小芝風花は“分け合う商い”、長澤樹は“独占”へ―商いの思想が激突「あきない世傳 金と銀3」第5話ネタバレ

05月03日22時29分ドラマ
NHK「あきない世傳 金と銀3」第5話より

3日、小芝風花主演のNHKBS「あきない世傳 金と銀」シーズン3の第5話が放送された。この回では、幸(小芝風花)は“分け合う商い”へ、妹・結(長澤樹)は“独占”へ――対照的な戦略が激突する展開となった。ここではあらすじと見どころ、豆知識などを紹介する(ネタバレあり)。予告動画は番組HPで、NHKオンデマンドで過去回を配信する。



「あきない世傳 金と銀」は、髙田郁による同名時代小説を原作とし、学者の娘・幸(さち)が大坂天満の呉服商に奉公し、商才を発揮して成長していく姿を描く。物が売れにくい時代にも、汗と知恵で商いを成功させる庶民たちの奮闘を、江戸の多彩な風俗とともに表現している人気時代劇。

■キャスト⇒【キャスト一覧】
幸・五鈴屋七代目店主:小芝風花
小頭役・お竹:いしのようこ
賢輔・手代(図案担当):佐久間悠
佐助・江戸店支配人:葵揚
梅松・型彫師:高橋和也
力造・型付師・染物師:池田努
お才・力蔵の妻(幸の友人):菜葉菜
結・枡呉屋店主(幸の妹):長澤樹
枡吾屋忠兵衛・本両替商(結の夫):髙嶋政伸
惣次/井筒屋三代目店主保晴:加藤シゲアキ
菊瀬栄次郎・老け役の名役者:風間杜夫
吉二/二代目・菊瀬吉之丞:齋藤潤
菊栄:朝倉あき
 ほか

■第5話「見どころ・豆知識」
第5話は、五鈴屋が“仲間と生きる商い”へと舵を切る重要回。幸(小芝風花)は利益を独占するのではなく、藍染浴衣の技術と型紙を共有し、浅草の太物仲間とともに市場を広げる道を選ぶ。その決断が、やがて大きな力となっていく展開が見どころだ。

一方で、結(長澤樹)と忠兵衛(髙嶋政伸)は木綿の買い占めや話題性重視の商品で対抗。短期的な利益を狙う戦略と、信用を積み重ねる五鈴屋の対比が鮮明に描かれる。

さらに、菊栄の「小鈴の簪(かんざし)」が歌舞伎の舞台で披露される粋な展開も見逃せない。一時の流行ではなく“定番”を生み出すとは何か――商いの本質が浮き彫りになる一話となっている。

また、この回では、亡き夫の六代目・智蔵(松本怜生)と江戸出典を決心したとき「子を育てるように…」(シーズン2、第3話)や、シーズン1最終回(第8回)で二代目徳兵衛の妻・富久(高島礼子)最期の時の「五鈴屋を、百年続く店にしておくれ」(シーズン2、第3話など)の約束を交わした過去シリーズの映像も見られる。

■第5話「あらすじ」(ネタバレあり)
宝暦10年(1760年)5月。江戸を焼き尽くした大火から三か月、町には再建の槌音が響き始めていた。しかし資材不足や手間賃の高騰で復興は思うように進まず、貧しい者ほど苦境に置かれていた。幸(小芝風花)は近江屋荘八(村田雄浩)の見舞いの席で、古着や太物を高値で売りつける商人の話を聞き、胸を痛める。

そんな中、日本橋の枡呉屋が再建を進め、呉服に加えて太物にも乗り出すとの報せが届く。忠兵衛(髙嶋政伸)と結(長澤樹)が再び五鈴屋の前に立ちはだかるが、お竹(いしのようこ)の「生きてこそ」という言葉に背中を押され、店の者たちは気持ちを立て直す。

幸は浅草太物仲間の寄り合いに出席。木綿の白生地不足により値上げ案が浮上するが、河内屋(野添義弘)は「安く仕入れた分は据え置くべき」と主張し、利益よりも信用を優先する方針でまとまる。そこで幸は一歩踏み込み、五鈴屋の藍染浴衣地を仲間12軒すべてで扱うことを提案。さらに型紙や技術も無償で共有し、火事除けの願いを込めた「拍子木」柄を“火伏のお守り”として江戸中に広めたいと頭を下げる。

各店の染物師が集められ、力造(池田努)の厳しい指導のもとで準備が進むが、その裏で枡呉屋は木綿の買い占めに動き、供給を締め上げていた。さらに、五鈴屋の技を学んだ職人を引き抜くなど妨害も仕掛けてくる。加えて、市村座と結びつき、舞台衣装と連動した新柄「源蔵紋」を高値で売り出す構えを見せる。

それでも幸たちは仲間同士で木綿を融通し合い、11月1日、浅草太物仲間による一斉売り出しにこぎつける。手頃な価格と実用性を兼ね備えた“火伏のお守り”は堅実に売れ、幸は売れ行きに差が出ないよう客を回すなど、仲間全体の利益にも気を配る。

一方、枡呉屋の「源蔵紋」は芝居人気を追い風に話題となるが、派手な意匠は日常使いには不向きで、一過性の流行にとどまる兆しを見せる。そんな中、落胆していた菊栄(朝倉あき)のもとに転機が訪れる。中村座の千秋楽で、栄次郎(風間杜夫)と富五郎(片岡千之助)の粋な計らいにより、本来中止となった『娘道成寺』が特別に披露され、「小鈴の簪」も舞台で披露されることに。華やかな演出は観客を魅了し、簪は一躍評判となる。

やがて「源蔵紋」の勢いは陰りを見せ、結は悔しさをにじませる。一方、五鈴屋の商いは着実に根付き、仲間との結びつきもより強固なものとなっていく。

翌春、木綿不足が解消へ向かう中、幸は新たな一手として下野に木綿の産地を築く構想を提案。仲間と力を合わせて未来を育てようとするその姿は、「五鈴屋を百年続く店に」という志へとつながっていく。


■第6話「呉服商い再び」
宝暦11年(1761)12月14日。五鈴屋は創業十年を迎えた。呉服仲間から外れ6年…、ある日、浅草太物仲間の寄合いに駒形町の呉服屋・丸屋(田中要次)が現れた。大火の後の理不尽な値上げを強いられ、呉服から太物商いへの転身を決意、浅草の仲間に加えて欲しいと頼ってきたのだ。河内屋(野添義弘)は、「丸屋さんには、呉服商いを続けていただきたい」と異を唱える。その後、幸(小芝風花)にも思いもよらない提案が…。
◇NHK「あきない世傳 金と銀3」HP
 NHKBS:4月5日(日)スタート 毎週日曜 18:45~19:28 <全8回>
 BSP4K:4月5日(日)スタート 毎週日曜 18:45~19:28 ほか <全8回>