NHK「七日の王妃」第4話あらすじと見どころ:ふたりだけの証と誤解から始まる悲しい復讐、子役から大人の俳優へ
パク・ミニョン×ヨン・ウジン×イ・ドンゴンの切ないラブ史劇「七日の王妃」(全20話)NHKBSプレミアムにて4月30日(日曜午後9時から)放送予定の第4話のネタバレ(あり/なし)あらすじと見どころ、豆知識を紹介、番組公式サイトに予告動画とヨン・ウジンのコメント動画が公開している。
[ステレオ2か国語(主:日本語吹き替え/副:韓国語)| 字幕放送有り]
「七日の王妃」は、2人の王に愛されながら、わずか七日でその座を追われた王妃の愛と涙の物語。【「七日の王妃」を2倍楽しむ】には、時代背景や実在の人物紹介、ドラマの見どころ、インタビューなどをまとめて紹介しているので視聴の参考にどうぞ。
■キャスト
チェギョン役:パク・ミニョン/声:ブリドカット セーラ 恵美
子役:パク・シウン
イ・ヨク/普城大君(チンソンテグン)役:ヨン・ウジン/声:西健亮
子役:ペク・スンファン
イ・ユン/燕山君(ヨンサングン)役:イ・ドンゴン/声:高橋英則
子役:アン・ドンギュ
ソノ役:チャンソン[2PM]/声:岩中睦樹
子役:チェ・ミニョン
他
■第4話「ふたりだけの証」
王子ヨクは、友人ソノの父親を獄舎から逃がした罪で投獄される。それを聞いたチェギョンは国王に直訴するため王宮へ。そこでユンが実は剣士ではなく王だと知り驚く。チェギョンは「次に会った時は願いを1つ聞く」というユンの約束を思いだし、ヨクと一緒に罪を償わせてほしいと願い出るが、ヨクのほうはチェギョンひとりに罪をかぶせようとしていると聞かされ傷つく。やがて裁きの場に出されたチェギョンとヨク。そこでヨクは…。
※以下、ネタバレ
ソノの父を逃がした晋城大君(チンソンテグン)ことイ・ヨクは追っ手に捕まり燕山君(ヨンサングン)ことイ・ユン王の前に引き出され刀を突き付けられる。ヨクは「正当な処罰をしなければ王座は守れない。王が誤れば諫言を繰り返すのが臣下の道理です」と正論を口にする。激昂する王の怒りを鎮めるどころか、勝手に思い込めばいいと言い出し、ふてぶてしい態度のヨクを獄舎に閉じ込めろと命じる王。
その頃ソノ父子を逃がしたチェギョンは、父シン・スングンからヨクが獄舎に捕らえられ、反逆罪に相当する重罪で処刑されるだろうと聞き驚く。王が弟である大君をかばうと、その大君を立てて謀反を企てる輩が出てきて王位が脅かされることもあるため、たとえ実弟であっても斬り捨てるのが、王というものだと聞かされ、言葉を失うチェギョン。
イム・サホンと王の側室チャン・ノクスは大君さえ亡き者にすれば、たとえ元史官が密旨を持っていても王は安泰と考える。ヨクの暴挙がチェギョンのせいだと知った大妃が臣下たちを使って「晋城大君容赦を請う上訴」を用意させるだろうと推測したノクスは、内命婦を総動員してヨクを擁護する噂を流させる。もっとも大妃と違ってノクスはそうすることで王のヨクへの憎しみを増幅させ、処刑させるのが目的。イム・サホンはチェギョンも抹殺することでシン・スグンを排除したいとノクスに囁く。
※内命婦(ネミョンブ):王宮に仕える宮女たち。宮女を取仕切るのは王妃の務めで、正一品~従九品までこちらも18の等級に分けられていた。詳しくは【朝鮮王朝豆知識】「◆宮女の身分(内命婦)」で。
いたたまれなくなったチェギョンは翌朝、叔母である王妃に助けを求め王宮へ。宮中で王と出くわしたチェギョンはそれが兄代わりになってくれた武官だと気づき驚く。「願いを叶える」という約束の手紙を思い出したチェギョンだが、弟との関係に悩み苦しむ王の気持ちを考えると単純にヨクを助けて欲しいとはいえず、大君とともに罪を償わせてほしいと願い出る。その配慮がまた王の神経を逆なでし、上訴文を見せてヨクがチェギョンに罪をかぶせようとしている教える。さらにそうなればチェギョンだけでなく、家族、一門全てが処刑されるとも。
ひと足遅れでチェギョンを止めることができなかったシン・スグンはヨクに面会してチェギョンの厳罰を求める上訴文を見せる。これが母の仕業だと気づいたヨクは王に謁見する。兄王の性格を知るヨクは、チェギョンに掴みかかって全てお前のせいだと心にもない嘘をつく。その言葉に深く傷つくチェギョン。
改めて臣下たちも居並ぶ前でチェギョンは無実を口にする。ところがヨクは責任のすべては自分にあると証言し、チェギョンはやっとヨクの本心を知るが、手遅れ。連れ出されたチェギョンは父や王がだましたと泣いて訴える。
チェギョンを恨む大妃は、ご馳走を口実に王を招いてヨクの助命嘆願する。だが王には元々ヨクを殺す気はなかった。養母である大妃に信じてもらえなかったことに傷つき、「大妃はヨクだけの母親なのだ」と言い放つ。それを否定しない大妃に、王は母子の絶縁を言い放つ。イム・サホンはヨクの処刑を進言し、チャン・ノクスもヨクを生かしておけば、憐れな民を助けた美談の主人公になると忠告するが、「この瞬間まで信じてください」というヨクを信じる方は、ヨクを廃位し流刑地に送る命を下す。
ヨクが廃流地・咸吉道に送られる日。誤解していたことを謝り行かないでと縋るチェギョン。必ず戻ると約束するヨクに帰りと待つとチェギョン。ヨクは愛の証としてサンショウウオの水差しを残す。
※咸吉道(ハムギルド):中国と国境で北東の辺境。燕山君4年に咸鏡道(ハムギョンド)に改名された。朝鮮の始祖である李成桂(太祖)の出身地。
サンショウウオの水差しを取りに行ったチェギョンはヨクの部屋で王と出くわしてしまい、「大君が帰って来るまで私が王様の弟になり、友達になり、家族にもなります。だから一緒に待ちましょう。私たち…」悲し気な王を気遣う。
その頃、ヨクはイム・サホンの送った刺客に狙われる。激しく抵抗するが刺客に刺されてしまう。実はヨクは出発前に母から密旨のこと、兄がヨクを殺そうとしていると聞かされていた。刺客が落とした王命を意味する信牌を見て、兄王が刺客を送ったと勘違いしてしまう。
翌日、顔が潰されたヨクの遺体が王宮に運ばれる。チェギョンは号泣し、王はソノの家へ駆けつける。密旨は見つからずヨクの幻聴を聞いた王は火を放って家を燃やす。炎の中に先代王の幻が現れ、王はヨクを殺したのは父上です!と叫ぶ。一方、チェギョンはヨクとの思い出の場所をめぐり、ヨクの人生に関わり死なせてしまったことを涙で詫びる。
5年後の1504年…。チェギョンはヨクを忘れられず縁談を断わり、獣医のまねごとをして暮らしていた。乳母にせかされ、形見のサンショウウオを池に捨てようとするが、どうしてもできない。その夜降り出した雨は激しくなる。
※1504年は意味のある年。燕山君が2度目の粛清「甲子士禍」を行った年だ。詳しくは【韓ドラコラム】で。
暴風雨に荒れる海に漂う官船。船の安定を保つために荷物や得体のしれない客まで海に投げ捨てるよう指示をだす船頭は…。
■見どころ
チェギョンに会うと心が安らぐユン王。チェギョンだけはユンの中の優しい心根を知ってくれる。だが、まさか自分が遺した「手紙」がこんな辛い形で使われるとは予想だにしなかっただろう。一方、ヨクの優しい嘘を見抜くにはチェギョンは幼すぎた。廃流の日、「行かないで」とヨクの馬の手綱を握りしめるチェギョンの手に注目。
結局、チェギョンの誤解はすぐに解けたが、ヨクに芽生えた兄王への誤解は、やがて悲しい復讐劇に発展してしまう。養母である大妃との食事の場面。大妃の「お前も我が子」の一言さえあれば、王は暴君にならなかったかもしれない。号泣するユンが哀れでならない。
王宮に送られた大君の遺体に注目。そしてソノの家にもなかった先代王の密旨はいったいどこに隠されているのか?
◇NHK「七日の王妃」番組公式サイト
2022年4月10日スタート 日21:00~22:00
【作品詳細】【「七日の王妃」を2倍楽しむ】