『The Witch/魔女』キム・ダミの演技に度肝を抜かれる!映画公開当時の韓国での評判は?

2020年10月02日23時40分 
(2020年10月02日23時53分 更新)
映画
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「梨泰院クラス」のキム・ダミと『パラサイト 半地下の家族』のチェ・ウシクが出演している大ヒット映画『The Witch/魔女』がNetflixでもついに配信された!今回は2018年に韓国にて公開された当時、どのような口コミがあったか?評判や見どころなど詳しくご紹介していきたい!予告動画はYoutubeにて公開中だ。

作品紹介(2018.10.12navicon記事)

本作品に出演しているキム・ダミといえば「梨泰院クラス」、またチェ・ウシクとえいば『パラサイト 半地下の家族』など最近大ヒットした作品に出演した二人であり、もはや韓国だけでなく世界的に有名な俳優ともいえるだろう。実力も人気も兼ね備えた二人だが、彼らを最近知ったという方は、もしかしたらこの映画を見たらこれまでと余りにも印象が違って衝撃を受けるかもしれないが、彼らの演技力、またストーリー展開などどれを取ってもクオリティの高い本作品、是非とも観て頂きたい。



特に主人公を演じたキム・ダミは「梨泰院クラス」で海外視聴者たちにも多く認知されただろうが、韓国では正に本作品によって彼女の演技力が世間に認められ、一躍有名人になったと言っても過言ではない。 というのもこの映画が公開された2018年、当時新人だった彼女が主演であるにもかかわらず、300万人以上の観客を動員した大ヒット作品なのだ。

これまで韓国で多くのヒット作品を手がけたパク・フンジョン監督の作品ということで公開当初は興味を持った人も多く、それが口コミでどんどん人気が広がっていった。演出や出演者の演技に関しての評価も高く、完成度の高い作品と言われている。
パク・フンジョン監督といえば、『新しき世界』『V.I.P. 修羅の獣たち』『悪魔を見た』など、韓国映画ファンであれば知っているであろう有名作品を多く手がけているが、どれもかなり過激な内容ということもあり怖くて見れていないという人もいるのでは。本作品もまた、人が死ぬシーンや血などが出てくるため、好みが分かれる映画とも言える。勿論、残酷なシーンなどが苦手な方に無理やり観てくれとは言えないが、少しでも耐性がある方は、どうか先入観だけで判断せずに、一度観て頂きたい。
その理由として、この映画は前半と後半でまるで雰囲気の異なる作品であるからだ。素朴な女子高生が後半で一転、覚醒してからが凄まじいのだ。驚きの展開が繰り広げられ、後半のアクションシーンはハラハラドキドキ、迫力満点だ。

確かに序盤は、所々で人が死ぬシーンもありつつも、ひたすら平凡な女子高生の姿が描かれるため、ストーリーがいまいち掴めずよく分からないと思ってしまうかもしれない。しかしそこで視聴をやめてしまうのは勿体ない!実際に韓国人たちの口コミも、「何とも平凡な日々が過ぎていくため何の映画だろうか?と思った」「途中までは女子高生のサクセスストーリーか?」「なぜこれが魔女というタイトルなのか?」 と様々な思いを抱えながら視聴した人が多かったが、後半をより際立たせるための演出であったのだと後から気付いた瞬間、なるほど!と膝を打つはず。正に、本作品の最大のポイントいっても過言ではないだろう。

また「梨泰院クラス」のキム・ダミしか知らない方からすれば、いくら数年前とはいえあまりの幼さ、素朴さに驚くはず。それが後半に覚醒してからは、クールな表情を保ちながら超人的な能力で人を殺す、サイコパスのような恐ろしい一面を見せる。そんな彼女の豹変ぶりに「まるで一人二役かのよう」という意見が出てくるほど。「新人なのに演技がやばい!演技もアクションも最高!」「新人女優キム・ダミを発掘!」と賞賛の嵐であった。

そしてキム・ダミ以外の出演者の演技や、演出に関しても高評価な口コミが多い。チェ・ウシクも『パラサイト 半地下の家族』でもはや一躍トップ俳優の仲間入りを果たしたが、他にも『新感染 ファイナル・エクスプレス』や、また古くから知っている人は「屋根部屋のプリンス」などの可愛らしい姿も記憶に残っているのではないか?このように多くの作品に出演しているが、本作品ではそれまでの雰囲気とはまるで異なる悪役の姿が見ることができ、とても新鮮に感じる。それどころか違和感などは一切なく、とても似合っているため「この髪型や不気味なイメージが一番カッコイイ」というファンの声も多く見られたほど。このように作品毎に役柄になりきる彼の演技力は素晴らしく、是非そんなチェ・ウシクを楽しんでもらいたい。

また友人ミョンヒ役のコ・ミンシの光る演技にも注目。彼女の底抜けに明るいキャラクターがとても見ていて微笑ましく、可愛らしい。重い空気が広がる映画を明るく活気づけてくれる貴重な存在だ。

その他には、「セリフ回しが独特」という意見もちらほら。「まるで漫画のセリフようだ」「セリフがちょっとキザ」などという意見もあり、韓国人の中には気になる人もいたようだ。しかし一視聴者の個人的な意見としては特にそこまで違和感は感じず(韓国語の細かなニュアンスが完全に理解できていない可能性もあるが)、寧ろそれ以上に、前述した後半のアクションシーンの迫力や、キム・ダミの演技力に圧倒されたという記憶が強い。

出演者たちの圧倒的な演技力に迫力のアクションシーン、緩急のつけどころが絶妙で鳥肌モノの演出…と、世界観に没入して見入ってしまうこと間違いなしの本作品。「これまで韓国で見られなかったアクション映画!」と韓国中で話題となった注目の映画、是非注目して頂きたい!

日本では2018年11月に劇場公開した本作。2020年現在、以下の各配信サイトで配信中だ。

■あらすじ
10年前、謎の事故が起きた施設を脱出しすべての記憶を失ったチャユン。彼女は自身を引き取ってくれた老夫婦の元で育てられる。女子高生となった彼女は、厳しい家庭環境を助けるため、ある日賞金がかかったオーディション番組に出演することとなるが、放送直後から謎の人物が彼女の前に現れ…。

■キャスト
キム・ダミ
チェ・ウシク
チョ・ミンス
パク・ヒスン


■スタッフ
パク・フンジョン(演出・脚本)

Netflix
Youtube予告動画

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