窓から見せた大人のラブラインを語った「ラブ・アゲイン症候群」ファン監督、独占インタビュー再現レポ(後半)!予告動画

2013年10月09日12時00分ドラマ
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以下の写真:ナビコン

9月27日、ポニーキャニオンで行われた『「ラブ・アゲイン症候群」ファン・インで監督』単独取材の後半ン!ドラマの予告動画は公式サイトで視聴できる。前半はコチラ≫
(ドラマの詳しい紹介はコチラ)。

<窓にこだわった演出>
記者:「宮」でも感じたことですが、監督の作品はガラス窓をとても効果的に使っていらっしゃいますが、これは意図してのことですか?
監督:それにはいくつかの理由があります。
ひとつは、私は“窓”には特別な意味があると感じています。映像の出発は、窓を通じて他の人の世界の観るということではないかと思っています。視聴者の皆さんも、窓を通じてカメラを感じなくなるような、客観的な何かを感じてほしいなと思っています。
もうひとつは、テレビは、以前は縦横比が4対3と決まっていましたが、最近は16対9なので、その規格に合わせなくてはならないというジレンマがあり、何か他のアングルが作れないかという思いが噴出してくるんです。それで、窓の枠組みを使って決められた縦横の比率を崩したいなという気持ちがあって、窓を画面に入れました。
記者:だから、視聴者は監督の作品に嵌ってしまうんですね。(監督またまた照れ笑い)

<視聴者と過去を共有する演出>
記者:「宮」では漫画や吹き出し、「帰ってきたイルジメ」ではナレーションや紙芝居などが途中で入りましたね。それに対して今回は、過去の映像をうまく使われたようですが…。
ラブアゲイン監督:現代ドラマは、そうしたモノを効果的に活用する演出法があると思い、「宮」や「帰ってきたイルジメ」ではそのようなアイデアを出しました。ただ、「ラブ・アゲイン」では、昔の場面のフラッシュバックを途中に入れるのは最小限にし、ドラマの最後にまとめて入れることにしました。そうすることで、「自分にもそういうことがあったよね」という思いが、視聴者たちと共有できたと思います。
記者:とても素敵な演出で、過去の映像だけを全部まとめてみたいと思いました。演技も自然で良かったです。失礼ですが…ヨンウク役の少年が超イケメンでなく素朴な風貌だったので、クラスのマドンナにあこがれるという雰囲気がとてもよく伝わりました。(叱られるかと心配したが声をあげて笑ってくれた。ホッ!)

<ファッションについて>
記者:ジヒョンの“靴”が、恋するにつれてヒールが高くなっていますが、そうしたことも演出されるのですか?
監督:(笑いながら)そこまで私が指定したわけではありません。本人が自分で演技の分析をしてのことです。女優さんは常に自分を美しく見せたいと思っていますから。(笑)ただし、前半は、まだ、ご主人との愛情が渇いているときなので、あまり可愛く見せないようにと注意を出しましたが、靴に対しては特に指定はしませんでした。
記者:女優たちの衣装は監督がコンセプトを決めるのですか?それともスタイリストが決めるのですか?
監督:ケースバイケースですが、メインキャストの場合は、ほとんど専属でスタイリストがついています。最初に、スタイリストさんがイメージした衣装を持ってきてミーティングをします。それで監督のイメージと違うときは、キャラクターのイメージを伝えて、チェンジしてもらったり、調整してもらったりします。でも、スタイリストさんは洋服メーカーとの関係もあるので、自分の意図するものと違ったりして、スタイリストさんと衝突することもあります。(ドラマはファッションのお手本。とても良い広告チャンスですからね。監督は本当に大変だ)

<次に日本のドラマをリメイクするなら…>
記者:監督は日本のドラマをよくご覧になりますか?
監督:たくさんは観ませんが、日本で大学を出た照明監督がいて、その人が推薦してくれたものを観ています。「ロングバケーション」は、機会があればリメイクしたいなと思いました。
記者:ぜひ「ロングバケーション」もリメイクしてください。キャストは考えていますか?
監督:それは、その時に発表しなくては…(笑)(内緒!実現してほしいですね)
記者:もし、日本の俳優や女優と一緒に作品を撮るとすれば、誰と組みたいですか?
監督:日本のドラマを観て、特に誰かというのはありませんが、最近韓国で藤井美菜さんが人気です。バラエティにも出ていて、一度お仕事したいなと考えています。お会いしたこともあるのですが、とても韓国語もお上手で素敵な方でした。(藤井美菜は、アメリカ生まれの千葉⇒新潟⇒神奈川育ちの美人女優。2005年に出演した「インテル」CMで注目を集め、翌年『シムソンズ』で映画デビュー。「冬のソナタ」を字幕なしで見たいとのきっかけで韓国語を勉強し、2012年より韓国での活動も本格始動!SUPER JUNIOR ドンへ主演ドラマ「パンダさんとハリネズミ」にも出演している。写真はコチラ

<ドラマのテーマと見どころ>
記者:テジンのセリフに「不倫も成就すれば純愛」というのがありましたが、これがこのドラマのテーマでしょうか?最後に、ドラマの魅力も一緒にお聞かせください。
ラブアゲイン監督:原作タイトルは「同窓会」ですよね。この“同窓”という言葉はとてもいいですね。同じ窓から世界を見たという意味があると思います。今、世界は本当に世知辛い世の中で、だからこそ相手を思いやり、愛情を持つべきだと思います。そうしたところを「ラブ・アゲイン」で主張したいと思いました。ですから、このドラマは決して不倫を助長しているのではありません。(笑)愛情を持つことこそが価値のあること。そうしたことを認識してほしいと思います。(意地悪な質問にも最後まで笑顔)
記者:今日は本当にありがとうございました。
監督:こちらこそありがとうございました。

最後まで柔和な笑顔を絶やさず、「ラブ・アゲイン」の持つ“おだやかな”イメージのままの監督だった。逸る心で脱線しそうなインタビューをうまく通訳してくださった嵯峨山みな子さんにも感謝して、40分のインタビューは無事終了。

ラブレイン(C)JTBC Co., Ltd all rights reservedドラマ「ラブ・アゲイン症候群」は、“許されぬ愛”を美しい映像と、それぞれが抱える大人の事情を名優たちの自然な演技と珠玉のセリフで穏やかに描いた “大人のピュアラブストーリー”。そして、家族の絆や、男同士、女同士の友情、謎の失踪事件も絡めた見ごたえのある作品。原作ドラマを知らない方にも、視聴された方にもぜひともお勧めしたい、癒される一作だ。
本作は、10月2日よりDVD発売およびレンタルも開始。14日からは、BS朝日で月~金の朝8時58分から10時に、全16話字幕版で放送。
ナビコンでは、放送にあわせて【「ラブ・アゲイン症候群」を2倍楽しむ】で、全話のあらすじと見どころ、キャストの魅力などを紹介するのでお楽しみに。

kandoratop【ドラマ紹介】【「ラブ・アゲイン症候群」を2倍楽しむ】

【韓流コーナー:韓流イベントなど取材レポート】  【取材レポ 前半】

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