「コンフィデンスマンKR」放送時間移動で巻き返しなるか? キム・ソニョン&ハジュン母子ヴィラン登場、日本版との比較も注目

アマゾンプライムTVショー部門(FlixPatrol基準)でワールドワイド9位を継続してきた、TV CHOSUNの週末ミニシリーズ「コンフィデンスマンKR」が新たな挑戦に乗り出す。
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「コンフィデンスマンKR」が20日の放送より、従来の21時10分枠から22時30分に大きく移動する。背景には苦戦を強いられた視聴率事情と、同時間帯で高視聴率を記録するライバル作の存在がある。
苦戦の序盤と編成変更の理由
パク・ミニョン主演の同作は、初回視聴率が1.1%(ニールセンコリア全国)でスタートしたものの、14日に放送された第4話では0.9%まで下落し1%割れを記録。「私の夫と結婚して」でパク・ミニョンよ共演したイ・イギョンも特別出演で加勢したが、話題性を数字につなげることはできなかった。一方、同枠で放送されているtvNの「暴君のシェフ」(主演:イム・ユナ〈少女時代〉、イ・チェミン)が14日に自己最高の15.4%を記録し、空気を完全に掌握。直接対決となったこともあり、「コンフィデンスマンKR」の巻き返しは困難を極めていた。こうした流れを受け、TV CHOSUNはゴールデンタイムを避けて遅い時間帯への移動を敢行。これが吉と出るか凶と出るか、試金石となる。
新章を飾る“母子ヴィラン”の登場
苦境打破のための一手とも言えるのが、第5・6話から投入される新キャストだ。キム・ソニョンと、たハジュンが特別出演し、病院を舞台とするエピソードで母子ヴィランを熱演する。「恋のスケッチ〜応答せよ1988〜」や「愛の不時着」など多くの作品で名演技を披露してきたキム・ソニョン。彼女が演じるのはジェギョン病院理事長イ・ソンミ役。VIPを優先し患者の命を軽視する利己的な理事長であり、息子の人生をも徹底的に支配する過保護な母親だ。温和な微笑の裏側に潜む強欲を繊細に描き、物語に緊張感を加える。
一方、前作「ヒョシムの独立奮闘記~恋と人生は私のモノ!?~」で国民の婿と呼ばれハジュンが演じるのはイ・ソンミの息子で院長のチョ・ソンウ。天才外科医と称されるが、実は困難な手術を他人に押し付け、自らは名声だけを享受する卑怯な人物だ。これまで“国民の婿”と呼ばれた温厚なイメージから一転、母に従う弱々しいマザコン的キャラクターに挑む。
「コンフィデンスマンJP」で先取りチェック
本作は、巧妙な手口で“悪”を騙す天才詐欺師たちの姿を描いた痛快エンターテインメント。脚本家・古沢良太が書き下ろし、長澤まさみ×小日向文世×東出昌大で大ヒットした「コンフィデンスマンJP(以下、「JP」のリメイクとして、韓国ならではのスケール感と演出が話題を呼んでいる。今回描かれるのは「JP」で描かれた第5話「スーパードクター編」。母親をかたせ梨乃、マザコン院長を永井大が演じた。こちらで詳しいあらすじと見どころを紹介しているので、気になる方はチェックを➡【「コンフィデンスマンJP」第5話ネタバレ】
作品の再浮上なるか
制作陣は「キム・ソニョンとハジュンの熱演が視聴者の没入感を引き上げると確信している」とコメント。ネット上でも新編成と新展開を契機とした視聴率反騰に期待する声が上がっている。世界配信プラットフォームでコンスタントに存在感を放ち続けている「コンフィデンスマンKR」。ゴールデンから外れた新たな時間帯で、国内視聴者の支持を取り戻せるのか。母子ヴィランの登場が、その流れを変えるキーポイントとなりそうだ。
「コンフィデンスマンKR」は韓国ではTV朝鮮とクーパンプレイで同時配信され、アマゾンPrime Video(プライムビデオ)を通じて世界240か国・地域で配信されている。
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◇YouTube|TVCHOSUN JOY「컨피던스맨KR/하이라이트」EP2ハイライト映像
◇TV CHOSUN「컨피던스맨KR」HP
