「ちるらん 新撰組鎮魂歌~京都決戦篇~」第5話、芹沢討伐作戦始動 土方の覚悟と沖田の危うさ【ネタバレ考察】
4月24日(金)、「ちるらん 新撰組鎮魂歌~京都決戦篇~」第5話がU-NEXTで独占見放題配信開始した。この回は、芹沢討伐の実行段階に入ると同時に、土方が「組織のために非情を引き受ける副長」へと完成していく回として描かれている。同時に、新選組が“仲間を犠牲にしてでも勝つ組織”へと変わる転換点でもある。
この回の見どころと押さえておくべき過去エピソード、あらすじ・考察などまとめていく。
「ちるらん 新撰組鎮魂歌」は、橋本エイジ(漫画)×梅村真也(原作)による人気コミックを原作にした初の実写化作品。幕末の江戸と京都を舞台に、最強のサムライ集団・新選組の志士たちの荒々しくも熱い生き様を、史実をベースに大胆な解釈で描く。
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■見どころ・考察
最終回直前話となったこの回では、近藤勇と芹沢鴨に惚れこんだ藤堂平助と平山五郎の過去も描かれる。
藤堂平助と近藤勇の出会い
藤堂平助は、若くして北辰一刀流を極めた剣の達人だったが、まだ自分の進む道を定めきれずにいた。そんなときに出会ったのが近藤勇。近藤は、ただ剣が強いだけの男ではなく、剣を振るう理由や、人を導く器を持った人物として藤堂の目に映った。藤堂は近藤の豪快さやまっすぐさに惹かれ、試衛館に入門した。この出会いは、藤堂にとって「強い剣士に憧れる」という気持ちだけでなく、この人についていきたいと思わせる決定的な転機だった。
今回、藤堂といつもコンビで動くことの多い島田魁とが、先週から登場した榊一児と二児兄弟と対決するシーンがある。兄弟の圧倒的な強さに、絶対絶命のピンチにある人物が登場する。その人物が誰なのかは本編で確かめよう。ここで藤堂は己の恐怖と向き合うことになる。彼はこの恐怖から生涯抜け出せなかったという。
平山五郎と芹沢鴨の出会い
平山五郎は、商家の息子として生まれた身でありながら、剣の才によって武士の世界に入った人物。そんな平山の前に現れたのが芹沢鴨だった。一緒にいた同門の仲間たちを一太刀で殺める圧倒的な強さに惚れこんだ平山は全てを捨てて芹沢についてきた。平山は左目を縫われて閉じられているが、その眼はその時に芹沢に斬られて失明した。芹沢のそばについていつか斬ろうしていた平山だったが、いつしか「武士として認められたい」と願うようになった。これは、「近藤勇に勝ちたいと思ったのが、今では大将として尊敬している」土方と同じ。平山最期の時、平山と土方の間に奇妙な友情を感じさせる瞬間がある。
今回はそんな二人が死闘を繰り広げる。戦いの中で平山が左目を閉じている糸を抜くシーンがリアルに描かれる。視力を失った左目は敵の気配を感じとることができ、敵の次の動きが見えるのだ。これには土方も手も足も出ない。相打ち覚悟の一撃すら通じない。そんな土方がどんな技で平山を倒すのか?
なぜ仲間は“盾”になったのか
この討伐戦で描かれるのは、単なる突入作戦ではない。仲間たちは自らの意思でその場に残り、土方と沖田を先へ進ませる“役割”を選んでいる。これは「誰かが生き残るために誰かが死ぬ」という構造を、隊士たち全員が受け入れた瞬間でもある。
つまりこの戦いは、個の強さではなく“組織としての覚悟”で勝つ戦いであり、新選組がただの剣客集団から“粛清を実行する組織”へと変わった決定的な転換点だと言える。
第5話一連の戦いは、原作においても“個の剣”ではなく“役割で勝つ戦”として描かれ、新選組が単なる剣客集団から、粛清を遂行する組織へと変わる転換点となる重要パートである。
そんな殺伐とした展開の中、桜井ユキ扮するお梅の三味線で1分半ほど、綾野剛扮する芹沢鴨の剣舞も披露するのは、ドラマ版の見どころと言える。
■第5話あらすじ(ネタバレ)
奇策を捨て、武士の誇りを懸けて正面からの討ち入りを決断した近藤勇(鈴木伸之)たち新撰組。芹沢鴨討伐の夜、近藤を最後の砦として残し、山南敬助(中村蒼)の指揮のもと、土方歳三(山田裕貴)と沖田総司(細田佳央太)ら討伐隊が、芹沢のいる島原の遊郭「鈴乃屋」へ向かう。だが、その道のりにはいくつもの関門が待ち受けており、隊士たちはそれぞれの持ち場で敵を食い止めながら、最強格の土方と沖田を先へ送り出していく。
最初の防衛線では、山南、井上源三郎(岩永ひひお)、永倉新八(上杉柊平)らが敵襲を受け止める。彼らはただ戦うのではなく、ここで時間を稼ぐことこそが自分たちの役目だと理解し、命を懸けて土方と沖田の進軍路を切り開く。
続いて藤堂平助(宮﨑秋人)と島田魁(長田拓郎)が護衛役を担い、次なる関門へと進むが、そこには榊一児(山口航太)と二児(義江和也)兄弟が立ちはだかる。平助と魁はこの敵を引き受け、土方たちをさらに先へ進ませる。
やがて最後の関門で、土方の前に平山五郎(高橋光臣)が現れ、土方が対峙する。静かに左目の縫い糸を抜いた平山は、土方の動きを見切るほどの鋭さを見せ、二人はほぼ相打ちに近い死闘を繰り広げる。満身創痍になりながらも土方は平山を退け、なおも先を急ぐ。その頃、沖田はすでに芹沢の待つ「鈴乃屋」へとたどり着いていた。
実は、この戦いの裏には、近藤勇の思いがあった。
近藤は、沖田が芹沢と本気で斬り合うことで、かつて「鬼子」と呼ばれていた血に飢えた剣士へ戻ってしまうことを恐れていた。そして土方に沖田を単身で戦わせないでくれと頼んでいたのだ。その思いを受けて、重傷の土方は芹沢の待つ「鈴乃屋」へ急ぐのだった。
いよいよ次回、最終回。積み重ねてきた覚悟と狂気が交差する中、土方は沖田を止め、そして芹沢を討つことができるのか――すべてが決着する瞬間を見逃せない。第6話(最終回)は5月1日19時頃に配信される。
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