NHKBSP「コウラン伝 始皇帝の母」皓ランに刺客が迫る!第12話予告と第11話ネタバレ:美しさは罪

2020年12月12日08時00分ドラマ
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中国ドラマ「コウラン伝 始皇帝の母(原題:皓镧传)」(全34話)厲(れい)王妃と雅王女に命を狙われる皓ラン!そして秦との戦が続く中、呂不韋(りょふい)は再び嬴異人(えいいじん)を逃がす計画を実行する12月13日(日)夜9時からNHKBSプレミアムにて放送の第12話あらすじと第11話ネタバレあらすじ、豆知識(美しさは罪)を紹介、番組公式サイトでは紹介ムービーが視聴できる。



「コウラン伝 始皇帝の母」は、中国、春秋戦国時代、趙の名家で育った聡明で美しい娘、李皓鑭(りこうらん)が、時代に翻弄されながら、秦の始皇帝の母となるまでの波乱に満ちた人生を描く愛と闘いの物語。
【「コウラン伝」を2倍楽しむ】では時代背景や人物紹介、各話の詳しいあらすじと見どころなどまとめて紹介している。

策士、瓊華(けいか)の手腕が炸裂した12月6日放送の第11話。羽王子を利用し、韓から来た愛人との密通を装いつつ、実は韓から来た工作員とやり取りしていると見せかける瓊華。しかし、実際その工作員は韓ではなく燕国の者だった!はじめから趙を破滅させる魂胆の瓊華の策略にはまった羽王子と皓ランたち。商人を捕らえたことで趙に反発する燕が秦と同盟を結び、趙が窮地に立たされるという予想外の結果になってしまった。

そして12月13日放送の第12話では、厲王妃と雅王女に命を狙われる皓ランに命の危険が迫る。跡継ぎ争いに揺れる後宮の少妃たちが動き出す中、秦と趙の戦いが激化し、呂不韋は和平交渉の役目に推薦される。呂不韋はそれに乗じて異人を逃がそうとするのだが・・・。予告では皓ランを庇おうとして矢を胸に受けてしまう異人だが、一体何が起こるのか?波乱続きの第12話もお楽しみに!

■前回:第11話ネタバレあらすじ
宴席に出席した者たちが突然倒れだした。殷小春(いんしょうしゅん)は出されたスープの中に、籐黄(とうおう)が含まれていると趙王に報告した。藤黄は少量であれば害はないが、大量に摂取すると人を殺す毒となる植物。宴席を取り仕切っていた皓ランは自分の責任だと申し出る。皓ランを擁護する厲王妃が食事を担当した者を召喚したが、すでに失踪していた後だった。

蛟王子だけが被害を受けなかったことから、雲少姫は蛟王子が王を殺して王位を継ごうとしていると断言した。蛟王子は皓ランが自分の椀を新しいものに替えたことを思い出し、皓ランの仕業だと主張した。しかし趙王は蛟王子の訴えを退け、幽閉するよう言い渡した。実は、全員に少量の藤黄を盛ったのは皓ランだった。蛟王子が一人助かることで疑惑をかけようとしたのだが、さらに致死量の毒を盛るよう仕向けたのは呂不韋だったことがわかり、皓ランは呂不韋に警告した。その頃、趙王の息子、逸(いつ)王子が半年ぶりに邯鄲に帰還し、敬愛する小春に会いに来ていた。

羽王子は瓊華の放つ凧を拾いたがっている男を宮殿の外で見つけた。おかしいと思い調べてみると、男が住んでいるあばら家に他に4つの凧を発見した。羽王子がこのことを瓊華に聞くと、その男は愛人で自分を追って趙まで来たと明かした。一方、瓊華は小春に薬の調合を注文したが、その内容を見た小春はその薬の中に妊娠の妨げになるものが入っていることを知り、その依頼を断った。すると瓊華は自分にさからった小春を殺すつもりで捕らえた。

羽王子は、呂不韋と異人、そして皓ランにこの凧を見せた。皓ランはこの中に解読できない文字を見つけ、最後に数字が書いてあった。皓ランは小春を助けたいと願う逸の力を借りて、その文字が鳥蟲書であることを知った。そして暗号を解き、そこに韓国の工作員と思われる名前を見つけた。皓ランは瓊華のもとへ行き、凧で彼らとやり取りして趙を倒そうと計画していることを暴いた。仕方なく瓊華は捕らえていた小春を釈放した。

羽王子は凧の名簿に基づき工作員6名を捕らえ、趙王に報告した。しかし、羽王子が捕らえたのは燕国の商人だった。これに怒った燕は秦と同盟を組んでしまい、趙は燕と秦に挟み撃ちにされることになる。瓊華はわざと羽王子に凧を拾わせ、罠にはめたのだった。

皓ランは、博識の異人が鳥蟲書を知らないはずはなかったと、何も言わなかった異人を責めた。すると異人は怪しい点があったから、瓊華の罠ではないかと疑っていたことを明かした。そこへ怒った羽王子が乗り込んできて刀を皓ランに向けた。異人の説得に羽王子は皓ランに謝罪した。異人は、素早い燕の動きをおかしいと思い、皓ランはすでに秦と燕は手を組んでいたのではと考えた。

一方、幽閉されている蛟王子は次第にやつれていき、雅王女や厲王妃に助けを求めた。しかし、蛟王子の演技を見抜いた厲王妃は、それでは王の許しを得る事はできないと、蛟王子に水を被らせ病を悪化させた。そして、雅王妃はスープに入っていた魚が、私学の子弟たちの絵具により汚染された湖で捕ったもので、それが原因で魚に絵具の毒がまわったのだと趙王に報告した。蛟王子の病状と、雅王女の調査結果を考慮し、蛟王子は釈放された。

数日後、趙王と瓊華が食事をしているところに呼ばれた皓ランは、王の前で淫らな衣装で踊るよう瓊華から命じられた。辱めを受けるくらいなら死んだ方がましだと断る皓ランだったが、瓊華は彼女に罰を与えることにした。瓊華は罰を受ける皓ランのところへやって来て、凧の一件を見破った皓ランを牽制してくるのだった。

■豆知識:美しさは罪
ドラマで皓ランが趙の国を滅ぼそうと暗躍する瓊華のことを「傾国の美女」と例えていたが、「傾国の美女」とは一体どんな女性なのか?もともとは皇帝や王、将軍など身分の高い男性が夢中になり、己の職を顧みなくなるほどに魅了できる美貌を持つ女性を「傾国の美女」、「傾城(けいせい)の美女」と言い、美人の例えとなった故事成語のひとつ。また、美女にかまけた王が政を疎かにするので「傾国の美女」としてあげられる女性は”悪女”として挙げられることもある。第11話では瓊華の美貌に惚れ込んだ趙王が職務をおろそかにし、さらに瓊華の策略にはまってしまった為、国を傾けることになってしまった。

この故事成語はもともと、中国の前漢、7代皇帝の武帝に仕えていた宦官、李延年が武帝に妹を売り込む際に「北の方に、一度見つめれば城が傾き、二度見つめれば国が傾くほどすごい美人がいます。こんな美人を手に入れなくてよいのでしょうか?(手に入れないわけにはいかないでしょう)」という詩が元となっている。ここから「傾国の美女」は男を虜にするほどの美人を指す形容詞として使われるようになった。

ちなみにこの妹は実際に美人で、李夫人として武帝の寵愛を受けるが不幸にも早逝してしまう。悲しんだ武帝は道士に霊薬を作らせ、炉で炊き上げたら霊薬の中に李夫人の姿が垣間見えたという話が白居易の長恨歌『李夫人詩』にも歌われているが、この霊薬は「反魂香」と呼ばれ、落語の「反魂香」「たちぎれ線香」の元ネタになったとも言われている。こうしてみると「傾国の美女」は一概に”悪女”と言えないが、何にせよ美しさは罪作りなことは間違いない。

■第12話あらすじ
瓊華の仕業で、王命に背いたとし罪人所で働かされる皓ラン。厲王妃は女官の皓ランがいなくなっても気に留めることはなかった。羽王子の母で、雲少妃が罪人所へ行くと、他の側室が皓ランから強引に王妃の弱みを聞き出そうとしていた。

秦との戦が長引く中、蛟王子は秦と和議を結ぶよう趙王に進言する。そして交渉に行く使節に呂不韋を推薦する。一方、呂不韋は重陽の節句に乗じて異人を逃がそうとするのだが、そこに突然、刺客の集団があらわれ取り囲まれる。

原題:皓镧传
制作:2019年 中国

■キャスト相関図(NHK)
李皓鑭(リ・こうらん)役:ウー・ジンイエン [声:中村千絵]
呂不韋(りょふい)役:ニエ・ユエン[声:東地宏樹]
嬴異人(えいいじん)役:マオ・ズージュン [声:平川大輔]
雅(が)役:ハイ・リン [声:松井茜]
厲(れい)役:ニン・ジン [声:深見梨加]
趙 丹(ちょうたん)役:ワン・ジーフェイ [声:内田直哉]
韓 瓊華(かんけいか)役:ジャン・ナン [声:甲斐田裕子]

紹介ムービーとインタビュー映像
NHK「コウラン伝 始皇帝の母」番組公式サイト
 2020.09.27スタート 毎・日21:00~22:00 BSプレミアム
  ※再放送 翌週13:00~ 
Youtube予告動画

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