「朝鮮心医ユ・セプン」(全31話版)第7話~第9話:“命を救えなかった医師”から“人の心に寄り添う医師”へ|ネタバレ・見どころ

12時22分ドラマ
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キム・ミンジェ×キム・ヒャンギ主演の韓国ヒューマン時代劇「朝鮮心医ユ・セプン」の全31話版の第7話~第9話のあらすじと見どころを紹介、予告映像はYouTubeにて公開中だ。【日本語字幕付 二カ国語放送】



「朝鮮心医ユ・セプン」は、李氏朝鮮時代を舞台に韓国tvNで2022年にシーズン1(全12話)、2023年にシーズン2(全10話)に分けて放送されたヒューマン時代劇。
※2026年2月3日から、BSテレ東とテレビ大阪とで放送される全31話版で、シリーズをまとめて再編集。

【「朝鮮心医ユ・セプン」を2倍楽しむ】では、全話あらすじと時代背景や見どころ、ネタバレなしのあらすじなどまとめている。

キャスト

ユ・セプン役/本名ユ・セヨプ:キム・ミンジェ
ソ・ウヌ役:キム・ヒャンギ
ケ・ジハン役:キム・サンギョン
マンボク役:アン・チャンファン
ばあちゃん役:チョン・グクヒャン
ナメさん役:ヨン・ボラ
イップン役:キム・スアン
チャングン役:ハン・チャンミン
 ほか

■第7話~第9話の見どころ

第7話から第9話は、「心医」とは何かを真正面から問い直す章であり、セプン(セヨプ)が“命を救えなかった医師”から“人の心に寄り添う医師”へと歩みを進める重要な転換点となる。王宮を追われ、鍼を打てなくなった過去を抱えたままでも、人の苦しみに向き合い続けるセプンの姿勢が、この3話でより明確になる。

第7話では、表面上は些細に見える症状の裏に隠された「心の叫び」が浮かび上がる。
第8話では、名家の屋敷で起きている虐待という重い現実が描かれ、心医としての真価が問われる展開に。
第9話では、患者を救うことが必ずしも“正義”として受け入れられない現実が突きつけられる。

この第7話から第9話は、事件解決のカタルシス以上に、人の痛みとどう向き合うかを静かに積み重ねる章であり、後半に向けてセプンが“王宮へ戻る理由”を精神的に準備していく重要な区間となっている。



■第7話

マンボク(アン・チャンファン)の処刑が目前に迫る中、セプンとウヌは、ケス医院の仲間たちの協力を得てチョン大監の屋敷に忍び込む。娘ヒョヨン(チャン・ヒリョン)の部屋からは、婚約者キルスの怒鳴り声が響いていた。ウヌは、皆が「ケバン」と呼んでいた下男の名が、実は“友・仲間”を意味する「バン」だったのではないかと推測し、二人の関係にただならぬ感情があったことを確信する。

ウヌは監察御史チョ・シヌ(チョン・ウォンチャン)に直訴し、マンボクの刑の執行延期を願い出るが、猶予はわずか三日。時間がない中、セプンとウヌはヒョヨン本人に会い、役所で真実を証言してほしいと頼み込む。二人は彼女をバンの墓へ案内し、事件当日の記憶を呼び起こそうとするが、そこへキルスが現れ、ヒョヨンを強引に連れ帰ってしまう。

ケス医院では、仲間たちが集めた情報を突き合わせる中で決定的な矛盾が浮かび上がる。まだ公にされていないはずの死因が「絞殺」であることを、キルスが知っていたのだ。セプンとウヌは、真犯人がキルスであると確信するが、すでに彼はヒョヨンを連れて姿を消していた。

チャングンの驚異的な記憶力とイップンの画才を頼りに人相書きを作成し、ついに二人の居場所が判明。セプンたちは役所へ駆け込み、真犯人がキルスであると訴える。シヌは刑の中止はできないと言いながらも、セプンが密かにバンの墓を作っていた姿を思い出し、部下たちにキルスの追跡を命じる。

そして、まさにマンボクの刑が執行されようとした瞬間、セプンたちが戻ってくる。ヒョヨンはついに口を開き、キルスがバンを殺害した真相を証言。寸前のところで処刑は止められ、マンボクは命を救われるのだった。

一方その裏で、左議政チョ・テハク(ユ・ソンジュ)は、セプンが先王の死に関わる秘密を握っている可能性を察知し、彼を排除しようと動き始める。物語は、村の事件解決から王宮を揺るがす陰謀へと、大きく舵を切っていく。



■第8話

意識を取り戻した庶子ソクチョル(オ・ハンギョル)は、ひどく水を欲しがり、周囲の声が聞こえない様子を見せる。その状態からセプン(セヨプ)は脱水症を疑い、チャングンと共に彼をチョ大監(キム・スンテ)の屋敷へ送り届ける。だがそこで目にしたのは、正室の息子たちを「庶子のソクチョルより劣っている」と罵倒し、怒りに任せて硯を投げつける大監の異様な姿だった。名家の屋敷に潜む歪んだ家庭環境に、セプンは強い違和感を覚える。

一方、市場ではナメ(ヨン・ボラ)が、最近チョ大監の奥方(イ・ジハ)が急に倹約家になったという噂を耳にする。その夜、ソクチョルは裸足のままケス医院に現れ、「喉が渇く」とうわごとのように繰り返しながら、何も聞こえないと訴える。後を追ってきた側室は、大監と奥方による虐待をほのめかし、ソクチョルが置かれている過酷な状況が次第に明らかになっていく。

ウヌは、事態を打開するため監察御史チョ・シヌ(チョン・ウォンチャン)を訪ね、ソクチョルを救う手助けを求める。シヌは、自身も卑しい身分ゆえに差別を受けて育ち、ウヌの父の助けで左議政チョ・テハク(ユ・ソンジュ)の養子となった過去を思い出す。ウヌへの想いを抱きながらも、その身分の差ゆえに彼女が他家へ嫁がされたことも、彼の胸に深い影を落としていた。

ケス医院では、チャングン(ハン・チャンミン)が自分と年の近いソクチョルに優しく接するが、塩を差し出した瞬間、ソクチョルは激しく怯える。その反応から、日常的な虐待があったことをセプンは確信する。真相を探るため、ウヌは奥方のお茶会に出向いて内情を探り、セプンはソクチョルを屋敷まで送り届ける。しかし帰り際、正室の息子たちがソクチョルを殴りつける場面を目撃してしまう。連れ出そうとするセプンに対し、ソクチョルは「行く場所がない」と言い、屋敷に残ることを選ぶのだった。

一方その頃、ジハンは漢陽に滞在していた。旧知の人物から、医官ユ・フミョンが亡くなったこと、そしてその息子セヨプが先王に施術を行い、結果的に死なせたとして官位を剥奪されたという噂を聞かされる。村で起きている小さな救済の物語の裏で、セプンの過去と王宮を巡る大きな因縁が、静かに再び動き始めていた。



■第9話

セプンたちがチョ大監(キム・スンテ)の屋敷を訪ねたその夜、庶子ソクチョル(オ・ハンギョル)が死亡したという知らせが届く。屋敷では混乱が広がり、奥方(イ・ジハ)は側室がソクチョルを呪ったとして彼女を閉じ込める。側室は涙ながらに「奥様の呪いのせいでソクチョルが病になった」と訴え、責任のなすりつけ合いが始まっていた。

知らせを聞いたセプンとウヌはすぐに屋敷へ向かい、漢陽から戻ったジハンも後を追う。息のないソクチョルを前に、セプンはかすかな脈を感じ取り、まだ助かる可能性があると判断。ウヌに鍼を打つよう指示するが、初めて命の瀬戸際に立つ彼女は震えて手が動かない。セプンは必死に声をかけ、導き続け、ついにソクチョルは息を吹き返す。水を与えると、彼は「誰にも言わないから助けてください」と訴え、喉が渇ききった体で水をがぶ飲みする。

騒ぎを聞きつけたチョ大監は、治療費を渡してこれ以上問題を起こすなとセプンたちを追い返そうとする。だがセプンは大監の脈を診て、占いや護符ではなく、屋敷内に相克する存在が病の原因だと指摘。このままでは大監自身も中風になると断言する。その言葉に動揺した大監とジハンを言いくるめ、セプンは「水の気」を持つソクチョルを連れて行くことに成功する。

ケス医院では、ソクチョルの症状が大量の塩によるものだと突き止め、誰が塩を飲ませたのかを巡って対策会議が開かれる。屋敷の全員に疑いが向けられる中、ナメ(ヨン・ボラ)が「2年前から奥様が急に倹約家になった」という噂を思い出す。ジハンは当初、他家の問題に深入りするなとセプンを諭すが、チャングン(ハン・チャンミン)から冷たいと責められ、完璧な計画を立てるよう命じる。実はジハンは、ろくでなしの実父からソクチョルを金で引き取り育てていたのだった。

セプンとウヌは、ナメを「占いの名人」に仕立てる策を実行し、屋敷に潜入。ついに、ソクチョルに毎晩大量の塩を飲ませていた犯人が、実の母である側室だと突き止める。彼女は我が子を病にし、その責任を奥方に押し付け、正室の座を奪おうとしていたのだ。追い詰められた側室は小刀を手にセプンへ迫るが、ウヌが身を挺して庇い、鍼筒が刃を防ぐ。セプンは彼女を強く抱きしめる。

最後にナメの“お告げ”で、屋敷に男が多すぎて運気を乱しているとして、男たちを漢陽へ送る流れを作り出す。ジハンが漢陽に向かったのは、医師になりたいというソクチョルの夢を叶えるため、旧知の医師に彼を託すためだった。奥方は翁主である母から土地を与えられ、息子たちと共に屋敷を出る決断をする。セプンはソクチョルに「もっと早く助けられなくてすまなかった」と謝り、彼は漢陽で名医になると約束する。家族はそれぞれ罪を認め、ソクチョルと共に新たな道へと旅立つのだった。

YouTube「朝鮮心医ユ・セプン」予告動画

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