そんな二人を警察が引き離す。
その頃、須之内刑事は「犯人隠避罪」で逮捕される。
■視聴者も泣いた第8話の見どころ
新庄は逮捕されることを覚悟し、凛に別れを告げようとする。しかし凛は「私を心から心配してくれるのは政宗しかいない」と泣きじゃくり、必死に引き留める。そして口から溢れたのが「パパ!」の一言。血のつながりを超え、本物の親子のような絆が芽生えた瞬間だった。
SNS上では「ウルウルしてたけど、『パパ!』で一気に決壊」「子どもに泣かされるなんて思わなかった」といった声があふれている。
このシーンがこれほど泣けるのは、“母性を刺激する瞬間”が詰まっているからだ。孤独の中で育った凛が、初めて「守ってくれる存在=父親」を見つけた。その純粋な愛情の叫びに、母親としての自分の気持ちを重ねた人も多かったのではないだろうか。
子を思う気持ち、守ってやりたいという衝動、それが血縁を超えて描かれるからこそ、胸に迫る。
■韓国版との違い
第8話は韓国版の9話終盤~10話を中心に描かれている。凜の脱出手段や、燐を逃がした鮫洲のその後の描かれ方は韓国版とは違うが、「私が目覚めたときに、絶対に傍にいて」や「こんなこと言いたくないけど…政宗と一緒にいたい」という燐のセリフまでが韓国版と同じだ。もっとも涙の別れのシーンは、韓国版11話のラストまで飛ぶ。
■最終回への期待
次回はいよいよ最終回。凛と汐里の対決が描かれ、30年前から続く因縁に決着がつく。新庄は罪を償う道を選ぶのか、それとも凛との未来を手にできるのか。
「疑似から心の親子となった二人の絆は最後まで守られるのか?」――それが最大の見どころになりそうだ。
第8話は、事件の真相が次々と明らかになる重厚な展開でありながら、最後に「親子の情」が描かれたことで、視聴者の心を直撃した。泣けるドラマに求めるもの――それはサスペンスの中でふと見える人間らしい温かさだ。
そして最終回、私たちは凛と新庄の運命を見届けることになる。
気になる最終回は、9月2日21時から放送、TVerでリアルタム配信、TELASAで全話一挙配信する。
◇テレ朝「誘拐の日」HP
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