「ポッサム‐運命を盗む(原題)」第19-最終回あらすじと見どころ:運命を変えてくれた愛しい人、仁祖反正
KNTVにて2話連続で日本初放送中の「ポッサム‐運命を盗む(原題)」11月12日放送の第19話と第20話(最終回)のあらすじと見どころ、豆知識をご紹介、KNTV「ポッサム-運命を盗む(原題)」スペシャルサイトではドラマの見どころやハイライト映像、相関図など公開している。
※「ポッサム~愛と運命を盗んだ男~」主演のチョン・イル&クォン・ユリの独占インタビューの再放送についてはコチラ紹介。
「ポッサム‐運命を盗む(原題)」は朝鮮王朝第15代王・光海君の時代が舞台。寡婦を連れ去り再婚させる風習“ポッサム”をテーマに、男やもめと後家になった王女が、王宮に潜む陰謀を明らかにするため、夫婦を偽り共に生活するロマンス時代劇。【「ポッサム~愛と運命を盗んだ男~」を2倍楽しむ】では、ドラマの時代背景や、ポッサムや寡婦について、メインキャストについて、全28話版のあらすじと見どころも紹介しているので、視聴の参考にどうぞ。
※あらすじを知りたくない方は、見どころと※豆知識をご覧になって、あらすじは確認用にどうぞ。
※全28話版のあらすじと見どころは
■キャスト⇒メインキャスト紹介
バウ役:チョン・イル
ファイン翁主スギョン役:クォン・ユリ(少女時代)
イ・デヨプ役:シン・ヒョンス
イ・イチョム役:イ・ジェヨン
光海君役:キム・テウ
チュンべ役:イ・ジュニョク
チョ尚宮:シン・ドンミ
ほか
デヨプ(シン・ヒョンス)、テチュル(ユン・ジュマン)
© MBN All rights reserved【第19話】
バウたちは、叔母・仁穆大妃が幽閉されている西宮へ身をひそめるために、高い塀を乗り越えるが、スギョンとチュンベが番人たちに見つかってしまう。デヨプが現れスギョンたちを助け、傷を負う。デヨプを海印堂(ヘインダン)イ氏の元へ連れて行ったスギョンは、バウと婚礼を挙げたことを打ち明け、デヨプも未練はないというが…。スギョンはイ氏からデヨプの出自を聞く。その頃、バウは仁穆大妃に事情を打ち明け、妻スギョン救出のために力を貸してほしいと、秘密の抜け道を教えてもらう。
※仁穆大妃と王女:仁穆大妃は宣祖の二番目の王妃で王女は「華政(ファラン)」の主人公の貞明公主とみていいだろう。宣祖には正室が生んだ王女(公主)は一人しかないので。
早朝、バウは抜け道を使ってスギョンを迎えに行くが、スギョンは一人で西宮に戻っており、番人に発見、連行されてしまう。逮捕したのが男装したスギョンらしいと報告を受けた左議政イ・イチョムは、王・光海君に知られる前にスギョン確保を命じるが…。
スギョン/ファイン翁主(クォン・ユリ/少女時代)
© MBN All rights reservedスギョンの連行を目撃したバウは王に会って助けてほしいと懇願。イチョムの謀反をなんとしても阻止するというバウの言葉に、王はスギョンを宮女に変装させて王宮内に匿うことに。スギョンは、父王にイチョムの計画を教えてくれたことの礼を言い、許可なくバウと婚礼を挙げたことを謝罪する。そして、イチョムの謀反に怯える王に、西人勢力の協力を得て、親衛反正を行うことを提案する。西人派が裏切るのではないかと不安がる王だが、他に手立てはない。バウはイチョムの謀反を阻止できなかった場合は、イチョムを殺害し自分も自決すると約束する。
※親衛反正(チヌイパンジョン):既存の勢力が自身の権力を強化するために繰り広げるクーデター。スギョンが「高麗王朝の逆臣イ・ジャギョム排除のために行われた」と例えたイ・ジャギョムは李資謙のこと。詳しくは韓国の歴史-高麗時代②で紹介。
キム・ジャギョムと西人の会合に出向いたバウは、そこに王に恨みを持つ綾陽君がいることに驚き、謀反の匂いを嗅ぎ取る。立ち去るバウを追いかける綾陽君は、協力が無理な大妃に自分たちの意志だけでも告げて欲しいと頼む。
バウはデヨプに、スギョンを助けるためにもう一度だけ力を貸してほしいと頼む。イ氏は、デヨプが王位に就くのを断固拒否すれば、謀反の正当性を示す代わりを探さなくてはならず、謀反は立ち消えになるという。イチョムが母イ氏を人質にしてデヨプを脅すかと心配するデヨプに、臨海君を毒殺し、刺客まで送ったのが光海君ではなくイチョムだと教え、それを証明する証拠の品も持っていると、布巾を見せるイ氏。だが、テチュルからその証拠を使えば、イチョムに殺されると聞いたデヨプは、母を守るために形見でもある証拠の品を燃やす。実は、赤ん坊のデヨプもろともイチョムに殺されそうになったイ氏を守ったのも、形見の品をイ氏に届けたのもテチュルだった。
バウとデヨプは大北派の謀反を阻止するために動き出す。武器倉庫を見つけた2人は倉庫を爆破させるが、デヨプがつかまってしまい、イチョムの前に引き出される。武器倉庫は他にもあり計画は失敗。デヨプはイチョムを父の敵と罵り、イチョムには従わないと言い捨てる。デヨプを思いのままにするにはスギョンしかないと考えたイチョムは、王にスギョンの引き渡しを迫る。発作を起こした王を見たキム尚宮はイチョムと手を組み、スギョンをイチョムに引き渡す。
独断でスギョンを渡したキム尚宮に激怒しながらも、心中を見透かされたことを嘆く王。それを知った昭儀ユン氏は、王座に執着するあまり娘を犠牲にした夫に「もうあなたは王でも、夫でも、父親でもない。ですが王様の心から思う者はもう誰もいない」と絶縁を言い渡す。そんなユン氏を慰め、必ずスギョンを助けると約束するバウ。
■見どころ
冒頭、梯子を上るスギョンが番人に見つかり取り押さえられるシーン。バウの手が槍の先を握っているのを見てバウの手を離してしまうスギョンの愛が切ない。また、スギョンとバウが本当の夫婦になったことを聞き、未練はないと言いながらも断ち切れない恋心が見え見えのデヨプの恋も悲しい。そんなデヨプに申し訳なさそうなスギョンだが、母ユン氏の前でバウの話が出るだけに笑みがこぼれてしまう。
今回は王とイチョムの側近であるジュンヨンとテチュルがそれぞれ、主人に隠れてバウとデヨプの味方になってくれる。また、終盤、キム・ゲシ尚宮にビンタをくらわせ王に啖呵を切ったユン氏に拍手を送りたい。
バウとスギョンのロマンス史劇と思って視聴を始めたが、バウが吹き飛ばされる迫力の爆破シーンや仁祖反正まで描かれる本作。甘々だけでなない。果たして残り1話で王の交代、そして主役カップルのロマンスはどう描かれるのか?
左議政イ・イチョム(イ・ジェヨン)
© MBN All rights reserved【第20話(最終回)】
イ・イチョムは、王になれば想い人を思いのままにできると、拉致したスギョンをデヨプに会わせ、デヨプが王になるのは避けられない運命だと告げる。テチョルは憤怒するスギョンに、デヨプが助けてくれるのを信じて待つようそっと教え、バウにはデヨプによるスギョン救出計画を伝える。
バウは王とイチョムら大北派を退けるために仁穆大妃に協力を願い、反正を許すという直筆の書信をもらう。これさえあれば西人の謀反に名分ができ、南人も引き込むことができる。バウは昭儀ユン氏とスギョンの安全と、王の命の保証を条件にこの書をキム・ジャジョムに渡すが…。
母イ氏に朝鮮を離れるよう説得したデヨプは、イチョムに従うと伝え、スギョンと共に実父・臨海君の墓参に行くことを申し出る。デヨプの計画に気づきながらもバウが出てくると睨んだイチョムは、息子ウォンヨプに別動隊を準備させ墓参に同行する。予想通りバウたちがスギョン奪還のために襲撃してくるが、テチュルの偽情報によってウォンヨプは合流できない。デヨプとテチュルがバウたちに応戦すると見せかけスギョン救出は成功する。一人イチョムの元に戻ったデヨプは、イチョムに刀を振り下ろすが、かつて父と呼んだイチョムを斬ることができない。刀を捨てて立ち去ろうとする。その時、デヨプの刀を拾ったイチョムがデヨプの背中を突き刺す。「たった一度でも私を息子だと思ったことがありますか…」デヨプの問いかけに答えぬままイチョムは立ち去る。デヨプが心配になり戻ったバウとスギョンに看取られデヨプは息を引き取る。
イチョムを失脚させスギョンを助けるために西人に協力するしかなかったバウ。スギョンはそんなバウに理解を示し、朝鮮のためにやるべきことをしてするようにと勇気づける。綾陽君による反正の決行が12日夜と決定する。バウは王、ユン氏、そしてスギョンの命の保証をジャジョムに念押しするが、信じられずに対策をたてることに。
王宮に謀反の動きがあるという報告を受けた王・光海君はキム尚宮にジャジョムの動きを探らせるが、保身に走ったキム尚宮は偽の報告をする。だが王は感づいていた。バウを呼び寄せ、「朝鮮のために私利私欲に目がくらんだイチョムの謀反だけは阻止してほしい」と最後の王命を下し、「スギョンを守ってほしい」とスギョンの父として婿バウにお願いする。
※駙馬(プマ):王の婿。詳しくは【韓流コラム】“揀択(カンテク)”で解説。
内禁衛将ジュンヨン(ソ・ボムシク)
© MBN All rights reserved※「士は己を知る者のために死ぬものだ」:バウに合流を誘われた内禁衛将ジュンヨンが断るときに使った、中国戦国時代に実在した予譲(よじょう)の言葉。初めて自分を認めてくれた主が無念の死を遂げ、復讐を誓った時の言葉で、「女は己を悦ぶ者のために容づくる」と続き、これが自分のことをよく理解してくれている親友という意味の“知己”の語源となった。
大北派に先んじて西人派が動く。キム尚宮はジャジョムによって逮捕され、観念した光海君はバウの計らいでスギョンに会うことができる。そしてジャジョムを信じきれないバウは、スギョンとユン氏をサンウォン寺に身を潜めさせる。イチョムと向き合ったバウは、友デヨプに免じて敵討ちを諦める。イチョムはデヨプを埋葬してくれたバウに礼を告げ自らの野心を終わらせる。
綾陽君を推戴した反正は成功、光海君は廃位され、綾陽君が即位(第16代・仁祖)。光海君の名の下、懲罰された永昌大君や臨海君、そしてバウの祖父キム・ジェナムらの復権は認められる。一方、スギョンはバウのために身を引こうと出家を決心する。スギョンを哀れむ和尚は、準備だと言って一旦部屋を出る。そして代わって入ってきたのはポッサム稼業のバウ…。
宗廟 ©navicon※綾陽君の反正:これが1623年 4月11日 に発生した「仁祖反正」。詳しくは「屈辱の王・仁祖と朝鮮王朝中期を考える」で解説。
※宗廟社稷 (チョンミョサジク):宗廟は、歴代王と王妃、のちに称号を贈られた王と王妃、功臣の位牌を祀った祀堂。社稷は土地の神と五穀の神(社)を祭った神(稷)の総称。朝廷または国家。ジャジョムの台詞の中で「綾陽君を宣祖に次ぐ王とする」とあるが、宗廟には光海君と第10代王・燕山君は祀られていない。
■見どころ
バウとデヨプの戦い。イチョムを信じ込ませたのは、チュンベを斬ったデヨプの剣。果たしチュンベの命は?
韓国時代劇では主要人物の最期を座ったまま死なせる“座死”という名演出で終わらせることが多いが、想い人からも父と信じた人からも愛されなかったデヨプの悲しい最期をシン・ヒョンスが見事に演じている。
光海君がバウに最後の願いをするシーン。これまで“ファイン”と呼んでいた光海君が、初めて“スギョン”と呼ぶのをお聞き逃しなく。
イチョムの前でデヨプを“友”と呼んだバウ。男の友情に泣かされた本作だが、肉親以上の絆で結ばれたスギョンとチョ尚宮にも号泣させられる。王女スギョンが乳母チョ尚宮にこれまでの感謝の気持ちをどんな姿で現すのか。お見逃しなく。
ラストは時代劇らしい史劇アクションがたっぷりみられるが、アクションスター“ソ・ボムシク”ファンとしては、彼の8人(?)斬りがスローモーションというのが少し残念でもある。
いろんな見せ場のあった最終回。ラストの最高のロマンチックなエンディングはドラマで確認しよう。
放送日:毎週(金)後8:00~10:30 ※2話連続放送
再放送日:毎週(木)前11:30~後2:00 ※2話連続放送
◇KNTV「ポッサム-運命を盗む(原題)」
2022年2月28日-3月25日 月~金18:45-20:00 一挙放送
2021年9月10日-11月12日 金20:00-22:30 2話連続、日本初放送
(再放送)木11:30-14:00
◇KNTV「ポッサム-運命を盗む(原題)」スペシャルサイト
■視聴方法
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◇KNTV視聴方法ページ
【作品詳細】【「ポッサム‐運命を盗む」を2倍楽しむ】