ユ・ヘジン×パク・ジフンが紡ぐ韓国映画『王と生きる男』、前売り7万人突破 予約率1位独走の理由

08時22分ドラマ
画像&予告:쇼박스 SHOWBOX 『왕과 사는 남자』より

映画『王と生きる男』(原題:왕과 사는 남자)が、公開前から高い注目を集めている。

30日、韓国映画振興委員会の映画館入場券統合電算網によると、同日午前7時20分時点で本作は予約率1位を記録した。全国の予約率は16.5%に達し、前売り観客数は7万1227人を突破している。韓国で4日の公開を控えた現在も予約率首位を維持しており、公開日までにどこまで数字を伸ばすのか関心が高まっている。



『王と生きる男』は、『記憶の夜』『リバウンド』などで人間の内面を丁寧に描いてきたチャン・ハンジュン監督の最新作だ。朝鮮王朝史の中でも最も悲劇的な王として知られる端宗の流刑時代を、王と名もなき村人の視点から描いた歴史ヒューマンドラマとなっている。権力闘争を前面に押し出す史劇ではなく、権力を失った王と、その王と共に生きることを選んだ民の選択に焦点を当てた点が特徴だ。

物語の舞台は1457年。王位を追われ、幼くして流刑の身となった先王・端宗(パク・ジフン)は、江原道の清泠浦へ送られる。そこで彼を迎えたのが、村の再興を願い、自ら流刑地の村長となった男オム・フンド(ユ・ヘジン)だ。王であった過去を隠し、一人の少年として生きる端宗と、その正体を知りながらもあえて口にせず、人として向き合うフンド。二人は静かな日常を重ねながら、少しずつ心の距離を縮めていく。

一方、都では当代最高の権力者ハン・ミョンフェ(ユ・ジテ)を中心に、端宗の存在を脅威とみなす動きが続いている。国家の安定という名目のもとで下される冷酷な判断は、清泠浦でのささやかな平穏にも影を落としていく。王として生きることを許されなかった少年と、王と共に生きることを選んだ村人は、やがて「守るとは何か」「生き延びるとは何か」という問いに直面する。

本作の大きな見どころは、ユ・ヘジンとパク・ジフンが築き上げる関係性だ。王と忠臣ではなく、大人と子どもとして描かれる二人の距離感が、物語に深い感情のうねりをもたらす。ユ・ヘジン演じるフンドは、理想的な英雄ではなく、迷いと恐れを抱えながらも誰かを守ろうとする“普通の人”として描かれる。パク・ジフンの端宗もまた、歴史上の悲劇の王という枠を超え、居場所を失った少年としての孤独と成長を繊細に表現している。

さらに、ユ・ジテ演じるハン・ミョンフェの存在が物語に強い緊張感を与える。彼は単なる悪役ではなく、国家を守るという論理で非情になれる権力者として描かれ、民と王の小さな希望を現実的に追い詰めていく。

『王と生きる男』は、史劇でありながら、権力に翻弄される弱者、正しさと生存の間で揺れる選択、名前や肩書きを失ったとき人は何者になるのかといった、現代にも通じるテーマを内包する作品だ。前売り7万人突破、予約率1位という数字が示す通り、派手さよりも余韻の残る人間ドラマを求める観客の期待を集めている。

予告動画はYouTubeにて公開中だ。

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[왕과 사는 남자] 공식 예고편
(公式予告編)