チソンの隣でひるまない理由―「二度目の裁判」が証明したウォン・ジナの存在感
MBC金土ドラマ「二度目の裁判」(판사 이한영)で、ウォン・ジナが強烈な存在感を放っている。
主演チソン演じる“回帰した判事”イ・ハニョンの隣で、対等に渡り合う検事キム・ジナ役。その姿は、単なるヒロインや補助的キャラクターの枠を軽々と超えている。
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「二度目の裁判」(企画:チャン・ジェフン/脚本:キム・グァンミン/演出:イ・ジェジン、パク・ミヨン)は巨大ローファームの操り人形として不当な判決を積み重ねてきた判事が、ある日突然“10年前”に戻り、全く違う選択を通じて巨悪へ立ち向かうという回帰型リーガルドラマだ。
回を重ねるごとに支持を広げ、第9話では全国世帯視聴率13.5%を記録。週末ドラマの中でも確かな存在感を示している。
ウォン・ジナが演じるキム・ジナは、ソウル中央地検の検事。貧しい家庭に生まれ、父親が理不尽な社会構造の犠牲になった過去を背負いながら、弱者を踏みにじる巨大権力と正面から向き合う人物だ。彼女が検事になった理由は明確で、Sグループ会長チャン・テシクという“象徴的な悪”を自らの手で捕まえることにある。
印象的なのは、その立ち姿だ。相手がどれほど地位の高い人物であろうと、一切ひるまない。判事であるイ・ハニョンに対しても遠慮はなく、時に挑発的な言葉を投げかける。体格も声も圧倒的な権力者を前にしても一歩も引かず、狂気すら感じさせる行動に出る場面は、このキャラクターの危うさと覚悟を強く印象づけた。
一方で、キム・ジナはただの“強い女性像”では終わらない。相手に情が移れば折れる柔軟さもあり、組織の中で生き抜く現実的なバランス感覚も備えている。ウォン・ジナは、上下関係のある職場という設定を意識し、常に強気なだけでなく、余裕や計算を感じさせる演技で人物像に奥行きを与えた。
物語後半(第9話)では、キム・ジナとイ・ハニョンが過去の裁判を通じて因縁で結ばれていたことが明らかになり、2人の関係性は単なる協力者から“同じ目的を持つ同志”へと変化していく。テンポの良い掛け合いと緊張感のある共闘は、本作の大きな見どころの一つだ。
2015年の映画デビュー以降、映画『鋼鉄の雨』、ドラマ「地獄が呼んでいる」「アイショッピング」など、重厚なテーマの作品で着実に評価を積み上げてきたウォン・ジナ。ジャンル作品との相性の良さと、感情の奥行きを表現できる演技力は、すでに業界内でも高く評価されている。
事実上チソンのワントップ構造と見られがちな「判事イ・ハニョン」において、ウォン・ジナはその構図を静かに揺さぶる存在だ。物語を支えるだけでなく、作品の熱量を引き上げる推進力となっている点で、彼女は今まさに“次の段階”へと踏み出している。
残り4話。ジナに加えて、ハニョンの親友ソク・ジョンホ(テ・ウォンソク)、検事パク・チョル(ファン・ヒ)、記者ソン・ナヨン(ペク・ジニ)らチーム、イ・ハニョンはどんなチームプレーを見せてくれるのか?【「二度目の裁判」を2倍楽しむ】では、全話あらすじと見どころ、韓国での評判や視聴率、制作発表会レポートなどまとめている。
なお、「二度目の裁判」第11話は、2月6日21時50分より放送される。