“顔面偏差値高すぎ”と話題に…「泡沫の夏~トライアングル・ラブ~」中国での評判を紹介
2010年にメガヒットを記録した台湾の大人気作品が、2018年に中国版となって一新され、放送当時「顔面偏差値高すぎ!」と話題になった「泡沫(うたかた)の夏~トライアングル・ラブ」の中国での評判をご紹介、本作はDVDも発売中で公式サイトにて予告動画が視聴できる。
【「泡沫の夏」を2倍楽しむ】では、ドラマのあらすじや見どころ、リリース情報などまとめて紹介。また、5月13日(水)より全国無料BS局のBS11にてBS初放送される。⇒5/13よりBS11でBS初放送
物語の舞台は、華やかながらも熾烈極める現代の中国芸能界。ゲーム会社を経営するやり手社長で人一倍独占欲の強いオウ・チェン(欧辰)と、心に深い傷を抱え復讐心をたぎらせる大スターのルオ・シー(洛熙)、真逆の性格の男性二人から痛いほどに愛され、翻弄されながらも、芸能界で強く生き抜く主人公イン・シャーモー(尹夏沫)ら3人による、美しくも哀しいラブストーリー。ドラマ開始当初より、「顔面偏差値高すぎ!」などと、容姿端麗な主人公たちのビジュアルが、現地でも話題になった作品。恋愛ドラマに興味がある方だけでなく、現代中国を生きる若者たちが使う、リアルな中国語に興味のある方も必見だ。
■新世代スター3人の初共演
主人公イン・シャーモー(尹夏沫)役にチャン・シュエイン(張雪迎)。中国語で「90后女星(1990年以降生まれの女性スター)」のひとりといわれ、青春ドラマ「ときめき♡旋風ガール」や、韓国ドラマ「恋するジェネレーション」の中国版にて注目を集めた若手人気女優。彼女は長く美しい黒髪が人気の理由のひとつでもあったが、主人公シャーモーを演じるにあたり、髪色を明るくし、ゆるふわなスタイルになったことから、「まっすぐな黒髪が、茶色の巻き髪になってしまったじゃないかぁ~」などど、ヘアスタイルの比較画像がアップされるなど、男性の間で話題沸騰。原作で主人公は、“長い海藻のような黒髪の持ち主”と表現されており、台湾版もそれを再現していたことから、現代風のヘアスタイルに異論を唱えるファンも少なくなかった。しかし劇中、シャーモーにオウ・チェンがプレゼントしたリボンを結んでやるシーンが登場すると、「このヘアスタイル真似してみたい!」などと、女性からの支持が多く集まり、新スタイルも好評に。チャン・シュエインの髪型は、最後までの大きな注目の的であったようだ。
そして、シャーモーを愛する御曹司・オウ・チェン(欧辰)を演じるのが、チン・ジュンジェ(秦俊杰)。世界の名匠・チャン・イーモー(張芸謀)監督の歴史アクション大作『王妃の紋章』に15歳でデビュー。その後、日本の大人気漫画「テニスの王子様」の中国実写版で主人公・越前リョーマ役を演じて人気に。その精悍な顔立ちと180cmという高身長を活かし、中国版「ELLE」や「BAZAAR」などのファッション雑誌の表紙もたびたび務め、ドラマを観ない世代にも顔が知られている存在だ。俳優活動以外には、中国交通安全大使を務めたり、2020年に発生した新型コロナウイルス感染症撲滅のため寄付をしたりと、慈善活動にも積極的な一面を持つ。
また、人気スタールオ・シー(洛熙)を演じるのは、ホァン・シェンチー(黄圣池)。韓流スターチ・チャンウクが中国で初主演し話題になったドラマ「私のツンデレ師匠様!」や、「幻城~Ice Fantasy」などに出演した期待の新人俳優だ。明るく開放的な性格を活かし、バラエティ番組で司会を務めるなど、お茶の間の人気者でもある。
原作が“この世で最も美しく、最も残酷な三角関係”だけに、ドラマ版でも殴り合いや掴み合いのシーンが多いことから、SNS上では男優二人の不仲が疑われたりもしたが、カットが一声かかれば、シュエインを交えた3人はまるで本物の幼なじみのような親しさ。マンゴーTVのインタビューにおいてもシュエインは、「二人との共演は初めてだったが、チン・ジュンジェはお兄さんのような存在で、学びたいところがたくさんある人。ホァン・シェンチーは、より年齢が近いこともあり、和気あいあいとし、撮影を楽しませてくれた。現場ではいつも3人でふざけあったりと、良い雰囲気で撮影出来た。」とコメントしている。本当は親しい3人が、どんな愛憎劇を繰り広げるのかも注目だ。
■中国版・台湾版を比較
映像化されるのが今回で3度目となる「泡沫の夏」。初の映像化は2010年の台湾版ドラマ、2度目は2016年の中国版映画、そして今作だ。いずれも、原作は2006年中国で出版された、人気女性作家ミン・シャオシー(明晓溪)の小説。今回はなんと彼女自身が脚本を手がけ、主人公たちの心理面をより深く描き、新たな登場人物やエピソードを加筆している。そのため、台湾版が全24話であったのに対し、中国版は全36話と長く、台湾版のファンたちも、放送前より大きな期待を寄せていた。また、物語の核となる部分はそのままに、舞台を南国の雰囲気漂う台湾から、高度成長著しい現代の中国に変え、中国のトレンドや芸能界事情などを織り交ぜた、より都会的なエッジの効いたドラマに仕上がっている。2018年に中国版が放送されるやいなやファンたちは、過去の作品と比較するサイトを次々に立ち上げ、多いに盛り上がった。
台湾版でシャーモーを演じたのは、アジア圏で絶大な人気を誇る女優のバービィー・スー(徐煕媛)。彼女は童顔で丸顔、また台湾語の話し方も相まって、影のある役柄ながらもやや甘い印象であった。その点、中国版主人公のチャン・シュエインは、小顔のシュッとしたクールビューティーで都会的。物語の後半にある、主人公が女性として自立していく過程もよく表現出来ていると、好評を博した。
また、今回御曹司オウ・チェンを演じたチン・ジュンジェも、ファンに愛される存在に。前作では、アメリカ生まれ台湾育ちの人気俳優ピーター・ホー(何潤東)が演じた。彼はプロデュースからキャスティングにまで関わり、演技のみならず、当時大きな話題をもたらしていたことから、今作のチン・ジュンジェにも注目が集まっていた。結果、主人公を深く愛するが故に束縛してしまうオウ・チェンの内面までもしっかり演じた彼に、「ピーター・ホー版のオウ・チェンより好き!」や、「あの甘~い笑顔にとろけた」、また「心臓が破裂したよ~」などと、その演技に視聴者もノックアウトされたようだ。
そして、主人公シャーモーへのねじれた愛をぶつける人気スタールオ・シーは、台湾版では「最も美しい中国人」にも選ばれたことのあるイケメン中国人俳優ホァン・シャオミンが演じた。彼が作り上げた、ワイルドでミステリアス、残酷で優しいルオ・シーを、期待の新人俳優ホァン・シェンチーがどう演じるのかが注目されていたが、彼は良い意味で前作ファンを裏切った。小悪魔的な魅力全開で、肌の綺麗な美青年を連想させた小説のイメージにより近い、と評判なのだ。「きれいな顔して実は腹黒!」などと、そのギャップに萌える声がSNS上にも飛び交った。
台湾版のメインキャスト3人の実年齢が、設定よりも高かったことなどから、今作はとてもフレッシュで、小説をよく再現できていると、高評価を得た。
こちらで台湾版と比較した「PV映像」と第1話「動き出す運命の歯車」を紹介しているのでチェックしてみよう。
⇒台湾版の比較PV&本編第1話特別無料公開
■愛と憎しみのトライアングル・ラブに視聴者が釘付け
視聴率自体はそれほど高い数字を残すことはなかったが、3人が運命の再会を果たし物語が大きく動き出す第7話「突然の再会」からはどんどん注目を集め、中国SNSユーザーのほぼ半数が利用しているといわれるWeibo(微博)では、「泡沫の夏」のハッシュタグが、約12億超の閲覧数を記録した。シャーモーとオウ・チェンの二人の愛を表す「辰沫愛(チェン・モーの愛)」なるハッシュタグも現れ、二人の恋愛を応援するコメントで溢れかえった。また、ドラマ名は検索ワードランキングで1位に輝くなど、ネット上をも大いに沸かせたドラマとなった。
弟想いのヒロインが、夢への階段を駆け上がり、歌手として成功を収め、芯のある女性へと成長する側面も丁寧に描かれており、そのシャーモーの姿とシンクロするかのごとく、彼女を演じるチャン・シュエインがエンディング・テーマで初めて美声を披露している。そちらもぜひお楽しみに!
一触即発のスリリングな三角関係で話題沸騰の「泡沫の夏~トライアングル・ラブ~」がテレビで見られるこの機会をお見逃しなく!
◇「泡沫の夏~トライアングル・ラブ~」公式サイト
◇BS11「泡沫の夏~トライアングル・ラブ~」番組サイト
2020.05.13スタート 月~金11:29-12:00 BS初放送
【華流ドラマ】【作品詳細】【「泡沫の夏」を2倍楽しむ】