朝ドラ「あんぱん」今田美桜と北村匠海が探す逆転しない正義、アンパンマン誕生…第23週あらすじと第24週予告

08時33分ドラマ
©NHK

ラジオドラマ「やさしいライオン」や手嶌(眞栄田郷敦)の映画『千夜一夜物語』の手伝いを経て、嵩はついに「あんぱんまん」を世の中に出せることになった。しかし、その評判は……。NHK朝ドラ「あんぱん」の第24週「あんぱんまん誕生」(9月8日~9月12日)のあらすじとみどころを紹介。予告動画は番組公式サイトに公開されている。



朝ドラ「あんぱん」とは
「あんぱん」は『アンパンマン』を生み出したやなせたかしと小松暢の夫婦をモデルに、生きる意味も失っていた苦悩の日々と、それでも夢を忘れなかった二人の人生。何者でもなかった二人があらゆる荒波を乗り越え、“逆転しない正義”を体現し『アンパンマン』にたどり着くまでを描き、生きる喜びが全身から湧いてくるような愛と勇気の物語だ。その第23週が9月1日から放送された。

母・登美子(松嶋菜々子)は年を取っても丸くはならない

嵩(北村匠海)と千尋(中沢元紀)を置いてでていった登美子は再会しても“甘い”言葉などかけはしない。嵩が三星百貨店に勤めているときは“エリート”であるのでほめはするものの、独立してからは辛辣な言葉も多い。あまりにも登美子をきつく描きすぎたため、脚本家の中園ミホは晩年の登美子を“マイルド”にしようと思っていたというが、松嶋菜々子はこのままでいいと言ったそうで、その言葉を尊重したキャラクターになっている。

蘭子(河合優実)と八木(妻夫木聡)のシーンに話題沸騰

ずっと戦死した剛(細田佳央太)を思っていた蘭子だが、八木への思いも募る。告白のような言葉を発してからはしばらく八木の会社の仕事もできないでいた。そこへ八木がやってきて、ついに二人の思いが重なった。河合優実の“目”や八木の“指”の演技など、二人が傘に入るシーンについてはネットでも話題となっていた。

ヤムおいちゃん、久々の登場

朝田家であんぱんを作って、朝田家の家計に貢献してくれていた屋村(阿部サダヲ)が第23週の冒頭とラストに登場した。変わらずパンを作り続けている屋村と蘭子が偶然に再会を果たし、蘭子に連れられてのぶ(今田美桜)や羽多子(江口のりこ)のもとに行く。戦争が始まり、屋村が御免与町を出て以来の再会となる。屋村のことを家族のように思っていた羽多子たちに、屋村は自分がカナダで戦争に巻き込まれて以来、国にも戦争にも巻き込まれない人生を歩もうとしたことを話した。

「あんぱんまん」爆誕とはならず

8日から放送される第24週で、ついにあの「あんぱんまん」が世の中に出ることになる。しかし、当初、世間に受け入れてもらうことができない。長年温めていた構想が否定された嵩だが、子ども達に受け入れられる日はそう遠くない。

【第23週(2025/9/1-9/5)ネタバレあらすじ】

ラジオドラマ『やさしいライオン』は、たくさんの人の耳に届いていた。屋村(阿部サダヲ)も勤務先の休憩室で聞いていた。同僚に、嵩(北村匠海)は自分が作ったあんパンを子どもの頃によく食べていたと説明しても、あまり信じてもらえない。

しかし、登美子(松嶋菜々子)の反応が気になる嵩。のぶ(今田美桜)から事情を聞いた羽多子(江口のりこ)は、数日後、登美子を家に連れてくる。新居のマンションには茶室があるからと茶道をたしなむ登美子を呼び出したのだ。羽多子が『やさしいライオン』の話を切り出し、のぶは嵩の登美子への思いを伝える。だが、つれない態度の登美子は、帰ってきた嵩にも厳しい言葉を浴びせる。物語のラストが甘い設定だとか、代表作がないとか言いたい放題の登美子に羽多子がかみつく。「まず母の登美子さんから、許してくれと頭を下げるべき」と言うが、登美子はなんで自分が謝らないといけないのかと全く聞く耳を持たない。そして、一緒に住む気もないといって帰って行った。

嵩は健太郎(高橋文哉)から独創漫画派のメンバーが世界旅行に出かけたと聞き、誘われなかったことにショックを受ける。その話をメイコ(原菜乃華)から聞いたのぶは、嵩の気持ちを思うと悔しいと腹を立てる。様子を見にきたのぶに、こんなことで落ち込む自分が情けないと話す嵩。するとのぶは、嵩の腕を引いて部屋を飛び出していく。訪れたのは神社だ。階段を駆け上がるとのぶは「いごっそうになれ」ともっと我儘でいいと嵩に話す。すると、嵩はそれは昔、伯父の寛(竹野内豊)に言われたという。

一方、蘭子(河合優実)の部屋には八木(妻夫木聡)が訪ねてきた。蘭子が描いた宣伝が載った雑誌をもってきたというのだが、実は最近会社にこない蘭子に会いに来たのだ。もう八木の会社には行かないという蘭子に八木は「どうして?」と聞く。二人の感情は燃え上がった。

週刊誌の漫画コンクールのページを目にした嵩は、のぶに勧められ、その懸賞に挑戦することにした。結果よりも描きたい漫画を描くことに意味があると言うのぶに、自分にもプライドがあると言って何日も仕事部屋にこもる。心配するのぶの前で、嵩はこれがダメだったら漫画家をやめると宣言する。さらに数日、なかなか自分の思う漫画が浮かばない嵩だったが、父の帽子をかぶって掃除機をかけているのぶをみて何かヒントを掴む。そして、なんとか「ボオ氏」を完成させた。

嵩は漫画懸賞で「ボオ氏」は大賞を受賞する。大喜びののぶに、のぶのおかげと感謝を伝える嵩。数日後、八木の会社で受賞祝いが開かれる。嵩を囲んでにぎやかに盛り上がり、楽しいひとときが過ぎていく。

翌日、のぶが登美子に茶道を習っていると、あの手嶌治虫(眞栄田郷敦)が訪ねてくる。実は手嶌は嵩のもとに仕事の依頼の電話をかけたこともあったのだが、嵩はいたずらだと思い込んで電話を切っていたことがあった。家まで来てくれた手嶌と嵩は互いの作品の“お気に入り”などについて話し、盛り上がる。そして、嵩は映画『千夜一夜物語』のキャラクターデザインの仕事を引き受けることにした。

蘭子が柳井家に屋村を連れてくる。久々の再会に大喜びののぶたち。どうして連絡をしてこなかったのかと尋ねる羽多子に、屋村は自分の過去を初めて話す。修行に出ていたカナダで戦争に巻き込まれた経験から、国にもしらばれないようにすべてを捨てて生きてきたのだという。のぶたちはその話に驚く。

そのころ、手嶌の仕事場を訪れていた嵩は、映画の主人公について考えながら草吉を思っていた。主人公のキャラクターに“風来坊”を取り入れようと話したのも、屋村を思ってだった。帰宅後、家に草吉が来ていたと聞いて驚く。

1か月後の8月15日。それぞれが黙とうを捧げる中、嵩は戦争で傷ついた人のためになにかをしたい、心を助けたいと思う。そして、引き出しにずっと暖めているあんぱんを配るふとっちょのおじさんの絵を取り出した。



【第24週(2025/9/8-9/12)あらすじ】


■第116話(月)

嵩(北村匠海)は再び“おじさんアンパンマン”の絵を描き始め、物語はほぼ完成する。原画を見つめながら、嵩の話に耳を傾けるのぶ(今田美桜)。そんな中、嵩は映画『千夜一夜物語』のキャラクターデザインの仕事が佳境に入る。そして過酷な作業が一段落つくと、嵩はのぶにお茶をたててほしいという手嶌(眞栄田郷敦)を連れて帰ってくる。お茶を飲んだ手嶌は、映画は見た人の人生観が変わるほど面白いものであるべきだと語る。

■第117話(火)

映画『千夜一夜物語』は大ヒットとなる。手嶌(眞栄田郷敦)はヒットのお礼にと嵩(北村匠海)にある提案をする。そんな中、訪ねてきた編集者から次回作を書いてほしいと依頼される。なんでも大歓迎という彼女の言葉に、のぶ(今田美桜)は『アンパンマン』を差し出し、最後まで読むだけでも読んでほしいと迫る。

■第118話(水)

のぶ(今田美桜)は八木(妻夫木聡)の会社で子どもたちに『アンパンマン』の読み聞かせをすることに。だが、子どもたちは興味がないようで…。しばらくして、嵩(北村匠海)が監督を務めた映画『やさしいライオン』が公開され、好評を博す。

■第119話(木)

柳井家に東海林(津田健次郎)が訪ねてくる。再会を喜ぶのぶ(今田美桜)に、嵩(北村匠海)の活躍をうれしそうに話す東海林。そのころ、浮かない顔で投稿作品を整理していた嵩は、八木(妻夫木聡)たちの前で悩みを吐露する。

■第120話(金)

東海林(津田健次郎)の訪問からほどなくして、琴子(鳴海唯)から手紙が届く。そこには東海林が上京した本当の理由が書かれていた。手紙を読んで言葉を失うのぶ(今田美桜)と嵩(北村匠海)。その夜、嵩は何かに突き動かされるように鉛筆を走らせる。

■スタッフ他


脚本:中園ミホ
主題歌:RADWIMPS「賜物」
語り: 林田理沙アナウンサー
出演:今田美桜,北村匠海,江口のりこ,河合優実,原菜乃華,高橋文哉,松嶋菜々子,大森元貴,齊藤友暁,西村雄正,妻夫木聡,阿部サダヲ,中沢元紀,二宮和也,津田健次郎,鳴海唯,倉悠貴 他

 <総合>(月~土)午前8時~8時15分/午後0時45分~1時[再]
 <BSプレミアム>(月~土)午前7時30分~7時45分/午後11時00分~11時30分[再]
   (土)午前9時45分~11時[1週間分]

NHK朝ドラ「あんぱん」番組公式サイト
NHK朝ドラ「あんぱん」番組公式Twitter @asadora_nhk

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