tvN「テプン商事」が描くY2K問題〜1997年の社会不安と新興宗教のリアル〜

11月16日21時56分ドラマ

Netflixで配信中のtvNドラマ「テプン商事」(태풍상사)第11話(2025年11月15日放送)では、ク・ミョングァン(キム・ソンイル)が新興宗教にのめり込む姿が描かれた。

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この新興宗教は、Y2K問題(ミレニアム問題)と結びつき、2000年を前にした社会不安や終末論を背景に信者を増やしている。Y2K問題とは、当時のコンピュータが西暦の下2桁だけで年を管理していたため、2000年を「00」と認識し誤作動を起こす恐れがあったシステムトラブルのことを指す。この問題は世界中で対策が講じられ、大きな混乱を避けられたが、多くの人々に不安をもたらした。

「テプン商事」は、1997年のIMF危機の混乱の中で、こうした社会不安に便乗して広がる新興宗教の実態をリアルに表現している。ク・ミョングァンの新興宗教入りは、社会の不安が個人の心にどのような影響を与えるかを示しており、物語の中で主人公たちが挑む企業再生の成長物語と対比を成している。

テプン「태풍상사」EP11予告より
リアルな社会背景と個人の葛藤を描き、視聴者に深い共感を呼び起こしている作品である。Y2K問題という実際に起きた社会的危機を取り入れたことで、当時の韓国社会が抱えた不安と希望、そして新興宗教が及ぼす影響を説得力ある形で伝えている。

このエピソードは韓国のみならず日本の韓ドラファンにも高い関心を得ており、単なる娯楽を超えた社会的メッセージを含むドラマとして注目されている。社会問題を背景にした人間ドラマの深みを味わいたい視聴者には必見の一作だ。

第11話では、ク・ミョングァンの手書き書類のおかげで「調達庁」の入札が叶った。果たして、移転したテプン商事初の国家事業を成功裏に終わらせることができるのか?

【「テプン商事」を2倍楽しむ】では、全話あらすじと見どころや【制作発表会】動画&レポートまとめ、視聴率、視聴者の反応、関連動画などをまとめている。

tvN「태풍상사」HP

YouTube|tvN「태풍상사」11話予告(日本語字幕なし)

kandoratop【作品詳細】【「テプン商事」を2倍楽しむ】