実話を元にしたスペシャルドラマ「真珠湾からの帰還~軍神と捕虜第一号~」制作ドキュメントと予告動画-NHK

2011年12月10日11時51分ドラマ

12月10日、NHK総合で太平洋戦争で捕虜として生き残った男性の実話を元にした青木崇高主演「真珠湾からの帰還~軍神と捕虜第一号~」を放送、各種PR動画が公開されている。今年は真珠湾攻撃から70年という節目の年であり、捕虜となった男の目線で太平洋戦争を描くことで過去を改めて検証する。

制作を担当したNHK名古屋放送局は、これまでにも「鬼太郎が見た玉砕」「15歳の志願兵」といったドラマを送り出しており、戦争をテーマにした作品に定評がある。真珠湾攻撃でたった一人生き残った男が、死んでしまった仲間たちや自分の運命と苦しみながらも向き合う姿を通して戦争の側面を伝える。
物語は「甲標的」という2人乗り特殊潜航艇の搭乗員たちにスポットが当てられる。甲標的の訓練所や戦地、そして収容所などを舞台に主人公・坂巻少尉の苦悩する日々が映し出される。その他出演者には、甲標的のチームリーダー・岩佐大尉に平岳大、隊員に須田邦裕と橋本一郎、収容所で出会う捕虜たちに金子貴俊、苅谷俊介、浜田学、比留間由哲など。
リアリティーを重視するために「丸刈りにならない役者はキャスティングしない」との製作側のポリシーに応える役者たちが揃ったことで、撮影中も気合いの入った現場となったようだ。主演の青木は完成試写後の会見では思い入れのあまりに涙を見せた。坂巻少尉のお孫さんからも雰囲気が似ていると言われたエピソードも披露し、「大変でしたけど、すごく人間らしく生きることができました」と充実した撮影現場を振り返っていた。

公式サイトでは予告動画2本と17本に及ぶ制作ドキュメント動画が公開されている。ドキュメントでは、クランクインからアップまで、各シーンのセットや撮影現場の様子がリアルに伝えられ、スタッフもキャストも一丸となって取り組む様子を見ることが出来る。折々の会見で語られる青木や平のコメントは、当時を今に伝える役割を担ったものとしての決意がひしひしと感じられる。是非ともドラマと併せて視聴してみたい。
スペシャルドラマ「真珠湾からの帰還~軍神と捕虜第一号~」は総合でよる9時から放送。

NHK土曜ドラマスペシャル「真珠湾からの帰還」

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