BS-TBSで2月16日スタート 名作史劇「王女の男」再び―“朝鮮版ロミオとジュリエット”は色褪せない
BS-TBSは2月16日より、パク・シフ主演の韓国時代劇ロマンスの名作「王女の男」(공주의 남자자막)を再び放送する。本作はこれまでにも繰り返し放送され、そのたびに「やはり名作」「何度見ても泣ける」と高い評価を集めてきた一本。今回のリピート放送は、改めてその完成度の高さと切なさを味わう絶好の機会となる。
■実在のクーデターを背景に描かれる、引き裂かれる恋
「王女の男」は、15世紀朝鮮王朝で実際に起きた政変「癸酉靖難(ケユジョンナン)」をモチーフにした歴史ロマンス。
朝鮮王朝第6代王・端宗の時代、権力争いの渦中で運命に翻弄される若者たちの愛と葛藤を描く、“朝鮮版ロミオとジュリエット”として語り継がれてきた2011年、韓国KBSのドラマ。
物語の中心にいるのは、左議政キム・ジョンソの息子キム・スンユと、スヤン大君の長女セリョン。本来出会ってはいけなかった二人は惹かれ合うが、セリョンの父が主導するクーデターによって、愛は一転して“許されないもの”へと変わっていく。
■パク・シフが魅せる、気品と激情を併せ持つ主人公
主人公キム・スンユを演じるのはパク・シフ。
文武両道、端正な容姿と高潔な心を備えた貴公子という難役を、繊細な感情表現で体現した。
特に注目したいのは、恋に生きる青年から、復讐と苦悩を背負う男へと変化していく過程。静かなまなざしの奥に滲む怒りや哀しみは、何度見ても胸を打つ。
モデル出身ならではの美しい立ち姿と、韓服を完璧に着こなす佇まいも、本作が“映像美の名作”と称される理由のひとつだ。
■ムン・チェウォンが演じる、芯の強いヒロイン像
スンユと恋に落ちるセリョンを演じるのはムン・チェウォン。
王族の娘でありながら、好奇心旺盛で自分の意思を貫こうとする女性像は、当時の時代劇ヒロインとは一線を画した。
愛する人と父の間で引き裂かれながらも、決して流されないセリョンの姿は、多くの視聴者の共感を呼んだ。ムン・チェウォンの凛とした演技は、再放送でこそ改めて評価したいポイントだ。
■四角関係が生む、さらなる切なさ
物語をよりドラマティックにしているのが、キョンヘ王女(ホン・スヒョン)とシン・ミョン(ソン・ジョンホ)を含めた四角関係。
親友でありながら恋のライバルとなる男、従姉妹でありながら同じ人を愛してしまう王女――それぞれの想いが交錯し、悲劇性を深めていく。
単なる恋愛ドラマにとどまらず、「立場」「血筋」「時代」によって選択を奪われる人々の姿が、物語に重厚さを与えている。
■若手×ベテランの名演が生む完成度
メインキャストには当時の若手実力派俳優が揃い、瑞々しい感情表現で物語を牽引。
一方で、イ・スンジェ(2025年逝去)、キム・ヨンチョルらベテラン俳優が脇を固め、歴史ドラマとしての重みと説得力を支えている。
「時代劇は少し苦手」という視聴者にも勧めやすいバランスの良さは、本作が長く愛されてきた理由だ。【「王女の男」を2倍楽しむ】では、時代背景や実在人物紹介、全話ネタバレあらすじなどまとめているので、視聴の参考にされたい。
■何度でも観たくなる“王道ロマンス史劇”
2011年の韓国放送時には最高視聴率約25%を記録し、今なお“ロマンス史劇の金字塔”として語られる「王女の男」。結末を知っていても、再び心を揺さぶられる――そんな力を持つ作品である。
BS-TBSでの今回のリピート放送は、名作を初めて観る人にも、もう一度じっくり味わいたい人にもおすすめだ。本作は、U-NEXTなどでも見放題配信されている。
◇BS-TBS「ドラマ一覧」HP
2026年2月16日スタート 月-金12:29-13:25 再放送
2015.11.06スタート 月~金 07:00-07:54(終了)
2015.04.02~05.12 月~金 17:00~17:54(終了)
◇韓国KBS「王女の男」番組サイト