「イ・サン」正祖が夢見た“理想の城郭都市”へ―NHK『世界ふれあい街歩き』韓国・水原特集
 
NHK「世界ふれあい街歩き」は、韓国・水原(スウォン)を舞台にNHK BSプレミアム4Kで、11月5日(水)20:00〜20:59放送される。
ソウルから南へ約40キロ。水原は、18世紀、朝鮮王朝第22代国王・正祖(チョンジョ)によって築かれた世界遺産の街だ。正祖は韓国でもっとも愛されている国王の1人で、ドラマ「イ・サン」の主人公である。祖父で先代国王英祖から正祖の治世にかけては、朝鮮時代のルネサンス期とも言われており、様々な改革がされて文化や経済が大きく花開いた。
水原は、正祖が晩年に理想都市を作ろうと、この地に華城(ファジョン)を築城した。ヨーロッパの影響を受けたとされる城壁は全長5.5キロにおよび、城郭都市の美しい景観を今に伝えている。
この城を設計したのはチョン・ヤギョン。1794年から1796年まで2年を越える月日と37万人の労力が投入された。5kmを越える城壁は、中国から伝わった西洋の建築技術を輸入し、城郭の築造に石材とレンガが併用された。
朝鮮戦争の際に一部が破損し、1975年から5年間を掛けて「華城城役儀軌」という築城記録をもとに修復・復元された。当時あった48の建物の内、41か所が復元されている。1997年、ユネスコの世界遺産(文化遺産)に登録された。
現在も、城壁の上は市民の憩いの公園として親しまれ、街中には200年前の技術を受け継ぐ建具職人の姿も。さらに、狭い路地にはカラフルな壁画が描かれ、街歩きが楽しくなる空間が広がっている。海外からの旅行者も多く訪ねる観光地となっている。➡【ロケ地紹介:龍仁大長今パーク&水原華城紹介】
正祖が父を敬った“親孝行の王”として知られていることから、水原の人々はこの街を「韓国一の親孝行の街」と誇りにしている。
語りは遠藤久美子と糸博。温かな人々との出会いと、歴史が息づく街の魅力を伝える。
「世界ふれあい街歩き スウォン(水原)~韓国~」
放送:NHK BSプレミアム4K
日時:2025年11月5日(水)20:00~20:59(59分)
語り:遠藤久美子、糸博
◇番組公式サイト
 【作品詳細】【「イ・サン」を2倍楽しむ】
【作品詳細】【「イ・サン」を2倍楽しむ】
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
