北米で『パラサイト 半地下の家族』超えの、韓国アニメ映画『キング・オブ・キングス』2026年3月27日公開決定 予告編&場面写真解禁

10時00分映画
🄫2025 MOFAC Animation Studios LLC.

北米で『パラサイト 半地下の家族』の興行収入を超え、韓国映画として歴代最高収入を記録したアニメーション映画『The King of Kings』が、邦題『キング・オブ・キングス』として2026年3月27日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国で公開されることが決定した。あわせて、12月25日のイエス・キリスト誕生を祝う日に、予告編と場面写真が解禁された。



本作は、「クリスマス・キャロル」で知られる作家チャールズ・ディケンズが子どもたちのために執筆し、生前は出版を禁じていたとされる『主イエスの生涯』にインスピレーションを受けて製作されたアニメーション映画だ。製作・監督・脚本を務めたのはチャン・ソンホ率いる韓国のMOFAC STUDIOで、30年以上にわたるノウハウを注ぎ込み、10年の製作期間をかけてイエス・キリストの誕生から復活までを描き切った。

アジア、ヨーロッパ、アフリカなど90カ国以上で公開され、北米では興行収入6000万ドルを突破した。『パラサイト 半地下の家族』(5384万ドル)を上回り、北米公開の韓国映画として歴代最高の興行収入を記録し、大きな話題を呼んでいる。

KING2韓国制作作品ながら、英語版声優には世界的スターが集結した。チャールズ・ディケンズ役にケネス・ブラナー、妻キャサリン役にユマ・サーマン、イエス・キリスト役にオスカー・アイザックを起用したほか、ピアース・ブロスナン、フォレスト・ウィテカー、ベン・キングズレーら名優が名を連ねている。

解禁された予告編は、ディケンズが愛息子ウォルターに「聞かせたい物語がある」と語りかける場面から始まる。奇跡を起こし人々に希望を与える一方、その力ゆえに恐れられ、十字架刑へと追い込まれていくイエス・キリストの姿が描かれる。水の上を歩く奇跡や「最後の晩餐」、十字架を背負う場面など、美術や歴史で親しまれてきた名場面が、壮大なアニメーションとして蘇る内容となっている。

『キング・オブ・キングス』予告編

場面写真では、身振り手振りで物語を語るディケンズの姿や、物語の世界に入り込んだウォルターと愛猫の愛らしい様子が捉えられている。慈悲深く人々に寄り添う姿から、磔刑に処される悲劇的な瞬間まで、イエス・キリストの波乱に満ちた生涯が切り取られている。KING3

物語は、朗読劇「クリスマス・キャロル」の舞台を息子のいたずらで台なしにされ、親子関係がぎくしゃくするディケンズが、息子のために特別な物語「王の中の王」を読み聞かせることから始まる。そこから、約2000年前に生きたイエス・キリストの壮大な人生が描かれていく。

世界で最も有名なヒーローの物語と、クリスマスの起源に迫る本作は、家族で鑑賞できる作品として日本公開でも注目を集めそうだ。