【最終回ネタバレ】「マイ・ラブリー・ジャーニー」第9-10話:成功って何?逆境の中コン・スンヨンが選んだ人生の道は?

12月29日21時00分ドラマ
画像:Channel A「여행을 대신해 드립니다」EP.9より

日本の小説を原作にChannel A土日ドラマとして放送された「여행을 대신해 드립니다」(あなたの旅、代行します/My Lovely Journey-)が、邦題「マイ・ラブリー・ジャーニー」としてNHKBSで2026年1月8日より毎週木曜18時より全10回で放送する。ここでは第9話と第10話(最終回)のあらすじを先取り紹介(ネタバレあり)

ラストとなる第9話と第10話では、初恋シワン(カン・ドンホ)との関係にけじめをつけたヨルム(コン・スンヨン)が亡き依頼者との約束を果たし芸能界での再起のチャンスを手に入れるも、人生の大きな選択を迫られる。気になるあらすじと見どころをチェックしてみよう(ネタバレあり)



「マイ・ラブリー・ジャーニー」は、一度もセンターになれなかった元アイドルの旅リポーターが、依頼された旅行を代行しながら、真の成功と人生の意味を見出していく姿を描く“癒しトリップ”ドラマ。原田マハ著の小説『旅屋おかえり』が原作。日本でも2021年にNHKで安藤サクラ主演でドラマ化された。

■キャスト
カン・ヨルム役:コン・スンヨン
オ・サンシク役:ユ・ジュンサン
イ・ヨンソク役:キム・ジェヨン
ユ・ハナ役:ホン・スヒョン
ヒョン・パラム役:オ・ヒョンジュン
 ほか

■第9話「ヨルムとイワンの再結合?(여름과 시완의 재결합?)」あらすじ

ジャーニー画像:Channel A「여행을 대신해 드립니다」EP.9より家で待っていたシワン(カン・ドンホ)に冷たく強気にあしらおうとするヨルム(コン・スンヨン)。揺れ動くかと思っていたヨルムの気持ちも代理旅行を通じて変化していた。ヨルムはこれまでのことを感謝しながらも初恋にけじめを付けた。ハナ(ホン・スヒョン)もまた、ソナ(ユ・ジヨン)に背中を押されてサンシク(ユ・ジュンサン)との関係を進めようとするが思うようにいかず頭を抱える。

ヨンソク(キム・ジェヨン)は動画をアップしてヨルムの活動を世に広めようとするが、そこに亡くなったソン会長(ナム・ギエ)の娘でスポンサーを打ち切った張本人が文句を言いにやって来る。会長との約束を守って、依頼の詳細を口にしないヨルムだが、娘は会長の財布にしまわれていた鍵を見せ、何の鍵なのか調べてくるよう別の代理旅行を依頼。屋敷で錠を見ていたヨルムは、ヨンソクを連れて再び晋州に向かうことに。ヨンソクの片思いに気づいたソナは、鈍感な元夫サンシクにも、ハナとうまくいくようリゾートの宿泊券を渡して背中を押した。

ヨルムと撮影を続け幸せなヨンソクは、思い切ってシワンとの関係を聞き出したいが、勇気を出せず。屋敷に戻ったヨルムは鍵がかかった引き出しから、自分にそっくりなソン会長の若い頃のフォトアルバムを見つける。アルバムにはソン会長が前の夫との間に産んだ幼い息子との写真が収められていた。

翌朝、山を登って寺院に辿り着いたヨルムの前に息を呑む絶景が広がる。寺でソン会長のために祈祷するヨルムだが、山ですれ違った僧侶(イ・ジョンウ)はフォトアルバムを見て表情を変えた。彼がソン会長の息子だったのだ。僧侶は成功のために自分を捨て、出家に反対して喧嘩別れした後も、陰で自分のことを気にかけていたことに気づき、涙を流す。ヨルムはソン会長の人生を想像し、成功が何なのか考える。

ヨンソクは帰りの車でようやくシワンとの関係を問いただし、自分の気持ちをうっかり言ってしまうが、ヨルムは真に受けてくれない。ヨルムに対してきつく当たった本部長も、フォトアルバムを受け取ると、ヨルムに目をつけたソン会長のことを認めた。無事に依頼を終えたオグエンターテインメントに意外な来客が訪れる。番組でヨルムをこき使ったソンPD(ドン・ヒョンべ)だった。これまでの仕打ちに敵対心をむき出しにする一同だが、ヨルム単独で旅行番組を企画すると言い出し、一気に祝福ムードに。

現実感が沸かないヨルム。告白に対する彼女の気持ちが気になるヨンソクだが、シワンから電話が来て、その場を離れてしまう。機会を手に入れたヨルムだが翌朝、シワンとウンチェ(パク・ボヨン)の破局説がスクープされ、原因としてヨルムが槍玉に上げられてしまい、状況は再び悪い方向に向かってしまう…。

■見どころ

第9話では、依頼人の急死で宙ぶらりんになってしまっていた代理旅行の依頼を、ヨルムがしっかりと成し遂げる様子が描かれ安心感のある展開となった。その中で今回の依頼人だったソン会長と僧侶の意外な関係が明らかになり、ソン会長の母心が視聴者の胸を打った。また、シワンの登場でヨルムがどう答えるのかに注目が集まっていたが、ヨルムはシワンとの復縁を断り視聴者を安心させた。この出来事がヨンソクの心に火をつけ、車中でのぎこちない胸キュン告白シーンに続くも、ヨルムは冗談だと軽く受け流してしまったため、カップル成立には至らず。

ラストではヨルムに芸能人として再起の機会が訪れるも、シワンとの過去が支障になり批判の的になる場面が描かれ、最終回での展開に期待が膨らむ。



■第10話(最終回)「私が求めていた旅行(내가 원했던 여행)」あらすじ

ジャーニー画像:Channel A「여행을 대신해 드립니다」EP.10より再び旅行番組に出られるチャンスを得たヨルムだが、蓋を開けてみると有名なゲストへの注目度の方が高く、サンシクは企画に反論。ヨルムはシワンとの共演も我慢できるとサンシクを説得するが、サンシクは再びソンPDの懐へ飛び込むと安全装置としてヨンソクを番組制作陣に加えさせる。

再起に向けてコンディションを整えるヨルムだが、代理旅行ができなくなることに寂しさを感じ、自分が正しい道を進んでいるのか分からなくなっていた。そこに飛び込んだシワンとウンチェの破局スキャンダルにヨルムも巻き込まれてしまう。悪質なコメントやデモが吹き出し、旅行番組の企画も保留になってしまう。関係のない出来事で再び未来を閉ざされかけたヨルムは涙で悔しさをぶつけるが、ヨルムが幼いころにサンシクを励ました言葉をそのまま返され、勇気づけられた。

いつもは無視してきたウンチェからの電話に遂に出ることにしたヨルム。同じグループで一人だけ人気が出てスターダムにのし上がった彼女は、ヨルムに迷惑をかけたことを謝り、人目が気になる自分の代わりに練習生時代の思い出の場所を代理旅行してほしいと言い出す。それを聞いたヨルムは強引にウンチェを連れて当時のメンバーユリと合流し、少女の頃に戻ってショッピングを楽しむ。芸能界で成功したウンチェも彼女なりに、成功とは何なのか自問自答して苦しみ、新人時代を恋しがっていた。

ウンチェの葛藤を知って成功が何なのか分からなくなったヨルム。ヨンソクはそんな彼女を呼び出すと、自分たちだけの映画祭を始めた。旅行番組時代からのヨルムの映像をつなげ、彼女が常に自分らしい表情で旅行をしてきたことが、代理旅行を任された最大の理由だと分析。映像のラストで、父が自分を真似して旅行を始めたことを知り涙するヨルム。

ほとぼりが冷め、旅行番組の企画会議が再開されるが、何かが引っかかるヨルムは自ら番組を降りた。ヨンソクは会社を閉めると言い出し、メンバーに1ヶ月間の休暇と旅行に行くミッションを言い渡した。ヨンソクは元妻の後押しでハナをリゾートに誘い、ぎこちなくもようやくカップルに。

自分が本当に行きたい場所に旅行することを決心したヨルム。彼女が目指したのは故郷の花島だった。成功するまで帰って来るなとヨルムを厳しく遠ざけていた父も、ヨルムが帰って来ると聞くや否や港まで走り、娘の帰省を涙で歓迎した。

それぞれが思い思いの旅行を楽しむ中、オグエンターテインメントに刑務所から一通の手紙が届く…。


■見どころ

最終回となる第10話では代理旅行のエピソードは描かれなかったものの、再び出演オファーを受けたヨルムを襲う理不尽な逆襲と、自分が置かれた状況や苦手だった人物との和解を通して、再起を願っていたヨルムに訪れた心境の変化が描かれた。

アイドルグループの元メンバーとの和解や、ヨンソクの映画祭、故郷に戻ったヨルムの父との再会など胸を打つ場面が多く、最後にヨルムが芸能界での再起を保留してまで故郷への旅を決めるなど、作中での彼女の心理的な成長の集大成となった。

エンドロールではメインキャスト総集合のOST曲レコーディング映像と共に、これまでの代理旅行で登場した人物の名場面が流れる。作品を通して、各旅行エピソードで興味を引くミステリアスな人物や要素が盛り込まれるも完全な悪役が存在せず、旅先での景色や人々とのエピソードと共に最後は心温まるヒューマンドラマに仕上がっているのが本作の最大の特徴だ。

本作ラストで続編への導入が描かれ、制作も確定しているため、シーズン2ではどんな旅行先でどんな人々との出会いが描かれるのか、またヨルムとヨンソクのロマンスの行方も今から楽しみだ。

「マイ・ラブリー・ジャーニー(原題:あなたの旅、代行します)」はChannel A土日ドラマとして2025年8月2日から8月31日まで放送された。日本ではNHK BS にて2026年1月8日より毎週木曜18時より放送される。オリジナル版の関連動画は以下のYouTubeにて視聴できる。

YouTube|채널A「여행을 대신해 드립니다」(関連動画一覧)
Channel A「여행을 대신해 드립니다」HP

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